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ノート:


 ではどういったものが意味があったかと言えば,やはりPCでなければできないことであった。たとえば双曲線の片方と放物線の形の区別がつかない生徒がよくいる。ノートや黒板に普通に書くサイズだったら似たようなカーブに見えるわけだが,それをおもいきり縮小してやる(だんだん遠ざかっていくように見える)とその違いは一目瞭然だ。さらに双曲線を縮小してできるこのバッテンが実は漸近線なのだという話をして,縮尺を元に戻してやるとそれなりに納得できるらしい。
 右のプログラムは惑星が太陽の引力に引かれて運動する様子のシミュレーション。この時点では万有引力の法則やケプラーの法則についてまだ物理で習っていなかったので説明に困る部分もあったが,見ればだいたいわかるようだ。太陽に近いときと遠いときの速さの差を,物理で面積速度一定の法則や重力によるポテンシャルを学ぶときに思いだしてくれると嬉しい。