不定期戯言

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2009.03.10 (Tue)

ghostscript 8.64

・Debian sidのghostscriptが中途半端に8.64になっているので,日本語が使えるように設定。cidfmapとかがない!と思ったら,libじゃなくてResource/Initに移動してたのね。さっそくRyumin-LightとGothicBBB-MediumでIPAフォントを使うように設定を書いてみたのだけど,それだけではうまくいかない。どうやらCMapが8.63の方のディレクトリにしかないのがいけないようで,シンボリックリンクを作ってやることで解決した。

・ぐぐってみると,8.64では縦書き句読点が正しくなったらしい。なるほど,表示例を見ると,確かにできている。というか,今までだめだったのね。縦書きしないから気がつかなかった。

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新指導要領

・昨日告示されたのだけど,関連資料にもあるようにほとんど変わってないのね。パブリックコメントへの返答も二項目しかないので,残りは「解説」でぜひ対応してもらいたい。それはそうと,その返答の中に「情報Aは発展的に解消」と書いてある。やはりそう解釈していいんだ。さて,時間を作ってじっくり読むことにしよう。

・数学では統計が必修的位置付けになると数学的能力が落ちることが懸念されるという意見があったらしい。この人のいう「数学的能力」っていったいなんなんだろう。まさか今の入試問題に対応する能力のことじゃないよね:-P。私は生徒(少なくとも我々が高校生だった頃以降も含めて)の統計に関する数学的能力が弱いことをずっと懸念していたのだけど。今までの内容では確率・統計分野によって統計的視点が養われることにはならなかったと考えている。期待値や分散の計算もあったけど,それはΣの計算の応用問題でしかなかったし。

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だきわ wrote at 2009-03-11 00:33:

そのまさかだと思いますよ。
その証拠に某学校で(笑)指導要領が出てしかもそのコピーまで置いてあったのに、何もコメントしない(できない)数学科主任がいますから。
 え、僕?もしするんなら(笑)期待値の計算だけでなく、その解釈まで踏み込みたいなあと。

わたやん wrote at 2009-03-11 09:11:

教科書が変わって,入試問題が変わらなければ,同じことを教え続ける教員が多数派なのだろうという気がしています。それ以外に気にすることといえば分量とか時間数だったり。

「解釈」は,非常に重要だと考えています。数学はその普遍性ゆえにあえて解釈抜きで扱われることが多いですが,計算だけで四苦八苦している生徒が自力だけで「解釈」にたどり着くことを期待するのは無理のある話です。少なくとも今までの数学の確率・統計分野はそんな風だった。そんなわけで,数学を担当される方々【誰】には期待したいところです。

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2009.03.09 (Mon)

石田晴久先生逝去

・朝のニュースで高校の学習指導要領が今日告示されると聞いて,朝からずっと文科省のサイトをDoS攻撃定期的にチェックしていた。とはいっても普通の仕事はあるわけで,学年末テストの返却を終えて席に戻ると,IRCで石田先生がなくなったという噂話が。そんなこんなでtwitterやあちこちのブログでそんな話が出始め,サイバー大学のプレスリリースを見るに至って,ああ,本当だったのかと。直接お会いしたのは一度だけで,そのときにはミーハー的に眺めていただけなのだけど,まさかそれから数年もしないうちにこんなことになるとは思ってもいなかった。直接の影響としてはやはり『プログラミング言語C』だ。訳に問題があるとの批判はあるが,私がプログラムをそれなりにでも書けるようになったのはあの本と柴田望洋氏のC++の本の力によるところが大きいと思う(別なところで奥村晴彦氏のLaTeX本にも強く影響されている)。ありがとうございました,と言いたい。

そのときいただいたサイン

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2009.03.08 (Sun)

カラフルとか

・MTさんが絶賛しているので『カラフル』(森絵都著,文春文庫)を読んでみた。「生前の罪」が何なのかは序盤でおよそ見当がついてしまったので,どうやってそれを見つけるのかを楽しみに読み進めた。素敵なハッピーエンドだったと思う。できすぎたエンディング,それはメルヘンなのかもしれない。でもいいじゃない。

それとは別に心に残ったのは唱子の小林くんの世界はとっても深くて,とっても透明で,きっととっても,そこでは安全なのというセリフ。彼女の言う「小林くんの世界」はある時期の私がずっと作り上げて篭もろうとしていたのと同じものだと思った。論理によって作られた無機物の結晶体,そこにある「普遍」に憧れていたのだ。でも唱子はそれを「安全」という言葉で表現した。それはその世界が逃げ場所でもあり得るということに他ならない。私がそのことに気づいたのはかなり遅い時期だったように思う。高校の数学の授業で扱うのは前の前の世紀にできあがった話ばかりだから,その「安全」にひきこもっていることもできた。しかし情報では。そしてそのことがもたらした変化は教科教育のことだけではなかった。このめぐり合わせを誰に感謝すればいいのだろう。

ところで,えーと,この小林という名前は『おまけの小林クン』とは関係ないよね?

・IRCで友人が薦めるので『つづきはまた明日(1)』(紺野キタ著,幻冬舎)を読んだ。ほんわかである。こういうのは好き。でも各キャラクタのまだ語られてない事情がいくつもあるんだよね。まあ語らなくてもいいのかもしれないけど‐キャラクタのプライバシーを暴きまくるのはいい趣味ではない。ところで,この絵の感じが誰かに似ているような気がするんだけど…思い当たる名前が出てこない。うーむ。

・『英語の発想・日本語の発想』(外山滋比古著,NHKブックス)の感想も書いておこう。短い話ばかりなのだけど,その中で印象に残ったものを。

日本語の文章構成は△型で,英語は▽型である,というのはよく言われることだ。それを読んで,森永卓郎と尾木直樹の対談にあった話を思い出した。どちらが言ったのか忘れてしまったが,海外の大学で学んだ経済論が間違った形で日本に持ち込まれているという。というのは,大抵の場合大学の講義は大胆な仮定のもとでの経済論を語るのだが,留学したての日本人はその仮定が語られる最初の授業では耳がついていかない。ようやく耳が慣れてきた頃になって極端な論が進んでいることに気づき「最先端の経済学は日本の常識と違う」と誤解して日本に持ち帰るというのだ。私も,情報の最初の授業で多くの時間を使って行っているガイダンス的なものが生徒にうまく伝わっていないと思えてならない。生徒にいきなり▽型の話をしても受け付けにくいということがあるのかもしれない‐かくいう私自身もそうだったし。

明朝体の縦線が太いのは欧文活字が縦線中心にできていることに倣ったのではないか,だとしたら文字の進行方向が90度違うのを考慮していないのはいかがなものか,という記述があった。欧米追随である可能性を否定はしないが,それだけではあるまい。漢字は横線が多いのでそれを細くしただけではないのだろうか。もちろん漢字が作られるときに縦書きだったから横線が多くなったという可能性もあるので,ニワトリとタマゴの話のような気がしないでもないが。

私は縦書き横書きも気にしないのだけど,気にする人は確かに気にするようで,それが理由で青空文庫に抵抗があるという人もいる。『日本語ヴィジュアル系』(秋月高太郎著,角川書店)によると,オ段の長音に「う」の字を用いる理由として金田一京介は旧かなづかいでもウ音便などで定着していたことの他に,「う」という字の視覚的要素(上から下に流れる形)をあげていたらしい。後者の理由が成立するのは縦書き,しかも楷書でない流れる字を想定しているのだろう。この点に限らず,日本語の文字は縦書きを想定して作られたものであるから,横書きにはいくらかの難があるという論を私は否定するものではない。ただ,そんなことがどうでもよくなってきた人たち(私も含めて)もいるということも確かだ。その点については同書の主張とも重なる点があるのでまた後日。

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tkamada wrote at 2009-03-12 14:17:

楷書体は、あとから意図的に作られたものだそうです。
松岡正剛氏の「白川静」に記述があったような気がします。
それまでは、甲骨文字だったり金文文字だったりするので、縦線も横線も少なくて、曲線が多いのです。
明朝体って、宋代から明代に木版用に成立した文字だそうですので、それをもって欧文活字の影響云々というのは軽はずみではないかというのが僕の感想です(はるかシルクロードを経由して影響があったという壮大な話なら納得しますが)。

楷書体より先に王羲之が成立させた書(草書風の芸術的文字)があって、それへの反発から楷書体が作られているので、草書をもとに表現が成立しているという考察にはある程度の意味はあるのかと思います(ややナイーブな論という気持ちは残ります)が、どうせ文字コードに落とした時点でそのあたりはどうでもよくなってしまうので、青空文庫に意見するのも的外れな気がします。

書という点では、アラビア文字も非常に書が発達している言語なので、印刷やコンピュータ化するにあたってはさまざまな葛藤があったのではないかと思います。サウジのルピア紙幣を先日高校同級生の大使様から見せてもらったのですが、5種類ぐらいの書体が使われていました。

わたやん wrote at 2009-03-12 16:42:

明朝体ってそんなに古いんですか…そういえば「明朝」体ですね。
このあたりは「書」をやってる人だといろいろ思うことがあるんでしょうね。私は小学校の習字の時間しかやったことないし,書くのも読むのも無頓着なので,想像できることも乏しいです。

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2009.03.05 (Thu)

あれこれ

・「初恋の人からの手紙」というのがあるのでやってみた。私が15歳のときに浴衣フェチだったというのは初耳だ。まあ分析結果についてはかなりあたってる気がするが。

・今日から囲碁十段戦が始まるわけだが,高雄十段のブログたかお日記フォクすけだらけだ…。

コメント(4)

ほった wrote at 2009-03-06 15:26:

なかなかTimeOutでたどり着けないです>初恋の人からの手紙
こないだ知った時もだから混んでいるのだろう。
ま、リアルな初恋の人は養子とって家業(釣り具店)継いでいるらしい。
許嫁だったらしい人も同様に養子とって家業(旅館)継いでいる。
手紙なんて来るわけ無いけど。

わたやん wrote at 2009-03-07 00:11:

リアルな初恋の人は長女の出産のときにお世話してくれた看護婦さんになっていた(驚きましたよ)。てな話を書くのは家族がここを読んでいる手前ちょっと気恥ずかしいのであった。

だきわ wrote at 2009-03-10 17:18:

やってみました。
僕は危険な男らしいです(笑)

わたやん wrote at 2009-03-10 23:49:

浴衣フェチ仲間でしたか。

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2009.03.02 (Mon)

うずらにいじめられた

・クライアント側の話と勘違いした私が悪かったわけだが。

<uzura> あと、~/.ssh/autholized_keys*は、パーミッションが600ぢゃないと無視されるらしいので注意
<watayan> 無視されるっつうか,叱られた
<watayan> あ,違うか。無視だ。叱っちゃいけない
<uzura> あ、違うぞ
<watayan> すいません
<uzura> 小学校低学年でつか?(ぉ
<watayan> うずら,しどい
<uzura> ぎゃぐ?

しつこいっちゅーねん。(うずらは人工無能です)

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たまには

・私の名刺には「コンピュータ委員長」と書いてある。どんなことをしているかを一言で説明することはできないが,たとえば先週はこんなことを…。
55本のUSBメモリ

指導要録の所見を書いてもらうためのUSBメモリが中高あわせて55クラス分。これにつけるタグやヒモを100円ショップで買って,クラス名を印刷した紙片をタグにはさんでUSBメモリに取り付けて,それぞれのクラス分のデータをコピーして…。データ一覧を表示したりサーバに転送したりするプログラムをC#.NETで書いたが,そんなことよりも上記した作業の方がずっと時間かかってる。

コメント(5)

だきわ wrote at 2009-03-03 08:34:

このUSBメモリ持ってるよ〜〜〜〜な?
上海問屋?

だきわ wrote at 2009-03-03 08:35:

で、
よっ!コンピュータ委員長!!!
#「ラブやん」の委員長がコンピュータ化した状況を思い浮かべてしまった私はダメぽ。

わたやん wrote at 2009-03-03 08:53:

本体にはSilicon Powerと書いてあります。…というのを確認しようと手にとってみたら思い出した,実はUSBメモリのパッケージを開けるのがいちばん面倒でした(カッターがないと無理)。
購入は同僚(後輩)にお願いしました。

ラブやんはタイトルしか知らないのでなんとも。

だきわ wrote at 2009-03-03 09:30:

それそれ、同じですわ。ホントパッケージ開けにくいんですよね。
万引き防止なのだろうと思います。

で、が〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!
わたやんさんにはついてきてもらえると思ったのに。
ラブやんはメガネでマッチョな30代のロリヲタプーの人の話です。

わたやん wrote at 2009-03-03 13:06:

なるほど,それなら開けにくいのも納得…できんわ!1個だけ買ったときならたぶん我慢できるけど,数が数なもんで。仕方ないからやりましたけど。

で,私ってそんなにはマンガとか読んでないんですよ。というか,読むには読むんだけど,偏ってます。家に置くのもそろそろ限界だし。Wikipediaで「ラブやん」がどんな話なのか少し調べました…さすがに家に置けそうな気はしないので漫画喫茶で読むかも。

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2009.02.19 (Thu)

情報か教育法

・久野靖先生と辰己丈夫先生が監修された『情報科教育法』がアマゾンで予約できるようになったということなので,さっそく予約した(2/24発売らしい)のだが…タイトルが…。広告ではそうなっているとは聞いていたのだけど,この分だと表紙もひょっとして…別な意味で楽しみにもなってきた。

コメント(5)

ほった wrote at 2009-02-20 10:46:

イヒですか。いまはミラバケッソですよ。
上のAmazonのは、NO Imageになっているけど、関係あるのかな?

だきわ wrote at 2009-02-20 16:54:

僕も職場の研究費で買う予定です。
本当にタイトルがどうなるか楽しみですねえ。

わたやん wrote at 2009-02-23 19:38:

表示がなおってると,著者の一人である佐藤義弘先生のブログで教えてもらいました。ついでにそのブログでみかけた本を1冊アマゾンでぽちっと注文しちゃいました。

だきわ wrote at 2009-03-05 11:12:

うちにも来ました。
指導案の作成はこれでいいのか?従前の教科と同じ書き方でいいのか?と思った。

わたやん wrote at 2009-03-07 00:09:

届いたのですが,まだ読んでません。というか,本を読める体調になかなか戻れません。
というわけで読まずにコメントしますが,書き方が従前の教科と変わってしまったらいろいろ困るような気がします。それはまた別のところでやる話なのかなと。

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2009.02.15 (Sun)

TVを見ていて

・ああああ,今日の「カンゴロンゴ」録画しとけばよかった。

・「会社の星」で「自分を棚卸しなさい」って話が出てたんだけど,「自分を棚上げしなさい」だとまったく意味が違ってくるなあ。

コメント(2)

ほった wrote at 2009-02-16 15:59:

せんせい、棚卸しするような棚がないんんですけど。
自己啓発で良く言われることなんだけど、私には必ずしも必要なこととは思えない。
チェックして満足だけでは意味ないし、その後どうこうできるだけの余裕が与えられると言う保障もないし。

わたやん wrote at 2009-02-16 16:25:

「心に棚を作れ」は誰のセリフだったかなあ…「炎の転校生」か。
そのときよそ事してたのできちんとは聞いてなかったのですが,それが必要かというと疑問ではあります。混沌としたまま生きていって何が悪いかと。

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Debian lenny リリース

・ちゃんとバレンタインデーにリリースされたようだ(どこのタイムゾーンかということはおいといて)。ノートはsidなので直接は関係しないのだけど,2chを見てると「experimentalからいろいろsidに降りてきたときが祭り」という話があったり。私はOOoとKDEだけをexperimentalから借りてきている。さて,あちこちのサーバをupgradeしないとなあ。

コメント(5)

tss wrote at 2009-02-16 03:28:

FreeBSDですが、Xorg 7.4 (含HAL対応)、KDE 4.x.x へのアップグレードは大仕事でした。

ほった wrote at 2009-02-16 16:03:

うちはアップグレードのときは総入れ換えします。
今Plamoは4.51だけど私の予定は次のPlamo-5.0待ち。
鯖は4.0、デスクトップやノートは4.2を使っている。
細々としたのは常々入れ換えします。Debianからみれば面倒でしょうけどね。

わたやん wrote at 2009-02-16 16:21:

KDE4.2はexperimentalからもらってきてます。4.1はもっとだめだめだったような気が。今のところkdmのログイン画面の前後で画面がぐしゃぐしゃになる以外の不満はありません。Xはまだsidの7.3のままです。いつのまにか,xorg.confをどうこうする必要もなくなっていたんですね。

総入れ替えも一つの手段だと思います。$HOMEだけとっとけばだいたいなんとかなるから。私も,アップグレードじゃないときにやってました。今はvmware上で試すのでメイン環境でそこまではしませんが。

tss wrote at 2009-02-18 23:23:

なんだ、KDE4ってばLinuxでもだめだめなのかぁ。ちょっとほっとしました。w

わたやん wrote at 2009-02-18 23:30:

いや,ぐしゃっとなるのは一瞬なので,そのあいだだけよそ見してれば問題ありません。

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