創造性の科学
先日帰省したときに,アマゾンの古本で買った市川亀久彌先生の「創造性の科学」(日本放送出版協会)を持っていった。というのも,この図版に見覚えがあるような気がしたからだ。親父とか兄貴がこういった本を好きだったから,ひょっとしたら実家に昔あったんじゃないかと思ったのだ。で,兄貴に聞いてみたところ,見覚えはあるが,家じゃなくて小学校の図書室じゃないかとのこと。なるほど,あの図書室ならそれは十分ありえる話だ。
部屋の東側の本棚が9(文学),西側がそれ以外という区分けになっていて,私はいつも西側にしか寄り付かなかった。そこで読んだ本が電子工作や天体や理系分野への後押しをしてくれていたのだけど,単純に「理系」というだけではなかったということか。何もない田舎で,特別に得たものは何もないと思っていたけれど,確かに私はあの地で育まれたのだった。
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