パソコンによるデータ解析
一仕事終えたので,息抜きがてら職場の本棚を散策。 ブルーバックスの『パソコンによるデータ解析』(新村秀一著)が出てきたので 拾い読みをする。というか,自分の知識が追いついてないので拾い読みしかできない。 1995年の本か,でも当時よりはほんの少しだけ統計のことを勉強した分だけ今の方が 理解できる部分は多くなってる。boxplotやstemplotについて
Tukeyらが提案した「探索的データ解析」という統計解析運動の新しい主義主張だ と書いてある。 そんな最近のものだったのか…といっても Wikipedia で見ると1970年代のようだけど (`bit’という言葉の提案者でもあると書いてあった。 確かにShannonの``A Mathematical Theory of Communication’‘の最初のページに bits, a word suggested by J.W.Tukey と書いてある)。 まだ30年前の話にもついていけてないんだなあ…私に限らないけど。
それはともかく,具体的な手順などに触れてないのは当時SPSSやSASが主流で あったということなのだろう。末尾にデモディスクの取り寄せ先まで書いてある。 私はSPSSの実物を見たことがないのだが…そんなにいいものなんだろうか。
ラス前に「統計教育の今後は?」と題して
大学の情報処理教育を,ワープロや表計算でお茶を濁そうとする風潮がある。 これには,反対だ。 大学の情報処理教育の一環として,統計ソフトを用いたデータ解析を, 広く理科系や文科系の区別なく行うべきである。 統計は,多くの学問分野の共通言語として,広く利用できる。 また,社会人になっても一生役に立つ技術であり,ものの考え方が身につく。 CITE 同書302ページ とある。 15年前にそう言っていたのか。 今頃になってようやく,同感である。