頂きはどこにある?
車の12ヶ月点検の待ち時間に『頂きはどこにある?』(スペンサー・ジョンソン著, 扶桑社)を読み返す。この本にしても『チーズはどこへ消えた?』にしても, 新しい「情報」が書かれているというようなものではない。 物語として書かれていることに価値があるのだと思う。 冒頭でアンが
私,本当は何でも変えるのが嫌なたちなの。だから,新しいことは何度も聞く必要があるわけ。 と言っているが,まさにそのことだ。情報であるなら1度聞けばそれでいい。
物語の中で老人は
君が見いだすものは,ほかならぬ『君自身』の英知になるのであって,私やほかの人の英知になるのではない。 と言っている。 Lifehackはえてしてそういうものだ。 誰かのために自分を高めるのではなく, 自分を高めることが誰かのために も なりえる。 私たちはそれぞれ自分の物語を持たなくてはいけない。
大筋とは関係ないのだけど, 主人公の会社では
多くの部署が資力以上に金を使っていた。会社がうまくいっていると安心していたのだ。 という状況があったと語っている。 同じことは この国で,あるいはもっと小さい集団で, ずっと続いているように思える。 生み出した以上のものを得ることはできないのに。