論理的思考の放棄
Facebookで長瀧氏が,登大遊氏の 「論理的思考の放棄」 を紹介してたので読んでみた。 普通の開発者の作業量が数百〜数千行/月であるというのは 私から見ても少ない数字なのだけど, 開発者集団というシステムの中で仕事してるといろんな「作業」が必要になるから じゃないのかなあという風に思ってしまった(「人月の神話」じゃないけど)。 登氏の数千〜1万行/日というのはすごい数字だと思うが, これは設計が彼の頭の中で出来上がっていて, あとはそれを書き下すだけになっているからなんだろうなあと想像する。
彼のいう「論理的に考えないこと」はすごく納得いく話だ。 たとえば私が数学について何かを考えるとき, それを支配しているのは論理ではなく感覚だ。 そして考えた結果を表現するときに論理が使われるが, それは単なる作業に過ぎない。
しかし学校の勉強ってこのアウトプットで使う論理のことしか教えてないんじゃないのかなあ。 でもそれじゃ何も「考えて」いない。 肝心なのは自分の中にどれだけ数学の世界を作り上げるかということだと思うのだけど (張栩棋聖が言ってた「精密な碁盤を頭の中に作る」もそういうことなのかな)。
プログラミングも同じようにきっちり設計で「考えて」しまえば, コード書く最中に考えて手戻りしなくていいのかもしれないなあ。
おまけ:ずっと前にFacebookで「感電したことがあるか」という投票があったのだけど, 元ネタって これ ?