不定期戯言

戻る

2023.04.16 (Sun)

AIとの向き合い方

北海道教育大学「未来の学び協創研究センター」の公開セミナー「AI/教育情報と学校の向き合い方を考える」を聴講。それぞれChatGPTやBingとの対話を豊かに使っている。それを聞いていて思い出したのは星新一の小説『人民は弱し官吏は強し』の一節にある,星一氏の思考方法だった。

星は自分自身との対話をはじめた。彼は多弁であり,ひとと会う時,相手がなにか言うと,その十倍ほど喋る。しかし,静かななかで一人になると,話しかける相手は自分だけになってしまう。多弁どうしの対話だから,それはしだいに速力をまし,回転し,やがて何らかの結論に到達する。これがいつも,彼のアイデア発見への過程だった。

この多弁な自分との対話は私自身もよくやることではあるが,自分が知らないことが要素として含まれないことが不満だった。しかしChatGPTなどとの対話であればそれが可能になるのではないか。そう考えると,楽しみになってきた。

コメント(5)

のぐー wrote at 2023-04-17 10:15:

その「自分が知らないこと」が「大嘘」である可能性。
いちいち確認ずるのですか?
会話系AIはしれっと知ったかぶり大嘘をつく癖が治らないと何の役にもたたないと思っている。

わたやん wrote at 2023-04-17 10:55:

もちろん確認の必要はあると思っています。

わたやん wrote at 2023-04-17 10:59:

ていうか,人間だったら信用するってわけでもないでしょう?

のぐー wrote at 2023-04-17 17:21:

人間はたくさんいるので信用できる相手を選べる。
今の会話AIは「良心のかけらもなく大嘘をつきまくる」奴しかいないと思っている。
そんな奴と会話する価値は無い。
(そんなのをMicrosoftは検索の代用にしようとしている。一体何を考えているのやら。)

会話AIも差別的発言をしないような仕掛けは講じられていると聞いている。
しかし嘘をつかないという仕掛けは存在しないようだ。何故なのだろうか。

わたやん wrote at 2023-04-18 19:29:

私は間違いとかも会話の賑わいと思ってます。それによって自分から引き出されるものがあれば,それは悪いものではない,と。

コメントの受付は終了しました。