不定期戯言2

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2014/03/09(Sun)

話し言葉の日本語

修学旅行の空き時間に読もうと思って本を数冊持っていったけど, 結局読めたのは 平田オリザと井上ひさしの対談『話し言葉の日本語』だけだった (それも飛行機の中でしか読めなかった)。 この二人だから演劇のことが話の中心になる。 私は演劇や文学の良し悪しをわかる力がないので, 彼らの言うことが本当にはわからないのだけど, それでもいくつか思い入ることがあってページの隅をだいぶ折った。 週明けの情報処理学会のイベント企画で話すことへのヒントもいくつかもらえた。

(井上)日本人が不幸なのは,古いものと新しいものがあると,いつも新しいものを 全員で追いかけていく。また,新しいものがダメだと,今度は古いものがいいという。 つまり,どっちかがいつもダメだと判断してしまうことなんです。 じつは,いちばん大事なことは, 古いものと新しいものとのはげしい競争のうえに立った共存なんですね。

というのは私も同感。しかしそれは決して「古い」「新しい」の対比だけではない。 別の回では1999年の日経に掲載された「揺れるニホンゴ」という記事の

乱れた日本語をただす責任は文芸家にある 日本語と日本文学を区別すべし という二つの意見を紹介して,対談している二人は後者に異議を唱えているのだけど, これにしたって「どっちかがダメ」としてしまうことが一番いけないと私は考えている。 伝達のための日本語をもっと訓練すべきだというのが私の主張ではあるのだけど, それだけやっていたのではダメだとも言いたいのだ。 もちろんその程度のことはわかった上で二人は話しているのだろうけど。

2014/03/08(Sat)

ゴーストライター

音楽の世界で話題になっている件はどうでもいいとして, 普通の書籍の「ゴーストライター」については今年の情報の授業でも話をした。 佐々木俊尚氏の ブログ (個別の記事にリンクしたいところなのだが) の「書籍のゴーストライターというエコシステム」という記事に書かれているような話 (といっても,具体的な事例を知っているわけではないのでざっくりと)。 本一冊にもなる文章なんて,素人が書けるわけがないのだから, こういうシステムで本が作られていることはまったく隠す必要がないと思っている。

そのブログ記事へのコメントをtwitterで佐々木氏がRTしていて, その中にはこのやり方に否定的な意見もあるようだけど, 私はむしろ賛成する。 そりゃ本人がいい文章を書ければそれに越したことはないのだろうけど, それはとても難しい要求だ。 誰かが世に出したい考えを持っていて, でも10万字の文章にまとめる力(あるいは時間)がない場合, そこで本人が書けないからという理由によって「本」の形で出版する道が閉ざされてしまうなら, 読者にとっても損失になるかもしれない。

成り立っているというが,そこに読者も含めていいのではないか。

2014/03/07(Fri)

修学旅行第4日

今日が最終日。疲れてたり夜ふかししてたりしてるんだろうけど, 朝食にはちゃんと全員来ているので安心。 今日は首里城とひめゆりの塔。 ひめゆりに行って思うのは,戦争で戦死者の数がどうこうという話があるけど, その一人一人が顔や名前を持っているのだよなあということ。

そんなこんなで飛行機にも無事に乗り込んで,大きいトラブルなく帰ってこられた。 疲れた。今日はゆっくり寝よう。

2014/03/06(Thu)

修学旅行第3日

民泊に行っている生徒たちと顔を合わせるのは昼。 そんなわけで午前中は自転車で島を一周してみる。

午後はバスで佐喜眞美術館。壮絶。 基地にまつわる怒りに生で触れると,それほどわかってはいなかったのだなあと思わざるを得ない。 そのあとはホテルに荷物を下ろして国際通りでの自由行動。 あちこち楽しんでいる様子。 「こっちの一本入ったところのお店なんですけど,こっちの方あぶなくないでしょうか」 という生徒がいるのでついていったりもする。実際にはそんな気にするようなところでも なかったのだけど,警戒心を持つことは悪くない。

2014/03/05(Wed)

修学旅行第2日

嘉手納の騒音のひどさを味わったり, 美ら海水族館でまったりしたりしつつ, フェリーで伊江島へ。 民泊に生徒を送り出した後はこちらもフリーな状態なので, 城山に登ってみる。 正直言って,怖かった。 確かにとんでもない絶景だ。 でも視線を移すと, すごい俯角で下が見下ろせてしまうので, 下りはずっと手すりの鎖をつかんだままだった。

宿に戻って同僚と話し込む。 いろいろくぐり抜けたり乗り越えたりしてるんだなあとか。 まるでビートニクに感じたようなスピード感。

2014/03/04(Tue)

修学旅行第1日

久しく高2を担当していなかったので,実に久しぶり。 出発からちょっとしたトラブルはあったが, とりあえずは全員無事に沖縄に。

生徒がタクシー研修してる間,地学が専門の同僚の案内であちこち回る。 タコライス発祥の店から,ジュゴンの見える丘(ずいぶん泥道を歩いたが,絶景), マングローブを見に行ったり,チビチリガマで手を合わせたり。 スーパーにレトルトのタコライスを買いに行ったら,ちょうど特価品になってたり。

さて,生徒はちゃんと寝るかな?

2014/03/03(Mon)

PenFlowchart for JavaScript 1.05+1.20

久々のバージョンアップ。 実は構文解析をゼロから書き直していたんだけど, どうにもエラーが取れないので, いくつか思いついたアイディアを古いソースに追加した。

ウィンドウの表示位置を修正して,PENのウィンドウを画面右端に表示するようにした。 PENのHTML保存ボタンとブラウザボタンの役割を分離した。 true,falseが大文字になっていたのを小文字に修正。 「もし」→「分岐」,「増やし」→「forループ」に表示を変更。 といったところが修正点。 でもいずれは構文解析をきちんとやり直したい。 教科書に載ってるプログラムであれば今のままでも大丈夫なんだけど, それよりも複雑なものを生徒が書いてきたときにも対応したいから。

16日に行なわれる, 日本情報科教育学会の東海・中部支部設立総会でのワークショップのテキスト を何とか作り終えた。印刷を依頼して,明日から修学旅行の引率だ。

2014/03/02(Sun)

ちょっと諦め

JavaCCを手なづけるのが,いまいちうまくいかない。 これだと某ワークショップには間に合わないから, そこまでは旧バージョンに手を入れたもので行くことにしよう。 そうと決まれば,やることはたくさんある(って,後回しにしていただけなんだが)。 ほんとに時間なくなってきたから,自分の中できっちり締切つくってやらなくちゃ。

2014/03/01(Sat)

次世代classフォーラム2013

ということで,ウインクあいちへ。 8時間の長丁場ではあったが,興味ひかれる話ばかりだった。 iPadを使ったワークショップで, 初めて文字入力とかやったのだけど, これはこれで慣れたらアリかなと思った(私が普段使ってる7インチのタブレットでは QWERTYキーボードを表示されても両手打ちできないだろうけど)。 アプリの開発環境があればAndroidから乗り換えるのも悪くない。

自分たちの目指しているものは間違っていないだろうと後押ししてくれる内容だったように思う。 難しいのは,この「温度」をどうやって広げるかなんだなぁ…。

2014/02/28(Fri)

校務システム

勤務校の成績処理などのシステムは内製である。 先日の出張でいくつかのシステムの説明を聞いたが, 自分が考えているものの範疇を出るものではなかった。 そのときにある学校のシステムを作ってこられた先生の講演を聞いたのだが, 彼が現在の学校で採用するシステムを選択した理由は, データベースの仕様が公開されていることだったという。 これは私が常々考えているのと同じ思想で, データベースあるいはAPIが明確であることが最低条件だということだ。 そのレベルでブラックボックスが存在することは不自由を生む。