不定期戯言2

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2011/12/21(Wed)

プログラムを作らせる授業を終えて

2学期はずっとプログラムを作らせる授業ばかりやってきて, 当然期末テストもそういう問題だった。 テスト返しのときにこういう話をした:

3ヶ月間ずっと授業ではプログラムを作る実習をやってきた。 やってみたら,こういうのが性に合ってるという人もいただろうし,合わなかった人もいただろう。 それは必ずしも能力の有無ということではない。 やってみた感触を元に,今後のコンピュータとの付き合い方を考えてくれればいい。

たとえば私がiPhoneじゃなくてAndroidのケータイを使っているのは, プログラム作成環境がすぐに手に入るからだ。 でもそれは私の選択基準であって,他の人は他の選択基準を持つだろう。 実際に展示機をさわってみると確かにiPhoneはよくできているという実感もあるので, そういったことを基準にiPhoneを選ぶ人も当然いる。 自分のやりたいことを,プログラムを作ることで実現してもいいし, 誰かの作ったプログラムをうまく使うことで実現してもいいのだ。 どちらが上とか下ということではない。 大事なのは自分には何ができるかということであって, そのためには自分に合った方法が何であるかを知ってないといけない。 だから,プログラミングを体験として君たちにやってもらった。 そういえば私が今までに持ったコンピュータ的なもので, 自分でプログラム作れなかったものってPHS・ガラケーとワープロ専用機とザウルスくらいか。 中3のときに買ったプログラム電卓ではいくつもプログラム作ったし, 就職2年めにパソコン買ったらすぐに開発環境も揃えてたもんな。

自炊代行業者が提訴される

報道によると,自炊代行業者が提訴されているらしい。 個人的には「代行」ということで著作権法第30条に触れる可能性はあるかもしれないと思っているので, そのこと自体は批判しない。 ただ,訴えてる側の人たちの中には,自炊は本をだめにするみたいな言い方をしてる人がいるのが残念。 たとえば私は本に書き込みもすればページも折る。 そういうのが嫌いな人もいることは承知しているが,私にとっては 本をしっかり読みたいからやっていることなのだ。 自炊だって,本を何冊も持ち歩くのが大変だから, 本を溜め込むスペースには限りがあるから「読むために」仕方なくやっていることだ。 そういったことは,本に対する私の愛情なのだがなあ。

電子書籍がないから自炊代行を依頼することについて 「売ってないから盗むのか」 とか言ってる人もいるらしいが,それはただのバカだろうって気はしてる。 大抵の自炊者は自分の持ってる本を自炊しているのでないか。 決して盗んでなどいない。 もちろん裁断の終わった本をオークションで売ったり買ったりとかのことは話が別。 訴えたければブックオフとまとめて訴えてみればいい。

もちろん,現状の本の物理的な形態に対する思いは私にもあるのだ。 本屋さんに並んでる本の並びや帯が乱れていたら勝手に直したりもするし, カバンに本を入れるときに上下反対に入れると頭に血が下がるみたいで気持ち悪いから 向きを直したりするし, 古書の類をさわらせてもらうときには紙を傷めないように気をつけてページをめくる。