不定期戯言2

戻る

検索条件:2010年3月27日 

2010/03/27(Sat)

ペーパーレスはOA化,IT化と切り離して

スラッシュドット・ジャパンに 「オフィスのペーパーレス化を阻むのは?」 というストーリーが立っている。 個人的には, オフィスがペーパーレスである必要は必ずしもないし(エコ的な視点はともかく), OA化やIT化が進んだら紙はいらなくなるなんてことはありえないと思う。 だって,紙って便利なんだもん。 実際,テンポラリ的な使い方なら紙がベストな道具である場面は非常に多い。 要は紙が あっても 困らない状態を作れればいいということだろう (最近読んでいる野口悠紀雄の『超「超」整理法』にもそういう話がある)。 テンポラリファイルは作業が終われば消去される, それと同じように作業が終わればテンポラリ紙を捨てていい状況を作ればいい。 オフィスが紙に埋もれて困るというのは, 捨てられなくて困るということだと私は考えている。

それはそうと, まだ途中なので断定的なことは言えないが, 同書は「Gmailかぶれ」の印象が否めない。 かといって,Gmailの使い方で特に目新しいものがあるとは感じない。 自分に備忘録的メールを送るなんてのは昔からある手段だし。 「超」整理法の見直しという点で大事な示唆はいくつもあるが, やはりいくつもの点で意見を異にする。 たとえば勉強の方法についてもある部分は納得できるのだけど, 「正しさを判断する能力」を誰もが持っていると著者は思っていないだろうか。 それは無茶な注文だと思うんだがなあ。