不定期戯言2

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2010/08/25(Wed)

PIC16F88

名古屋工学院専門学校 がPICのセミナーをやってくれるというので参加した。 使うのはPIC16F88。テキストで詳しい説明をしてくれたので, これだったら自分でも何か作れそうな気がした(そんな簡単じゃないんだろうけど)。 トレーニングボードを同校で用意してくれたのだけど, 参加費からみたら足がでまくってるんだろうなあ。

トレーニングボード

PICライタは 秋月 で買えるのかな。使ってたのはたぶん これ だと思う。ソフトウェアの画面に

不安定になるから14ピンを1MΩの抵抗でなんとかしといて みたいなメッセージが出るので裏返してみたら, 抵抗が直付けしてあった。

オモテ面 ウラ面

そんなわけで,何かつくりたいという気持ちがうずうずしてきた。

2010/08/21(Sat)

全国高等学校情報教育研究会

19日の夜行バスで金沢に移動。駅内の白山そばで朝食をとったり,駅そばのサウナで休憩したり。

まず文科省永井視学官の講演「新学習指導要領と教科『情報』」。 内容の骨子については既に我々は何度も耳にしている。 問題は,我々以外の人が「情報」を中心に行なわれる 日本型情報教育 について知らなさすぎることであるとの話。 そのために「情報=コンピュータ」というような間違った認識が世にはびこっている。 この件については夜の懇談会で永井氏に直接訴えた。 たとえば先日名古屋で行なわれた学習指導要領説明会では,情報と公民の連携について, 情報では説明があったのに公民では説明がなかった件。 あるいは我々が日本型情報教育をいかに理解していたとしても, それを知らないクラス担任,他教科の教師,中学の教師が間違った認識をすり込んでいる件。

ポスターセッションでは,近藤敏文氏(天白高校)が色の三原色の説明のために プロジェクタのディスプレイケーブルを切断し, RGBをつなぎ変えることで色が変わることを示すという実践を紹介していたのが興味深かった。 ケーブルは「複合同軸」と書かれているものを選ぶと,余計な線を切らずに済むので作業しやすいとのこと。 最初はスイッチで切り替えることも考えたというが,それよりもこのようにクリップで やる方が直観的でいいと思う。 また,能代茂雄氏(都立上野高校)は都立の情報教員だけをメンバとするSNSの話。 守秘事項に話が及ぶこともあるので,メンバをむやみに広げないことも時には必要だと。なるほど。 小原格氏(都立町田高校)はジャストシステムのテキストマイニングソフトを使って 自由記述から傾向をつかむという話。 たしかにこれは有用だと思うのだが,問題はソフトウェアが高額だということ。

写ってるのはスイカ クリップでつなぎ変えができる

「『基礎情報学』と『情報C』」中島聡氏(埼玉県立大宮武蔵野高校)\ 高校の情報科,特に情報Cは親学問がないということがよく話題になる。 そこで西垣通氏(東京大学)らが研究している「基礎情報学」をその根拠にしてはどうかという提案。 私の考えとは必ずしも相容れないところがあるが, 情報やその伝達というところに背景を与える方法の一つではありえるだろう。

「問題解決力をつけるために」江守恒明氏(関西大学中等部高等部)\ 問題解決はすべての知的な機能の中で最も複雑な思考である。 その獲得については単純なノウハウがあるわけではなく, 生徒には実体験を通じて身につけさせることが求められる。 もちろん「問題の発見と明確化」→「分析」→「解決策の検討」→「実践・結果評価」→… というサイクルや,各種手法(シンキングツール,ブレスト,ディベート,KJ法,図解法…) については説明するが,きちんと時間をとってそれを実践する活動をしなくては何の意味もない。 同校では中等部で「考える科」として13コマの実践を行なっているとのこと。

「アルゴリズム的思考による計測・制御と問題解決学習」稲川孝司氏(大阪府立東百舌鳥高校)\ ヴインストン社の台車型ロボット Beauto Racer を教材として用いた。 このロボットはUSBでPCと接続して,作ったプログラムを送りこむことができる。 これのシミュレータがよい出来で,画面上でフローチャートによってプログラムを作り, その動作を画面上で確認することができる。 開発手順は,そうやってシミュレータ上でプログラミング・動作確認したあと, 実機にプログラムを流し込んで動作確認するということになる。 このシミュレータ自身はLinux上でwineを用いて動作させることができることを自分のノートPCで確認した (ただし実機がそのままではUSBデバイスとしてうまく認識されない)。 フローチャートが構造化されていないことは,私にとっては不満ではある。 私自身も興味があるのでBeauto Racerは1台購入した。そのうちじっくり遊ぶつもり。

デモ

「モデル化とシミュレーションについての実践」野部緑(大阪府立桃谷高校)\ この単元では数式モデルを扱うことになるが,実は現実にあることをモデル化することは極めて難しい。 これは数学の文章題がたいてい嘘臭く見えるのと同じで, 高校生の能力で自らモデルを設定してシミュレーションを行うというのはあまり現実的でない。 そこで逆に,数学の文章題にあるような問題を題材にモデル化を行い, それをPCで解いてみようという実践である。私見であるが, たとえば数学でよく扱われる2変数の線形計画法, あれの解答が書ける生徒のうちどれだけがちゃんとしたイメージを持てているだろうか。 イメージが持てずにただ機械的に計算式を書いている生徒がいるとしたら, この実践が逆に数学の理解にも役立つと思うのだ… ということをコメントしようと思ったが時間切れ。

家へのおみやげは中田屋のきんつば。 わりと軽い感じの甘さでいい感じ。

きんつば

2010/08/19(Thu)

SSS2010

ということで昨日から群馬県へ。温泉地ということで,いろいろ懐かしいものを目にする。 予稿集の執筆者名を全部書くと大変なので,発表者の名前だけ。

会場 遊戯室 懐かしい看板 射的とか 石段の多いところだった 丸いポスト

「情報Bにおけるプログラミング実践の報告」保福やよい氏(神奈川県立相模向陽館高校)\ CSアンプラグド第12章 「プログラミング言語」 による導入で,紛れのない表現は意識しないとできないことに気づかせる。 それを踏まえた上でドリトルによるプログラミング体験から自由課題・発表・相互評価を行なったとの報告。 自由課題ではアニメーションがほとんどであったが,ゲームもいくつかあったとのこと。

「アンプラグドを活用した公開鍵暗号学習プログラムの情報科教育への適用」間辺広樹氏(秦野総合高校) 公開鍵暗号の概念を説明するために,CSアンプラグド第14章 「ツーリストタウン」 で最小支配集合問題を説明し,第18章 「キッドクリプト」 でそれを用いた公開鍵通信を体験させた。 授業ではFlashを使って説明したようだが,彼のサイト「海の近くの情報教室」では公開されていない様子。

「セキュリティの指導を視野に入れた『ネットワークのしくみとプロトコル』における体験的な学習について」小原格氏(東京都立町田高校)\ いわゆる「紙パケット」による実習。ブロードキャスト,ルーティング,TCPについて原理的なところを体験させようというもの。

「ボール式マウスを用いた自律型ロボット用位置センサの開発の試み」高山大輝氏(静岡大学)\ ロボットが現在位置を取得するための道具として,ボール式のマウスを使おうというもの。 「ソースは公開しないの?」「考えながら書いててぐちゃぐちゃだから」というやり取りがあったのだけど, それくらいのことであれば隠すことはないと思う。

こんな感じ 下から見たところ

「タイルスクリプティング環境を利用したアルゴリズム学習の実践報告」五十嵐誠氏(神奈川県立横浜清陵総合高校),谷川佳隆氏(千葉県立船橋豊富高校)\ Squeak eToys,Scratch,アルゴロジックなどをプログラミング学習の導入に用いた実践の報告。 アルゴロジックはSSS会場でもずいぶん流行ってしまって, 休憩時間が終わって席に戻ろうとするとあちこちのノートPCでやってるやってる… おかげで最短手順の新記録まで出てしまう始末…。 Squeak やScratchはブロックの組み合わせでプログラミングするので,文法エラーが決して起こらない。 この点については賛否両論あるが,私はこのような環境「も」必要だと考える。 できればフローチャート形式で同じようなものを作ってPENと連動させたいのではあるが。

「小中高校の情報モラル教育はどのような問題・状況に対処しなければならないか」阿部圭一氏(愛知工業大学)\ 話された内容をここに要約することは難しい。 たとえば著作権については社会全体で意識が希薄であり, 動画サイトに違法アップロードされた動画を見ることに罪悪感を持てといっても難しい状況である (実際,作者へのファンレターにそのような形で動画を見たことを書いてしまうという もある)。このことをたとえば「情報」の授業だけで言ってもしょうがない… たとえば他教科の授業で「こないだのNスペはいい内容だったからYoutubeで探して見とけ」 という話がなされないとも限らないわけで。 携帯電話については,持ってくるなといいつつ部活顧問やクラス担任が生徒の電話番号を 集めているのが現状。このホンネとタテマエの乖離が気持ち悪い。

「文系大学における一般情報教育」立田ルミ氏(獨協大学)\ 参加者は発表中もMoodleで意見交換していたのだけど,そこでいわゆる「Excel方眼紙」の話題もあった。 紙をPCの画面に置き換えるだけでは誰も幸せにならないのにね。でもそういう感覚の人が多いのは事実。 それがなくならないことと「でもしかSE」とはつながりがあるように思われる。

「Rを使った情報教育」奥村晴彦氏(三重大学)\ R はもちろん統計解析環境ではあるのだけど,プログラミング教育にも有効ではないかという話。 そこで気になったのが,Rのベクトル計算の自由さ。ベクトル同士の加減や定数倍はともかく, スカラーの加減やベクトル同士の乗除,あるいは2乗や関数をベクトルに作用させるということは, 初学者にとって本当にわかりやすいことなのかということ。 慣れた者は自然と実装をイメージするのだけど,それができないことがわかりやすさにつながるのか, わかりにくさにつながるのかが,我々には既にわからなくなっている。

「青少年とインターネット問題の社会的構築」伊藤賢一氏(群馬大学)\ 参加者同士の情報交換に興味深い話があった。 たとえば性的被害とかの中心が出会い系から非出会い系に移って久しいのだけど, EMAがいかに無意味であるかとか (非出会い系で2009年に被害にあった児童の44%がEMA認定「健全」サイトだったという ニュース がちょうど配信された。 EMAは「サイトでなく利用者が悪い」とコメントしているが, だったらなぜそれを「健全」と認定したままにしておくのか), 需要と供給が成り立ってる以上いたちごっこにしかならんわなとか, ちょっと言えない話とか。

研究内容はともかく,いまどきの大学生はこういう心配もしてあげないといけない時代なのだなぁと。

2日目の最後は,神沼先生が論文を書く上で気をつけるべき事柄についてレクチャしてくださった。 私は論文を書くような研究なんてしていないのだけれど, 「ああ,論文というのはそういうものなんだ」と考えを一新した。 「論じることと説明することは違う」というのは,確かに私自身ハマってしまいそうな点だ。

2010/08/14(Sat)

津ぎょうざ

お盆ということで親元に顔を出しに行ったのだが, 津のココイチで「津ぎょうざカレー」なるものをみかけた。 話のネタに食べてみてもよかったかもしれない。

メニュー

2010/08/13(Fri)

充電

明日明後日と親元に顔を出して, 一息ついたら群馬石川強行軍に出るわけだが, 充電しておかないといけない機器がかなり多いことに気づいた。試しにリストアップしてみよう。

ノートPC ケータイ デジカメ Walkman Pocket Wifi Kindle …あれ,たいした数じゃなかったな。 これらのうち,デジカメだけはクレードルがないと充電できないので不便だ。 WalkmanとPocket WifiとKindleはPCから充電できるので, コンセントがあれば困らないのだけど(ケータイもそういうの持ってた方がいいのかも)。

2010/08/07(Sat)

OSC 2010 Nagoya

ということ で,名古屋市立大学へ。どうやらオープンキャンパスも同日開催のようで, 「オープン」つながりで高校生が間違ってこちらに来たりする…。 今回はずっと受付にいたので,内容に関する感想はなし。

写真は,受付付近でみかけた謎の生物。\ こっちはSUSE こっちはNovell Windows Home Serverのキティちゃん

2010/08/04(Wed)

どうせ私学なんて…

放送大学の教員免許更新講習を受けている。 最近「学校経営」の講義を聞いているのだが… 話題が公立のことばっかりでおもしろくない。

2010/08/02(Mon)

減りつつある

ここんとこ減りつつある。いつか,このグラフの下端を突き破るといいな。

グラフ

2010/07/29(Thu)

新しいKindle ?

Kindleの 新しいの が出たようなのだが…3GはないもののWiFiで,50ドル安くて, ストレージが倍の4Gで,ちょっとコンパクトで… orz

2010/07/28(Wed)

教員免許更新講習

放送大学のを受けている。ようやく「教育の最新事情」の分が終わった。 しかしまだこれから残ってる分の方が多いんだよなあ。