不定期戯言2

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2006/12/04(Mon)

低度情報化社会

日文のメールマガジンのブックレビューにあった「低度情報化社会」(コモエスタ坂本著,光文社,

)を読了。挿入されている英単語が鬱陶しい(覚えておくとよさそうなものもいくつかあったし,後半を読む頃には慣れてしまったが)。内容は面白いというか耳が痛いというかある意味で気が重い。「議論という慣れあい」というのはよく見かけることだし,「バカはバカとだけ交信し,もっとバカになる」というのはリアルでもよくあることなんだけど,ネットではそれでいいような気になってしまいがちだ。

最近はちょっと同じ場所に居合わせた程度の関係でも,敵意がないことを示す意味でメールアドレス等を気軽に交換するという話を奥村先生のブログの コメント で見た。私はそれに対してある種の気持ち悪さを感じるのだが…その気持ち悪さはmixiのマイミクをどんどん増やしたり,日記のコメントや足跡を必死に追いかけたりすることに似ているように思われる。まとわりつく擬似的な体温が気持ち悪い。20年近く前に「Street Meetingのための覚書」という唄を作った思いにも通じる感覚だ。(これのMIDIデータどこにいったかな)。

これも生徒に読んでほしい本の一つとして推薦したいなあ。

C#.NETでの印刷

少し前にマイクロソフトの方にいただいた「ゼロから始めるプログラミング」(田中達彦著,ソフトバンク)を読んで興味をひかれたので,Express Editionをダウンロードして少し遊んでみる。確かにこのGUIは便利だ。言語もなんとなくJavaっぽくて抵抗は小さい(とはいっても,変数にいろいろな修飾子がつくのが興味深くてあなどれない。変数の参照渡しとか)。そんなわけで「Visual C# .NET実践技&上級技大全」(C&R研究所著,ナツメ社,

)を購入。新しい環境に取り組むには印刷が問題になるので,その辺が載ってる本が欲しかったからだ。で見てみると…プレビューまで簡単にできるのね。サンプルプログラムを入力して試してみたけど,禁則処理もしてくれる。私が今まで苦労してたのはいったいなんだったんだ…。今までWindowsやUNIXで印刷が楽にできるように「いんさ〜つ」というプログラムやライブラリを作ってきたわけだが,そこでさんざん苦労してきたこと(主にテキストの整形)が.NETのライブラリで簡単にできてしまうことがわかってしまったのだ。あとはそのプロトコル用のインターフェースだけを書けばできあがってしまう(データ用のクラスは描画部分をのぞけばほとんどそのまま流用できるだろう)。

職場予算で「プログラミングVisual C# .NET」(Mickey Williams著,日経BPソフトプレス,

)と「Visual C#.netではじめるTCPネットワークプログラミング」(趙森著,カットシステム,

)も購入。勉強を始めよう。まずは「いんさ〜つ」の移植かな。

2006/11/26(Sun)

ハチミツとクローバー

娘が7巻を買ってきたわけだが,いきなりいいセリフに出くわした。

子供が子供なのは,大人が何でもわかってるって思ってるところだ。 CITE ハチミツとクローバー(7)羽海野チカ著

そう思ってる間は社会の「お客さま」でしかない。大人がお客さまでい続けてはいけない。世の中わかってないことも多いし,おかしいまま動いてることも多い,それを踏まえた上で自分がどうするかを決めていくのが大人の役割だ。それはおかしいことを許しているわけではない。おかしいことを直せたらいいとは思っているけど,それが無理だとわかったらその中でできることを考えるのが大人の役割だ。「お客さま」である子供はそんなことを わかってくれない のだろうけど。

2006/11/21(Tue)

新解さんの謎

今さらではあるのだけど「新解さんの謎」(赤瀬川原平著,文藝春秋,

)を読んだ。仕事が終わって職場のそばにできた本屋に入ろうとしたらたまたま学校帰りの長女に出くわして,二人でふらふらしてるうちに勢いで手に取ってしまったものだ。仕事のために民法の本…といっても「 高校生の民法 」だが…を読んでいて,疲れた頭を休めるものが欲しかったのだと思う。

新明解国語辞典って文学だなあとも思うし,書いている「人」の実在が伝わってくるようにも感じる。涙流して笑い転げてしまった。「新解さん」が文庫本の前半だけで終わってくれて助かった。これが一冊丸々続いたら身体が持たない。後半に収録された「紙がみの消息」でクールダウン。ふう。

2006/11/17(Fri)

ハチミツとクローバー

表紙見たときは,なんかこう,ふわふわしたお話かなーなんて思ってた。しかし実際読んでみると…勢いに圧倒される。最初のイメージと全然違うやん。でもこういうのも好きだ。

2006/11/16(Thu)

高校教科「情報」未履修問題とわが国の将来に対する影響および対策

情報処理学会から表題の件に関する 提言 が出された。こういったものは,読むべき立場の人が読んでくれなかったりすることが多いのだが…。 ITpro Enterprise

ソフトウェア開発に代表される情報技術面で今日でも欧米のみならず中国・韓国・インドなどにも遅れを取りつつあるわが国が「情報後進国」に転落してしまいかねないことをおそれる。 を引用して,現状が継続されてしまうことを危惧している。

今の状態の私が情報の未履修状況を批判しても,入試科目にほとんど関わらない者の綺麗事ととらえられかねない。それでも,何もかもが近視眼的にしか扱われていない現状には文句を言いたい。ていうか,言ってますが。

私学教育研修会

昨日,一昨日は愛知県私学教育研修会の教育工学分科会の司会をしていた。あー,緊張した。

某氏の講演に影響されて,「ニワトリを殺すな」(ケビン・D・ワン著,幻冬舎, ISBN 4344003144 )と「経済成長神話からの脱却」(クライヴ・ハミルトン著,アスペクト, ISBN 4757210809 )をamazonに注文した。「ニワトリ…」は新品が手に入らないのでマーケットプレイスだが。

2006/11/13(Mon)

「『水からの伝言』を信じないでください」を探さないでください

IRCでznzさんに教えてもらった話。 「水からの伝言」を信じないでください というページがあるのだが,このページがgoogle八分されているんじゃないかという があるらしい。確かにgoogleで検索するとそのページについて言及しているページばかりがひっかかって,肝心のそのものずばりが出てこない。

一時的なものかもしれないので様子を見よう。

(11/27追記)やはり一時的なものだったようで,今は大丈夫みたいだ。

2006/11/11(Sat)

バイナリアン度チェック

バイナリアン度チェック なるものをやってみる。40点。まあこんなもんか。Cより低級なところは触らないから鍛えようがない。

2006/11/10(Fri)

梅棹先生

奥村先生のブログで 紹介 されていた 「特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 梅棹忠夫さん」 を読む。先日岡潔先生の「春宵十話」を読んだときも思ったけど,こういう思想を与えてくださる先人の存在に感謝したい。同時に,彼らの考えを実現できていない自分をもどかしくも思う。