大阪教育大学でCE153。今回は「高等学校情報科『情報I』教員研修用教材」第3章のプログラミング部分にPyPENが適用できるという内容で発表したのだが,実は情報処理学会関係でPyPENの発表をするのはこれが初めてである。発表途中に耐えきれずトイレに駆け込むというハプニングはあったが(参考文献がほとんどCEとSSSであることを含め,関係者が現場に山ほどいるということが緊張の原因だったと思う),それはそれ。Micro:bitの制御についてはWeb Bluetoothが使えるのではないか,Web APIについてはJSONPを試すのも一つの手であろう,FILE I/OについてはWebストレージが基本的にキー・バリューなのだから「そう見える」実装は簡単だ,などのコメントをいただいた。
情報交換会でも「言語の実装は楽しい」という話で盛り上がった。PyPENがDNCLから見てもPythonから見ても中途半端であるという話を受けてのことだが,それは逆に自分がカッコいいと思う表現を実装するチャンスでもあるだろうと。たとえばforループはwhileのマクロみたいなものだというCの発想を引きずっているから,ループを抜けたときにカウンタが最後の番号の次になるみたいなことが起きるのであって,それをPython風にしたければそう実装すればいいのだと(ループ抜けたら参照できなくなるという実装もあるよね,という話も)。結局一番中途半端なのは,そこで迷っている自分なのだろう。
論文やスライドはいつものところで。
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