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感想・雑記
新しいオモチャに生徒がはしゃぐのは当然
- “Pop Children with the New Machine”
君は3個のダイヤモンドを掘りあてて
そして4個のダイヤモンドをなくしてしまう
(佐野元春 “Sweet 16”より)
正確な図の効能
生徒にさわらせたかった
- 値を変えて遊ばないとわからないこともある
- http://www.meigaku.ac.jp/~watayan/prog/digicon/ にjava appletが置いてあるのでどうぞ
「わからない者」にわからせる道具ではない
ノート:
ここでは感想を思いつくままに列挙してみる。授業のあとで「普段の授業と比較して楽しかったか」「集中できたか」「わかりやすかったか」「またこのような授業を受けたいか」といったアンケートを行なったところ,おおむね好結果であった。しかし喜ぶには値しない…新しいオモチャを見れば生徒は喜ぶに決まっているのだから。むしろ「集中できたが途中で疲れた」「あまり発言できなかった」といった回答が多かったことに着目しなくてはならない。
焦点の間隔と,焦点からの距離の和の値を変えて楕円をいくつも描いてみたとき,生徒から「それって横長にしかならないんですか」と質問が出た。焦点が横に並んでいる以上,楕円は横長にならざるをえないのだが,おそらくこの質問は黒板で描いていたら出なかったのではないかと思う。黒板では長軸・短軸の長さを計算してから描くか,あるいは横長か縦長かを強調して描くからそのような質問をはさむ余地がない。ところがPCで焦点の間隔に比べて距離の和がある程度大きければ生徒の目には円なのか楕円なのか,縦長なのか横長なのかさえ一目で判別できない図になる。それが生徒からいい質問をひきだすきっかけになったように思われる。本当は生徒自身が値を変えていろいろ描いてみて,そしていろいろ気づいてくれるのが理想なのだが…設備等の事情もあってそれは叶わなかった。
ピタゴラスの定理の証明には図の横に一言「見よ」と書いてあるものがあるらしいが,PCで図を見せることで説明を省略することはできない,むしろ我々の手の動き(それは同時にノートをとる生徒の手の動きでもある)という「説明」がない分を補って饒舌にならざるをえないくらいだ。