名古屋マインドマップ普及会 vol.2 読書会
名古屋マインドマップ普及会の読書会に参加。積ん読を処理するきっかけがほしい,というのが参加の動機。講師は大岩俊之さん。
最初は本の表紙・裏表紙・帯・目次・まえがきといった情報だけでマップを描いてみる。目次・まえがきは本屋で本を選ぶときに必ず目を通すところではあるが,マップにしてみると組み立てがよくわかるし,どこを重点的に読めばいいかの見当もつけやすくなる。もちろん所要時間はそれなりにかかるから,これはあくまでも既に手元にある本を読み進める上での準備だ。私が使った本は「無宗教こそ日本人の宗教である」(島田裕巳著,角川書店)。
つづいて,本の中身についてマップを描いてみる。先程のマップ作りで詳しく読みこみたいところは絞り込んであるので,その章についてまとめてみた。前のマップを描いた時点で自分が知りたいこと,考えたいことの目星はついているので,構成もわかりやすかった。いきなり中身のマップを描こうとするとなかなか取りとめがなくてやりにくいと常々思っていたのだけど,こういう風に二段階だったらやれるのだな。
参加者の一人が,数学の問題の解説にマインドマップを使っているという話をしていた。そういえばこないだ数学の説明をマインドマップでやる動画が話題になってたっけな,と思って会話をしていたのだが,実はその動画の本人だったので驚いた。
教室で板書される数学の答案は直線的で,最終的にはその「表現」をしなくてはいけないのだけど,そこに至る「思考」は決して直線的ではない,そのことをうまく表現している動画だということで印象に残っていたのだ。実のところ,たとえば多段の場合分けなんかを,板書の直線的な表現で生徒が理解できるかというと,難しいんじゃないかと思う。直線的な解答はあくまで清書であって,そこに至る思考は放射的だ。我々数学に深く浸かっている者にとってそれは自然なことだと思うのだけど,それを伝える方法が…おそらく黒板に「模範解答」を書くだけではわからない者には伝わらない。
そんなわけで,頭が活性化した気がする。そんなわけで,本屋で何冊か買い物。
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