たとえばこれは2009年度の大学入試センター試験の問題である。10個の値だから中央値は5番めと6番めの平均であるが,Bの値によってそれが何通りの値をとるかを問う問題だ。しかし,その問いは決して統計の意味で本質的ではない。
ただ,多くの数学の教員はこういう問題だったら「対策」がしやすいと考えるだろう。パターンへの落とし込みができるからだ。