ジョーシン秋を終えて
10/31は早稲田大学でジョーシン秋に参加してきた。それぞれ講演は面白かったが,それらを聞きながら考えてたこと。
プログラミング教育は何のためにやるのかと言われれば,私の立場では専門家を育てるためではなく,一般人として必要な素養を身につけるためということになる。だったらそれは具体的にはどういうものなのか。
たとえば先日もちょっとした集計の依頼があって,職場ではみんなPC使ってるのにこの程度の処理ができないのも普通なんだなあと実感する。実際学校でやっている校務処理なんてのは基本的に縦横の計算ができればいいので,二重ループが適切に処理できればたいていのことはできてしまう。昔はPCのパワーがアレだったからいろいろな工夫をしたのだが,今なら頭を使わずにループを回してしまっても差し支えない。そう思うと,生徒たちにできてほしいことの到達点としては,なにか独立したアプリケーションをつくり上げることじゃなくて,二次元配列が適切に処理できることでいいんじゃないかとも考えられる(そう考えるとExcel VBAを教材に使ってる実教の教科書はいい線いってるんじゃないかな)。その程度の処理はできて当たり前だというのが「リテラシー」の一部になれば,仕事のあり方も大きく変わるんじゃないかな。手元でやれる分析の幅がずっと広がるだろうし。
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