日本情報科教育学会第7回全国大会(第2日)
そういえば昨日は講演のあと,タンジブルコンピュータのワークショップをやったのだった。 接触不良のせいでなかなかうまくはいかなかったが, それでも動くめどがたつと夢中になってしまう。 あと1時間あったらいろいろな模様にチャレンジできただろう。
午前中は分科会,午後はポスターセッションやデモ展示のあと,講演とパネル。
パネルの内容と直接関係はないので質問はしなかったが, 議論を聞いていて思い当たったことがある。 昨日からの話の中で, 育てるのはuserなのかmaker(creatorと言った方がよくないか?)なのかという話題があった。 つまり現実に育っているのはuserばかりだということだ。
ところで,教師というものは自分ができることを生徒もできるようにしようと考えたがる。 それは言い換えると,生徒の手本を自分に設定してしまうということでもある。 しかし多くの大人(あるいは情報科の教員も含めて)はmakerである術を知らず, userとしての能力があることで十分と考えてしまっている。 だとしたら「情報」の授業はuserの再生産にしかならない。
我々がmakerであるためには,その見本がないとどうしようもないと思うのだ。 しかし,そんな見本が都合よくあるだろうか。
そんなこんなで北海道滞在も終わり。 いろいろ初めてのことが多かったな。 1日自由に遊ぶ時間がとれればよかったのだが,まあ仕方ない。