不定期戯言

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2005.12.03 (Sat)

RGB

・情報の授業で,光の三原色の話が出てくる。10月29日に出席した情報処理学会のシンポジウムで都立駒場高校の天良和男先生がフルカラーLEDを使ってそれを見せる教材を紹介していたので,大須で部品を買って作ってみた。
フルカラーLED
そのままだとLEDのRGBがそのまま見えてしまって混ざらないのでティッシュで覆ってみた。
できあがりRGBR+G+BR+B

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2005.10.31 (Mon)

シンポを終えて

・一昨日のシンポジウムを踏まえて,考えたことを書いてみる。

・プログラミングを「体験」させることが大事だというのはまったく同感。しかし「手順的な自動処理」なんて表現はやっぱりだめだ。「プログラミングと言ってしまうとそのためにまた悶着が…」という話らしいが,高校(の情報教員以外の場)では「情報=パソコン教育」というような誤解を平気でしている。我々は多勢に無勢の状況でそれに立ち向かわなければならないというのに,味方である(と思っている)情報処理学会がそんなくだらないことでもめていてはつまらない。立ち向かうべき相手を間違えてはいけない。

・「アルゴリズムから入るプログラミングは面白くない」という話があった。指導要領に「アルゴリズム」とあるから仕方なく整列や探索のアルゴリズムが教科書に書かれている。しかし,そんなものを実行しても面白くもなんともないのだ,生徒の感覚では「表計算使えば一発じゃん」なのだから。

表計算がやってることの原理を確認するというふうに建前を用意することもできなくはない。しかしそれならそれで整列されていく様子をダイナミックに確認できる方法まで用意しない限り,生徒にとっては表計算と同じように「用意された結果」が与えられたようにしか見えないだろう。実習をするからには,まっとうな成功体験や失敗を踏まえた試行錯誤を味わってもらいたい。

・某地方の調査結果より。学習指導要領で必要とされているのよりも多くの時間が実習にあてられていること,実習の手順書のような教科書が一部にはあること(さらにそれでさえ「操作」に関する記述が不足だという意見があるらしい),実習では99%の学校でMS Officeが使用されていることなどを見ると,オフィスソフトを使った実習がほとんどすべてというところが一部にはあるように思われる。そういったところで情報を担当する教員は,オフィスソフトを使うことが自分のコンピュータ利用のすべてであり,それが自分の行なう情報処理のすべてであり,それを生徒に身に着けさせることが情報教育だと思っているのかもしれない。しかし彼らはオフィスソフトでほんとうに情報を生み出しているのだろうか。単なる整形加工は何も生み出してはいない。

・天良先生の紹介された実践例はこっちでも取り入れたいものばかりだ。次年度にむけてネタ作りを始めるか。

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2005.10.29 (Sat)

情報処理学会シンポジウム

・「高校教科情報の現状と将来」ということでシンポジウムが行われたので出席。いろいろわくわくする話はあったのだが,実現されるのはいつなんだろう。情報という教科が学校という現場の中でマイノリティであること,多くの教員は「教育の情報化」に関心を持っていないことなどは現状の問題点だけど,それが解決されるといいな。

・三重大の奥村先生,東京農工大の辰己先生と少しお話をさせていただいて会場を出ると,金城学院大の長谷川先生が。駅までの道中,比較的ローカルな内容でお話させていただく。

・夜はカプセルホテルを探して寝るつもりで池袋に移動したが,まんが喫茶が案外安かったのでそちらに宿泊。
天下一品池袋店

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2005.05.31 (Tue)

高校で「情報」が実施されることで…

・某大学から,大学での情報リテラシ教育のために高校の現状を知りたいということで調査依頼が来た。何に力点をおいているかという問いがあったので

  • パソコンの操作は手段であって目的ではないこと
  • 普遍的な内容であること
  • ほっておいたら生徒が触れずに過ぎてしまう部分(=今の大人がわかっていない部分)に重きを置く

と返答し,授業計画案を送っておいた。

・先方からのメールには

高校で必修化された「情報」を履修した学生が入学してくる2006年度からは、上記のような格差は基本的には解消すると考えておりますが、高等学校の「情報」で扱われるカリキュラムにも格差があるということも承っております。

と書かれていたので,

これにより,私はむしろ格差は拡大するものと考えています。たとえば本校はパソコン操作にはまったく比重を置いておりませんし,コンピュータ室の環境もLinux+OpenOffice.orgですからMS方面のスキルを期待されてもまったく応えることはできません。情報A〜Cの内容に大きい差があり,それに加えて各学校の実践に大きい差があるのですから,その共通部分は小さいものだと考えざるを得ないでしょう。

さらに言えば,進学校の一部は情報の授業を何らかの形で受験科目に代替しようとしています(文科省的には認められないことですがそういう動きが現実にあることは否定できません)から,そういった学校の出身者は情報という授業をまともに受けていない可能性さえあります。

そういったことを考えると,高校で「情報」が実施されることで高卒者の情報リテラシ技術はレベル,方向ともに拡散すると予想しています。その状況下において,単純多数決的な多数派に合わせた対応になってしまうことは避けていただきたいと考えております。

と反論を述べておいた。

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2005.03.22 (Tue)

研究会でした

・この連休は全国プレゼンテーションコンテストの全国大会と,東海スクールネット研究会の例会で東京まで。疲れた…けど,得るものは十分にあった。我々はまだまだ「従来」と対決しなくてはいけないんだなぁと再認識。授業改革フェスティバルにお邪魔したときにも思ったのだけど,こういう場に参加することが異端であってはいけないんだよなぁ。

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2005.01.20 (Thu)

私は君が代自体は嫌いではない

・町田市教委が国歌の声量がどうとか指導するよう通知を出したというニュースを見て一言。馬鹿。

・国歌が国の象徴であるというなら私だって喜んで歌うだろう。しかし学校関係者から見ればもはや国歌は強制の象徴でしかない。教育委員会の愚行によってそのような位置に落としめられた「君が代」が哀れでならない。私は国歌としての君が代は嫌いではない。強制される君が代が嫌いなだけだ。

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2004.12.29 (Wed)

ゆとり教育は失敗

・浪川先生,よくぞ言ってくださった。系統を崩したカリキュラムが与えられた状況で,系統を再構築しようと現場がどれだけ苦労していることか。失敗を失敗として認めていかないとこの国はこの先どうなっていくか。

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2004.12.17 (Fri)

悪質な塾

・名は伏せておくが,なんとかアカデミーとかいう塾から質の悪い勧誘電話がかかってくるらしい。学校での勉強なんてやっててどうするんだとか勉強が好きな生徒なんているわけがないとか。そんなセリフを吐くあたりでその塾の程度が知れるというものだ。

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2004.12.08 (Wed)

期末試験

・情報の期末考査の採点をしているわけだが…語群から選べばいいはずなのに,どうしてシュミレーションなんて解答がでてくるんだ。しかもたくさん。

・まぁ1学期にトレードオフを答えさせる問題で目くらましのためにペイオフレイオフを入れてみたり,ビットマップという選択肢の次にビッグマックを入れてみたり,コンピュータの機能の中に自爆装置という選択肢を仕込んでおいたりといった過去が自分にもあるわけだが。

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2004.08.02 (Mon)

等価変換理論とか

・スラッシュドットジャパンでは「理科は実生活に役に立たない?」というネタでだいぶ盛り上がっている様子。やはり○○を習ったけど実生活に直接役に立ったことはないという意見もいくつか見られるわけだが…市川亀久彌氏が「等価変換理論」という形にまとめてくれたものが,それに対する反論として有効であるように思われる。まぁ中山正和氏でも別にいいんだけど。もの考えながら生きてるか,ってだけの話だと思うんだがなぁ。

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