不定期戯言2

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2007/03/07(Wed)

下流志向

先日待ち合わせの時間つぶしに入った本屋で「下流志向」(内田樹著,講談社,

)を見つけた。この本の主題だという「学びからの逃走・労働からの逃走」を現象としては知ってはいるけれど,その理由づけが自分では十分にできないでいたこともあって,つい買ってしまった。で…この本ではある種の「合理性」によってその理由づけができてしまうことを説明している。その「理由」を自分のものとして理解することはできないと思うのだけど,それよりも私はその「理由」の先にある世界を想像してただ悲しくなってしまう。学ばないように「努力」している子供たち…それが怠惰ではなく努力なのだとしたら,私はなんのためにもがいているんだろう。