不定期戯言

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2014.04.04 (Fri)

作家彼女。

・『腐女子彼女。』を書いたぺんたぶさんの『作家彼女。』を探して,数軒の本屋さんを巡ったけど見つからなかったので,結局amazonで買った。ちょっと泣かされた。ちくしょう。いい読後感。気持ちが上向くのはいいね。

・いろいろ書きたいのだけど,ネタバレにならずに書くことが難しい。『腐女子〜』から7年経ってるのだけど,その時間の流れに沿って読むことができて良かったな,と思う。そんなことを思いつつ本棚から引っ張りだしてパラパラめくってみたが…なんだ,このバカップル。

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2014.03.13 (Thu)

B&B

・昨日,下北沢のB&Bという本屋に行ってみた。『本の逆襲』ともう一冊どれかの本で,ここの話をしていたから。本棚ごとにテーマがあって,そこにそれぞれの本を置く文脈があるように思われた。何度も汗をふく。私は本屋で興奮すると激しく汗をかくのだ(トイレに行きたくなるというのはよく聞くが,それと同じなんだろうか…何かが活性化しているようだ)。

・そんなわけで本2冊買って,ビール一杯飲んで帰ってきた。のんびりしていると村上版「キャッチャー…」を買いそうになったので。

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2014.03.09 (Sun)

話し言葉の日本語

・修学旅行の空き時間に読もうと思って本を数冊持っていったけど,結局読めたのは平田オリザと井上ひさしの対談『話し言葉の日本語』だけだった(それも飛行機の中でしか読めなかった)。この二人だから演劇のことが話の中心になる。私は演劇や文学の良し悪しをわかる力がないので,彼らの言うことが本当にはわからないのだけど,それでもいくつか思い入ることがあってページの隅をだいぶ折った。週明けの情報処理学会のイベント企画で話すことへのヒントもいくつかもらえた。

・(井上)日本人が不幸なのは,古いものと新しいものがあると,いつも新しいものを全員で追いかけていく。また,新しいものがダメだと,今度は古いものがいいという。つまり,どっちかがいつもダメだと判断してしまうことなんです。じつは,いちばん大事なことは,古いものと新しいものとのはげしい競争のうえに立った共存なんですね。

というのは私も同感。しかしそれは決して「古い」「新しい」の対比だけではない。別の回では1999年の日経に掲載された「揺れるニホンゴ」という記事の

  • 乱れた日本語をただす責任は文芸家にある
  • 日本語と日本文学を区別すべし

という二つの意見を紹介して,対談している二人は後者に異議を唱えているのだけど,これにしたって「どっちかがダメ」としてしまうことが一番いけないと私は考えている。伝達のための日本語をもっと訓練すべきだというのが私の主張ではあるのだけど,それだけやっていたのではダメだとも言いたいのだ。もちろんその程度のことはわかった上で二人は話しているのだろうけど。

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2014.03.08 (Sat)

ゴーストライター

・音楽の世界で話題になっている件はどうでもいいとして,普通の書籍の「ゴーストライター」については今年の情報の授業でも話をした。佐々木俊尚氏のブログ(個別の記事にリンクしたいところなのだが)の「書籍のゴーストライターというエコシステム」という記事に書かれているような話(といっても,具体的な事例を知っているわけではないのでざっくりと)。本一冊にもなる文章なんて,素人が書けるわけがないのだから,こういうシステムで本が作られていることはまったく隠す必要がないと思っている。

・そのブログ記事へのコメントをtwitterで佐々木氏がRTしていて,その中にはこのやり方に否定的な意見もあるようだけど,私はむしろ賛成する。そりゃ本人がいい文章を書ければそれに越したことはないのだろうけど,それはとても難しい要求だ。誰かが世に出したい考えを持っていて,でも10万字の文章にまとめる力(あるいは時間)がない場合,そこで本人が書けないからという理由によって「本」の形で出版する道が閉ざされてしまうなら,読者にとっても損失になるかもしれない。同記事では「著者」と「ゴースト」と「出版社」の三者にwin-win-winの関係が成り立っているというが,そこに読者も含めていいのではないか。

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のぐー wrote at 2014-03-09 02:33:

著作権法違反(しかも民事じゃなく刑事罰のほうに該当)という指摘がありますが。
著作権法121条 著作者でない者の実名又は周知の変名を著作権者名として表示した著作物の複製物を頒布した者は、一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処す

わたやん wrote at 2014-03-09 08:50:

これが親告罪でないことに驚きました。

わたやん wrote at 2014-03-09 08:56:

たいていの本はゴーストじゃなくても編集の手が入るわけで,どこまでがゴーストでどこまでが編集なのかという明確な線を引くのは難しいと思います。対談なんかでも,そのまま文字起こししたら読める文章にはならないから,必ず編集されますし。

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2014.02.21 (Fri)

アンネの日記

・図書館所蔵の『アンネの日記』が何冊も破られていることがニュースになっている。この本はこれこれこういう平和のどうのこうの,というコメントがあるのだが,内容が大したことなければ破いていいというわけでもあるまい。その意味で,そのようなコメントはある意味不愉快でもある。本が破られるというのは,本好きにはただ辛いのだ。

・私だって自炊のために本を裁断するけど,それは読むためにすることだから構わないと思っている。読むつもりがない本なら本棚の隅に眠らせておけばいい。

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2014.02.20 (Thu)

三省堂書店オンデマンド

・PenFlowchartのJavaScript対応をきちんとやるべく,構文解析を書きなおす…そのためにはJavaCCのことを基本から勉強しないとダメっぽい。そんなわけで本を買った。amazonでも中古でしか売ってないし,大きい本屋を探しても見つからなかったのだけど,http://www.books-sanseido.co.jp/event/promo_20101206.html 三省堂書店オンデマンドで製本して送ってくれるということなので注文したのだった。いかにもペーパーバックなのだが,中身が損なわれるわけではない。ああ,一度実際に本ができてくるところを見てみたいな。

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PENの中の人 wrote at 2014-02-21 13:32:

構文解析やインタプリタをフルスクラッチで書き直したい……
あと贅沢言いますとPEN自体も書き直したいです。。。 orz

わたやん wrote at 2014-02-21 13:34:

Facebookで「左再帰とか悩むんだったらSableCCはどうか」とコメントをいただきました。
「今の自分が書きなおしたら前よりずっといいものができる」はプログラマ全員が持つ思いだけど…夢なんですよね,大抵の場合。

PENの中の人 wrote at 2014-02-21 19:47:

「わたやんにコードが見られていると思うと恥ずかしくて死にそうなぐらいグチャグチャなコード」なので……
いいものというより大幅なリファクタリングをしたい感じです。

わたやん wrote at 2014-02-22 00:38:

そのグチャグチャも含めて勉強になってるんですけどね。「今だったらここは直したいだろうな」とか。人のソース読むのは勉強になる,ってことを実感してますよ。

tkamada wrote at 2014-02-23 16:24:

多くの印刷屋さんがいまはPDFから直接製本までする機械使ってるので、学校が使っている印刷屋さんにきいてみると機械が見られると思いますよ。僕が見たのはXEROXだったけど、丁合付きで印刷して製本して裁断までするので直線的に長かったです。

わたやん wrote at 2014-02-25 00:46:

実物見るのは楽しそうですね。

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2014.01.27 (Mon)

物語

・昨日の『読書は…』に関連して。この本では文芸書を読むことも大事だと述べている。そういう本は私が読む中には少ないのだけど,それでも皆無にはならない。ときどき物語成分がほしくなる(重いのは読めないが)。

・物語によって救われる体験はこれまでに何度もある。ひからびていた心に力が戻るということを感じるのだ。『頂きはどこにある?』や『チーズはどこへ消えた?』のような,寓話としての物語の効用は前に書いたが,これらは形式が物語であるというだけで,内容はそうではない要素が大きい。もちろんそれで得られる高揚もあるのだけど,物語による高揚はそれとは別の種類だと感じている。もっと体に根ざした部分に反応しているような…。

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2014.01.26 (Sun)

読書はアウトプットが99%

・昔は「何かのために」本を読むという行為が好きではなかった。自分が読みたいから読むのであって,具体的な用途のためというのは何か不純な気がしていた。一方,アウトプットのない知的活動は自己満足だとも思っていた。もちろん自己満足は尊いものである。

・今回読んだ『読書はアウトプットが99%』(藤井孝一著)以外にも読書に関する本は何冊か読んだ。それでもこの本を読むことで,いろいろ気楽になった。人のためにアウトプットしなくていいのだし,読書メモもやりやすいようにやればいいのだ。まあ,結局のところ,今まで通りに本を読んでいくのだけどね。ずっと自分流でやってきたし(その「自分流」はいろんな人や本の影響を受けてるのだけど)。そんな風に「自由でいいよ」ということを言ってくれているのがありがたい。

・アウトプットすることが他人のためになるだけでなく,自分自身の理解を深めることにもなることは何度も実感している。メモ程度のアウトプットでもそうだし,文章にするとまた別のものが見えてくる。

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2014.01.14 (Tue)

本に呼ばれる

・明日までの急ぎの原稿がある。しかし,この本を今どうしても読まなくてはいけない気がして読んでいる。読み進んでようやく,原稿で語るべき思い(内容でなく)を補う本だったということがわかった。タイトルや目次にはそんなことに気づく情報はなかったのに。どうしてこんなにも,知らない人(本の著者とか)にまで支えてもらえるんだろう。たまたま気が向いて手に取っただけの縁なのに。

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2013.12.27 (Fri)

児童労働とか(違)

・人工知能学会の学会誌の表紙が話題になっている。ある人が「児童労働」のようだと言っていたが,そんな幼いキャラクタには見えない。かみさんは20代前半くらいだろうと言っていた。それをいうなら高橋しんの『あの商店街の,本屋の,小さな奥さんのお話。』のチイさんの方がずっと子供だ。まあ彼のマンガの主人公やヒロインの女の子はたいてい…。

・てなことを考えつつ『本の逆襲』(内沼晋太郎著)を読んでいたら,チイさんがやった工夫と同じアイディアが書かれていた。ネタバレになるので書かないけど,『本の逆襲』の81ページと『あの〜』の104ページ。読む本のテーマがつながっているということは何度かここに書いたけど,同じ時期に出たジャンルの違う本に同じアイディアが書かれているというのはほんとに偶然。その偶然がなんだかすこし楽しい。

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