Joe Zawinul氏死去
いや,Jaco Pastoriusの名前にひかれて買った「Heavy Weather」しか知らんのだけど。
私の発表内容は,数学の教科書には掲載されているものの 入試で出題されないことからほとんど扱われない統計分野を, 情報のシミュレーションから派生して扱ってみるというものだった。 後で何人かの方からコメントをいただいたのだが, 多くの学生や研究者(調査研究では必須のはず)に必要な統計を教える機会 がないことに不満を持っている方は多い様子。 さらに,モデル化とシミュレーションをどうしてペアにしなくちゃいかんのだとか, よいモデル化の話が普通教科「情報」の教科書にはない (実教の専門教科の教科書はいいと思う)とか, コンピュータシミュレーションの前に現実のサイコロを試す意味とか, いろいろな示唆をいただいた。
ところで,こういう話もあった(いろんな人と話したので, 自分の意見と人の意見が混じっている):
たとえば数学では高校卒業時にどのような知識を持っているべきであるかということについて, わりと明確なイメージ(微積がどの範囲までできて…)が共通認識になっており, それは基本的に何十年も変化していない。他教科でも状況は同じであろう。
しかし,社会の変化に応じて必要な能力は変化する。 なのにその差異を従来教科はカバーしようとしない。 そこで仕方なく,情報や総合などの新設教科が歪な形でフォローしているのが現状だ。 三重大の村松先生が,小学校の総合学習で知財学習を行なうことについて発表された。 その内容やねらいについては強く共感するのだが, これも「歪なフォロー」の一つだし,私の発表内容ももちろんそうだ。 いずれも社会で必要とされている知識・能力であり, 自然に考えれば社会科や数学科で扱うべき内容であるにも関わらず, 指導要領が変わらない以上誰も手をださない(だせない)から, 仕方なく内容のしばりのゆるい総合や情報で無理矢理扱っているのだと。
「高校卒業時の生徒のイメージ」だけ考えていてもだめで, 最初に「期待される大人のイメージ」があって, その実現のためにどういう高校生を育てるか,というのが話の順番だと思うのだが。
鈴鹿(というか正確には菰野だが)で行なわれた SSS2007 が終了した。今回は私も発表をさせていただいたのだが, その場になってみると頭が真っ白になってあたふたあたふた。 まとめとして直前の講演に絡めた話をしたかったのだが, 時間がなかったのと,頭が混乱していたのとで断念。 でも終わってから休憩時間やナイトセッションで 何人かの方にコメントや助言をいただけたのでよしとする。
ブログとかでのつきあいのある人と直接顔合わせができたこととか, ナイトセッションで熱く話ができたこととか, いろいろあるんだけど疲れたので今日はとにかく寝る。
来年は韓国か…外国って行ったことないからなあ。
せっかく注文したThinkPad X60のリカバリディスクは ブルースクリーン吐いてうまくいかないし, 仕方ないから普通にVistaとDebianをインストールしたけど,
をインストールしても文字が豆腐になる…というか,どうしてipamonaなんてのが
にあるんだ? よくわからないので寝る。
しばらく前に買ったまま放置してあった 「マンガでわかる統計学」(高橋信著,オーム社,
)を読む。マンガで話を進めてる分,読みやすくはなっているけど, わかりやすくはなってないという印象を受けた。 でもきっと著者は承知の上でこういう表現をしているのだろうと思う。 というのは, たとえば「検定の結論の表現」で「有意で(ある|ない)」という表現をわざと使わなかった ことをこう説明しているからだ:
「有意である」の意味するところが分からないということはつまり, 確固たる帰無仮説と対立仮説を立てぬまま「検定」をその人はおこなっていると考えられます。 たしかにpが0.05より大きいかどうかで帰無仮説と対立仮説のどちらかが正しいと 言いきってしまえれば話は単純になるし,読んだ人も満足感を得やすいだろう。 しかしそれは間違いなのだ。 適当にごまかしてわかったような気にさせることもできるのに, それをしなかったという点でこの本を評価したい。
先日帰省したときに, アマゾンの古本で買った 市川亀久彌先生の「創造性の科学」(日本放送出版協会)を持っていった。 というのも,この図版に見覚えがあるような気がしたからだ。 親父とか兄貴がこういった本を好きだったから, ひょっとしたら実家に昔あったんじゃないかと思ったのだ。 で,兄貴に聞いてみたところ, 見覚えはあるが,家じゃなくて小学校の図書室じゃないかとのこと。 なるほど,あの図書室ならそれは十分ありえる話だ。
部屋の東側の本棚が9(文学),西側がそれ以外という区分けになっていて, 私はいつも西側にしか寄り付かなかった。 そこで読んだ本が電子工作や天体や理系分野への後押しをしてくれていたのだけど, 単純に「理系」というだけではなかったということか。 何もない田舎で,特別に得たものは何もないと思っていたけれど, 確かに私はあの地で育まれたのだった。
杉真理が昔のCDをリマスタリングして再発したので, カセットでしか聴いていなかったmistoneを買った。 何度か聴いているが,やっぱりこれ好きだわ。 自分の好きなポップスの原型の一つがここにあるんだと思う。 たとえば「二人には時間がない」…「Backstage Dreamer」…
ああ,僕はいったい何をなくしてきたんだろう。