不定期戯言2

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2013/07/11(Thu)

著作権の保護期間

先日,TPP絡みで著作権保護期間を死後50年から70年に延長する方向でいくことを決めたというような 話がtwitterで流れてきた。結局ガセネタであったようだけど, 否定されたわけでもないのだから安心はできない。 この記事 にもあるように,保護期間の延長は商業的価値が持続している1〜2%の作品のために, 残りの98〜99%を捨てさせることにつながってしまう。 青空文庫が20年停滞したらつまらない。 98〜99%が電子書籍ででも入手できるようになるのなら話は別だけど, 出版社にとってもその作業負担は大きいだろう。 そうやって「勝ち組」ばかりが優遇され続ける。

授業のプリントには書かなかったけど, TPPは知的財産権に影響を及ぼすから, 今後の動きをしっかり見ておけということは話してある。 この授業で習った50年,70年が,社会に出る頃には変わっているかもしれないぞ,と。

2013/07/10(Wed)

いろいろ不調

ガスコンロはこないだからピーピー電子音が鳴ってる。 エアコンは昨日無反応になった(2005年に修理したときと同じ現象?)。 1週間前に買ったタブレットはHDMI出力ができないので, 初期不良かどうか確認してもらうために送り返した。 続くときは続くものである。 明日は創立記念日だからゆっくり休もうと思っていたが, エアコンを見に行くのにちょうどいい日になってしまった。

2013/07/09(Tue)

安直なネーミング

某原稿の校正をしつつ思ったこと。 PenFlowchartって安直なネーミングだな,ということ。 PENのプログラムをフローチャートで作るんだから, 「とりあえず」こんな名前にしとくか, というようなことを思った気がする。 プロジェクト名をつけないとプログラム書き始められないからということで, 暫定的につけた名前だった気がする。 でもそのまま世に出して,今となっては変えようという気もなくなっているし, もはや変えてしまうことにはデメリットの方が大きくなっているようにも思う。

他の人が作ったプログラムの名前には,けっこうイカしたものがある。

今となっては例をあげようにも思い出せないが,そういうのがたくさんあったんだよな。 私のプログラムの名前でそれなりにシャレが効いてるものといえば, 差し込み印刷ユーティリティを「いんさ〜つ」にしたというくらいか。

一方,私はこの安直なネーミングでも,そんなに悪くないと思っているところがある。 ネーミングだけではない。ソフトウェアの画面デザインでもそうだ。 たとえばAndroidアプリ 「はかるだけCSV」 のスクリーンショットなんて, 一般の人が見たらいかにもやる気なさそうな画面に見えるだろう。 しかし決してやる気がないのではない。 カッコいい画面にできればそうしたいという気持ちはもちろんある。 しかし何が「カッコいい」のかわからないし, このUIでも決して悪くはないとも思っているのだ。 開き直りではなく,本当に。

2013/07/08(Mon)

将来のわたやんのことを考える

「そのドメイン名,使い終わった後も面倒を見続ける覚悟がありますか?」 を読んで,私が死んだあとのwatayan.netのことを少し考えた。 このサイト自体は残しておく必要はないのだけど, ドメイン名は誰か別の「わたやん」に引き取ってほしいとは思う (世の中に「わたやん」は結構たくさんいる)。 ムームードメインで調べると,watayan.comとwatayan.netはダメだけど, それなりにいろんなのが取れるようではあるが。

我々はインターネットが商用で使われ始めてからわりと早い世代なので, けっこう自由にIDやハンドルを決めることができた。 職場のメールアドレスも,名字そのままでつけてる人が何人もいる。 でも自分がいなくなった後のことまで考えてないんだよなあ。 私が退職したあと,うちの学校に若い「わたやん」が就職するかもしれない。 そのときに「○年前にwatayanを使ってた人がいるから君は別のIDにしてくれ」と言うのだろうか。 何年経ったら時効になるかなあ。

2013/07/07(Sun)

金子勇氏逝去

Winnyの作者として知られる金子勇氏がなくなったらしい。 私自身はWinnyについて詳しく勉強していないので世間で言われているいろいろなことが よくわかってはいないのだが,間違って彼を神格化してしまわないように 気をつけなくてはいけないとは思っている。

2013/07/06(Sat)

CE120

というわけで青山学院大学へ。 実際来てみて直に発表を聞くと, いくつか考えが浮かぶことがあって面白い。

懇親会も含めて, 言わなくてもいいようなこともずいぶん言っちゃったかな。 でもいくつかのことで相談に乗ってもらえてほっとした。

2013/07/05(Fri)

頭がかたい

twitterでぼそっと書いたら,反応をいただいたりもしたのでちょこっとまとめておく。 どうも世の中には,頭がかたいことを,考えないことの言い訳にしている人がいるようだ。 それを言ったら,私だってかなり頭はかたいし保守的だが, だからもっと考えなくちゃいけないと思ってる。そうしないと人に追いつかない。 考えた結果が劣ることは仕方ないけど,考える意思がないのは話にならない。 そんなことをぼんやり考えていた。

2013/07/04(Thu)

「役に立つ」ということ

SYNODOSというサイトに 科学史家である隠岐さや香氏のインタビュー 記事 がある。 「思想の歴史」や「制度の歴史」「文化の歴史」の話も面白いのだが, 2ページ目の「『役に立つ』ってどういうこと?」の章は高校生にも読んでほしい。 日本語の「役に立つ」は個人の実利になるかを表すことが多いが, ラテン語の「utilitas」には共同体のためという概念が入ること。 日本では今でも西洋に追いつくために「科学」を「役に立つ」ものとして取り入れてきた 19世紀の考えをひきずっていること。

「○○って何の役にたつんですか」は,やらないための言い訳が欲しくて言ってることも多いのだけど, 今の自分が考えついたりイメージできたりする程度の「役に立つ」なんて大したものじゃなかったりする。

2013/07/03(Wed)

タブレット

ふと勢いでタブレットを新調した。恵安のM704S JP。 Androidのバージョンが4以上でHDMI出力があって7インチで1024x600以上で, ということで選んだらこうなった。とりあえず古いタブレットのSDカードをそのまま突っ込んでみたが, 解像度が高いのはいい。自炊した本とか,今まで使った端末の中で一番読みやすい。 Kobo touchはタイトルの一覧性が悪いから,メルマガとか読むのもこちらに乗り換えようかな。

2013/07/02(Tue)

ベルトラン・チェビシェフの定理

nと2nの間に素数があるという例の定理だが, Wikipedia では『数研通信』70号(2011年5月)に一松信先生が書いた 記事 を参照して,エルデシュの証明を一松先生がかみ砕いたものだとしている。 しかし私はこの定理の証明を高校生のときに読んで, 大まかにしか書いてない筋道の間を補完して理解した記憶がある。 それは一松先生の『教室に電卓を!』という本に記載されていたものだ。 しかし1980年に出版されたこの本はもはや入手困難だし, 近辺の図書館にもどうやらなさそうなので確かめることができない。 書かれているのが同じ証明かというと…30年も前の記憶では全然当てにならない (大まかな筋道はだいたい同じなのだけど。nが128より小さいときは手で確かめろとかいうところも)。 もちろんそこから30年の間に,証明が改良されている可能性もあるわけで。