不定期戯言2

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検索条件:2011年7月6日 

2011/07/06(Wed)

背理法

背理法というものがある。 我々数学で思考することを学んだ者なら誰でも assume that … と前置きすれば, 自分では正しいとはこれっぽっちも思っていない前提のもとで いくらでも思考ができる。 それが正しいか正しくないかは議論の対象ではない。 そのassumptionに基づいた思考が行なえるかどうか, その思考からどのような思考が導かれるか, 興味があるのはただその点だけだ。 そしてもちろん,それがどのような前提に基づいているかは自覚しているし, 前提が違うなら違う結論に行き着くことも 自分 はわかっている。

しかし,そのような議論に慣れていない人はどうなんだろう。 発言が属人するとしてしまう人が少ないとは思わない。 私にとっては思考実験でしかない背理法によるポジショントークに, 私の思惑が含まれているという錯覚を見る人がいないとも思わない。 彼らに私の発言は正しく届いたのだろうか。

いや,酔っぱらいのたわごとだよ。 飲まずにいられない話があっただけのことで。