不定期戯言

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2015.04.15 (Wed)

プログラミング教育

・プロを養成するためのプログラミング教育はもちろん必要なのだろうけど,私が興味を持っているのはそちら方面ではない(そのスキルもないし)。

・プログラミング教育についてはいろんな意見があるのだけど,どのようなものを作ることを想定しているのかという点でも違いがあるように思う。動きのあるものや,GUIのあるアプリケーションを作ることが実用的なプログラミングだというのは狭い見方で,一つの計算結果を得るだけのプログラムだって十分に実用的だ。私自身も普段の仕事の中で,集計などのスクリプトを書くことが大きい割合を占めている。Excelを巧みに操ってデータを扱うことも大切なスキルだけど,簡単なスクリプトで同様の結果を得ることを「選択肢」として持っていれば,やれることの幅も広がる。

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2015.04.14 (Tue)

初授業

・今年度初授業。といっても各クラスに10人くらいパスワード忘れがいるので,その対応に追われる。パスワードは(LDAPで共有している)今日の1時間のうちにログイン・メール・moodleで入力することになるので,よもや次の時間に忘れる者などいないとは思うが心配だ。

・そんなこんなでメールの設定確認とmoodleの小テストを終えて,ガイダンスの話ができたのは10分程度。少しはしょったけど最後まで話ができたのでよしとする。序章の話をするときにフォローしよう。

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2015.04.10 (Fri)

教科会

・新年度最初の情報科の教科会。連絡事項だけしか用意してなかったのだけど,始めてみるといろいろ話題が出てくる。あれやこれやといったことがなし崩しで運用されていて,それを行なうことについてのコンセンサスが取れていなかったりして,そのことを解決するには「そもそも論」から始めなくてはいけないのだけど,果たしてその議論が必要なものだと受け入れてもらえるかどうか…。と,具体的なことを書かずに話をぼかしてみるテスト。

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2015.03.19 (Thu)

山下記念研究賞

・職員朝礼で賞をいただいたことを報告。先輩の国語教諭から「これはすごい賞なんだよ」と声をかけていただいたりもした。賞状は仕事部屋にしばらく掲示しておくことにしよう。

賞状とメダルと素数ものさし メダルには名前が刻印されている

コメント(1)

じょに wrote at 2015-03-20 11:43:

メダルケースは,メダル立てになってます。
上のひもを引き出して,足を立てるといい感じですよ。

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2015.03.18 (Wed)

情報処理学会第77回全国大会(2日目)

・朝一で座長。早い時間に会場入りして落ち着いたつもりだったのだが,後から思うとやはりずいぶん緊張していたようだ。進行のことばかり頭にあって,自己紹介も忘れていた。午後の江見氏の座長ぶりを見て,自分はまだまだだと痛感する。

・今日のイベント企画は大学での情報教育に関するもの。会場はぎっしり人で埋まっていた(追記:これも記事になっている)。同じようなことを初等中等でもやり,大学でもやり,という繰り返しによる効果もあるんだろうけど,やはりうまく精査してほしいという気がする。ICTスキル教育について台湾の大学に聞いたところ「それは中等教育までで行なうものだから,大学では実施しない」との話があったとか。中等教育の我々が好き勝手なことに走らないようにすることも考えなくちゃいけないのかな。

・明日は仕事なので大急ぎで名古屋に戻る。新幹線だと京都から名古屋って30分程度なのね。

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2015.03.17 (Tue)

情報処理学会第77回全国大会

・山下記念研究賞の授賞式。壇上で会長と握手させていただいた。何人かの知人に直接お祝いの言葉をいただいたり,写真を撮っていただいたり,まったくもって光栄。

・教育に関するイベント企画をはしご(追記:さっそく記事にしていただいたようだ)。竹中氏のノートテイキングから始まる実践,それこそが真に「情報」なのではないかなと個人的には思っている。そうやって自分の力で情報を扱うことができるようになれば,あとは紙でもPCでもタブレットでも関係ないのだろう。

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2015.03.14 (Sat)

教育用プログラミング言語に関するワークショップ2006

・「来年の3月でこれから10年ですね」と辰己先生が言っている。要するにあれから9年ということなのだが…懐かしい。ここに顔を出したあたりから,東京へ来ることに抵抗がなくなってきた気がする。これがきっかけでPENを使うことになったのだったなあ。

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2015.03.13 (Fri)

情報全国模試

・1,2時間目を使って模試を受験。我々の大きい仕事はそこから後。11クラス×2セットの採点を,情報科教員全員で。なんとか今日の間に終わってほっとしている。でもこれを問いごとに点数入力しなくちゃいけないんだよなあ。細かいから大変だ。

・アンケートをパラ見すると,どうして受けさせるんだと文句を言っている者もいる。でも答案を見ると,わりときちんと考えて書いてくれてる生徒がほとんど。

・Aセットを全員に,Bセットは希望者のみにしてもよかったかもしれないな。

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2015.03.09 (Mon)

自分の思い込み

・生徒の自由課題を見ている。といっても例題とかの焼き直しが多いのだが。中に,シーザー暗号をひらがなでやってみようというのがあった。
x = "あいうえお…".split("");
ふむ,なるほど。教科書では
x = new Array("A","B","C","D",…);
になってるやつを,これでは入力が大変だからということでプリントでは
x = "ABCDE…".split("");
にしたので,それのひらがな版をやってみたわけだ。確かに正しく動作する。

・自分の感覚だと,文字列というとついバイト列のような気がして,splitでちゃんと切り出してくれるんだろうかとか不安になったりするのだけど,普通に文字列と聞いたら生徒がやったように文字ごとに切り出せて当たり前と思うのが本来の筋だろう。つまらない思い込みに支配されていると思わなくもない。

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2015.03.08 (Sun)

東京行脚を振り返る

・午前中に立川まで足をのばして統計数理研究所へ。「大学間連携・統計教育方法論合同ワークショップ」ということなのだけど,私が興味あったのは今年の入試での統計の取り扱われ方。まず「ある私立大学における平成27年度入試問題『統計』の分析と課題」(広島工業大学景山氏)。今回の入試では統計が出題されるものなのかということについて賛否両方の情報が飛び交っていたわけだが,「出題されるものである」というメッセージをこめて選択問題に含めたという。選択者の割合とともにコメントがあったが,受験者側が付け焼刃であった感が否めない。たとえば2群の平均,分散が与えられて,それを合わせた集団の平均,分散を問う問題では,分散まで正解した者は皆無であったという。付け焼刃では概念やイメージが作られないので,具体的な数値に太刀打ちできない。これがおそらく文字式で∑の計算問題になっていたら正解者は増えていたのだろうという気がする。

つづいて「大学入試における統計分野の出題と得点分析とこれからの入試」(高校数学新課程を考える会大淵氏)。センター試験IAでしっかり出題されたわけだが,相関係数の正解率が案外悪い。必要のない数値がたくさん与えられていたことで,どうしていいかわからなくなったのだろうと私は推測している。IIBの統計は選択者が少なかったので何とも言いがたい。個別入試では今年は「旧課程措置」やら「共通範囲」やらということで統計が出題されないケースも多く,出題されるところでも選択問題が多かった。しかし数学で直接出題されなくても,小論文などでちゃっかり統計を使うところがあったりもして…。これは大学側からの「統計は必要である」というメッセージなのだと思う。短期間での付け焼刃でやっても意味がない,統計を使って「考える」力を問いたいということだろう。

・会場で会った辰己氏から高大接続システム改革会議を傍聴した話を伺う。小中の教育が変わり,大学教育も変わる中で高校だけが変わらないのは現行の入試システムが変わらないから。だったらそれを含めた高大接続「システム」を変えてしまえばいいだろう,というような話などがあったらしい。かなり強力なメンバでの会議であるらしく,今後の動向が気になる。自分たちがどう変わっていけば,「解く力」重視から「考える力」重視へのシフトができるだろう。

・午後は日本情報科教育学会の研究会。まず坂村健氏の講演「イノベーションを起こすための情報教育」。コンピュータ教育をCS,IT,DLの3分野で考えると,日本はCSをやらなさすぎだという話から始まる。イスラエルにしても英国にしてもCS教育が必要だという話になってからの具体的な動きが速い(この点については大陸法の国は不利だとも)。イノベーションに必要なのはチャレンジが多く行なわれることであり,プログラミング能力があればチャレンジの機会は増える。そのとき必要なのはプログラミングできる「その分野」の専門家であって,プログラミングの専門家ではない(オランダのスマートアグリ然り)。

研究発表は9件あったのだけど,2会場に分散したので聞けたのは5件。中でも山下裕司氏(山口県岩国高校)の「プログラミング教育への舵取り」には多くの示唆があった。

  • グラフィックは受けがいい
  • 1行ずつトレースできる環境はわかりやすい
  • プログラムの説明をさせると理解度が明確にわかる(テスト問題とか)

あたりのことは取り入れてみたいな。

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