Welcome to the machine
どこかの高校で,自分の子供の入学式のために勤務先の学校の入学式を欠席した教員がいるということが話題になっているらしい。江野幸一という方がその高校の入学式に来賓として出席されて,そのことに立腹しているということをFacebookに書いている。コメントをつけている人たちは彼に賛同してその教員を非難するものばかりだが,バカの集団かと思う。情けない。
私自身,仕事のために実兄の葬式に出られなかったこともある。そのことが改善への展開へのきっかけになったことは事実ではあるが,そうなった状況を恨んでいることに変わりはない。それはそれとして,そのときにも「1日休みをとれ」と上司が言ってくれたおかげで,仏壇と墓の前で手を合わせることができた(車を走らせて行った親元は留守だったので,誰にも言わずにそうしたのだが)。それで自分の心が落ち着くことはできたので,その1日を与えてくれたことには感謝している。私の場合は相手が死んでいるからそれで十分なのだが,生きている子供の入学式とあってはそうはいかない。「だったら夫婦のうちどちらかが行けば」という意見はもっともらしいが,それができると決めつけているのは,昭和のある時代の家庭のイメージしかないからではないのか。時代が変わっていることは,私程度の現場への関わり方しかしていない人間にもわかる。
コメントの受付は終了しました。