不定期戯言2

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2010/02/05(Fri)

Twitter社会論(続き)

Twitterの検索はGoogleのような重み付けを行なわず,単に時系列にそって ヒットしたつぶやきを列挙するだけだ。野口悠紀雄の『超整理法』も 分類を行なわず時系列で整理するという画期的なものであったが, これとつながるところがないだろうか。 もっとも野口氏はデジタルを取り入れた『「超」超整理法』を書いているので, 後日それと合わせた考察をしてみたい。

「tsudaる」の語源となった著者がその行為についていくつかの注意点を 述べているが,その中で「話の聞き方」に思うところがあった。 私はtsudaったことはないが,講演などのときにはfreemindやiMindMapを使って メモをとっている。道具は何でもかまわないのだが,この「話を聞いてメモをとる」 というのは訓練していないとできないということだ。たとえば学校の生徒は 授業中先生の話を聞いてノートをとっている…ならいいのだが, 実は黒板のコピーに徹していることが多い。だから(今の三学期の授業が そうなのだが)既にテキストに書かれていることの掘り下げた説明をしても, それをどうやって記録していいのかわからず,手を動かせなくなってしまうようだ (その結果,眠ってしまう)。 もっと言ってしまえば,板書していないものは記録する必要がない, 板書されたことは意味が分からなくても記録する必要があると思っているようだ。 これでは思考することはできんだろうと思うのだが。

脱線したので話を戻す。 外山氏の本に あった ように,日本人の話し方は△型になりやすい。 これはしゃべる側としては楽なのだ…話しながら組み立てていくことができるから。 ところが聞く側は簡単でない…いつ結論が話されるか予測できないからだ。 だから話の筋を集中して追うことが要求される。 生徒達にも,(twitterによらず)こういう訓練ができる場があればいいと思う。 示されたシナリオ通りに話が進み,プリントの空欄を埋めていく作業をするだけでは 身につかない能力だから。

英国では初等教育にネットリテラシの授業を盛り込み, その中でツイッターやブログの適切な使い方を教えることが議論されているという。 危ないものから遠ざけようとする日本のやり方とはくらぶべきもないが, なんといっても初等教育であるということが素晴らしい。 中等教育では遅すぎる…それはネットに限らず,思考法,コミュニケーション法に ついても同様だ。 少なくとも学校現場では戦後たいして進歩してないんじゃないのだろうか。 ブレインストーミング,KJ法,マインドマップ…そういった取り組みが 当たり前になっていないことがもどかしい。それを道具として使わせるためには やはり小学校でないと手遅れじゃないのかな。

最後の対談で勝間和代氏が「私たちIT人間からはtwitterの新しい使い方は 生まれてこない」という発言をしている。この本には「キャズム」という言葉が何度 か現れているが,メールやWebであったように新参者が「勝手な」使い方を 始めて古参が苦言を呈するという情景がキャズム越えには必ずついてくるものでは ないか。私も彼ら同様IT人間だから無理だろう。

最近発表されたiPadの教育利用についてtwitterでも 話されている ようだが,その中で 手で板書することの意味は何か という話があった。 私の今までの感覚では,たとえば数式の計算をパソコン上ではできないから どうしても紙でないといけないことがあるということだったのだが, それは単にインタフェースの問題なのかもしれない。 なぜなら 筆や粘土板で思考が行なえていた のだから。 もちろん紙になることで取り回しが容易になり,それが思考にも自由さを 与えたと想像できる。だとしたらインタフェースさえなんとかなれば iPad上でも数式を,ひょっとしたら紙よりも柔軟に,扱えるようになるかもしれない。 ただ,オールドタイプである私はそれを発想できないだろう。 どうしてもTeXのような一次元的な入力方法か, ワープロの数式エディタ的なものしか想像できないのだ。 素直に デジタルネイティブ に期待しよう。

2010/02/04(Thu)

Twitter社会論

最近Twitterに関する本がたくさん出ている。 先日の 週刊ダイヤモンド もその一つと言えるだろう。 「俺は俺なりの使い方をするんだ」という思いがあるから その手の本は敬遠していたのだが, 週刊ダイヤモンドに掲載されていた津田氏と堀江氏との対談がおもしろかったので 「Twitter社会論」(津田大介著,洋泉社)を読んでみた。 心にひっかかったところをねぎま式に抜き書きしてたら12ページにもなってしまった。 1冊の新書でこの量になることはなかったので, やはりこの本には興味引かれたということなのだろうな。 歴史的なこととか創業者の考えてたこととかはまったく知らなかったし。

こういったところに本のまとめを書いてしまうのは まずいぞ という話もあるので,自分が思ったことを中心に書いてみる…って, いつものことか。

ブログだときれいにまとめてしまうことが, twitterだともっと生身なところが出てしまうという。 確かに私自身もそれは感じる。 本文では「他人のむき身の思考の断片」と表現しているのだけど, これはKJ法で「土の匂い」を残したカードを作れと言っていたことに 通じるような気がする。 きれいなフレーズにまとめようとすると何かが欠落してしまうのだ。 まるで携帯の予測変換から「選んだ」言葉でメッセージを記すように。

(5日追記)創業者の一人ジャック・ドーシーは「人間同士のコミュニケーションは 得てして他愛ないことから始まる」と考えてこのサービスを開始したという。 アイディアは会議室よりも喫煙所で生まれるとはよく言われることだが, それと同じことだと思った。 私はタバコの煙に弱いので,喫煙所よりもネットがありがたいのではある。

まだ書きたいことはたくさんあるのだけど,時間が遅いので後日続きを。。

2010/02/03(Wed)

spam対策

なんか最近英語だけしか書いてないのにモデレートしなくちゃいけないコメントが 増えてきたな…と思ってよく見たら全部トラックバックだった。 そういえば追加したコードはトラックバックの方は見てなかったな, ということに気づいたのでそっちにもコードを追加。

しかし,この下に書いてあるだけのトラックバックアドレスに, わざわざspam送ってくるんだから大したもんだ。

2010/02/02(Tue)

しこうする力

twitterの @hyuki さんの つぶやき で紹介されていた ブログ に目が止まった。

私は生徒だった頃から勉強することで何か見方とか世界とか そういうのが変わることを面白がっていたのだけど, 実のところそういうのは少数派なのだろうということは最近になってわかってきた。 多くの人はただの苦行としてやっているんだろう。 その苦行に疲れた子供が「○○は何の役に立っているのですか」なんて質問を 投げてくることがあるが,その程度のレベルの内容が大して役に立つわけないじゃん。 むしろ意味があって応用が利くのはその獲得過程だと思うのだけど, 肝心のその部分をノウハウで乗りきろう(あるいは「乗りきらせよう」)とする 手合が多いように見える。筆者の言う

思考する力と試行する力を奪っているような気がする はそのことだろう。 試行しないと思考ってできないと思うんだがなあ…そんな余裕がないときは わざと間違わせて正しいやり方と対比させたりもしたけど, これっていやがられるんだよなあ。 「最初から正しいやり方を教えてください」って。 だいたいからして, 正解しか知らないのってつまらないっしょ。

上に「その程度のレベルの内容が」って書いたのは aomoriringo さんの 「高校で勉強するような数学は実社会では全く役に立ちません」 にある

高校で勉強するような数学は実社会では全く役に立ちません。レベルが低すぎて、全く使いものにならないのです。 と同じ話かな。 これが私のコンプレックスの1つとつながっていることは否定しない。 「勉強嫌いの人に贈る言葉1」 もたぶん同じことで。

2010/02/01(Mon)

箱ひげ図のひげはなぜ1.5IQRまでなのか

という質問を Yahoo知恵袋 に投げてみた。 いただいた回答のどちらをベストアンサーにしていいものやら判断がつかないので, 投票ということにさせていただいた。 Exploratory Data Analisysのschematic plotで使われているということらしいので, それを頼りに調べればいいのかな。 700ページくらいあるらしいから自分で読めるとは思わないので, どこかで拾い読みできればいいのだけど… 名古屋市図書館にはないのかな?名大にはあるみたい。 0.7413×2ということならそれはそれで納得いくような気はする。

2010/01/31(Sun)

とりあえず1ヶ月

なんとか1月は毎日埋められた。 2月はどうなるかわからないなあ。

2010/01/30(Sat)

ノイズキャンセリングイヤホン

ノイズキャンセリングイヤホン(ネックストラップタイプ)を買った。 本体を中古で買ったときについていたイヤホンも ノイズキャンセリング対応だったのだが,じきに断線してしまったのだ。 しばらくは普通のイヤホンで使っていたのだが,何かの勢いで購入してしまった。

使ってみると楽だわ。専用のものだからということかもしれないが, 前に使っていたものよりも小さいボリューム(本体表示の数字の上で)で聞ける。 仕事してる部屋はパーティション隔ててサーバが4台あって, 壁の向こうは印刷室なのでそこそこ騒音がある。 それでノイズキャンセルできるものにしたのだが,効果てきめん。 となりの印刷機の轟音が気にならない。 耳栓にするためにボリュームあげるのは, けっこう負担になっていたんだなあ。

しかし不思議なのは,色違いで値段が違うことだ。もちろん 元の値段が同じで値引き率が違うということなのだが,どういう根拠なんだろう。 私が買ったのはもちろん安い方の白だ。

2010/01/29(Fri)

指導要領解説

ようやく情報の分も 出た とのこと。 ダウンロードはしたけど,しばらく手元の仕事が超多忙なので, 日を改めてじっくり読むとしよう。

入試

職場の高校の推薦入試の当日処理と,明日の中学入試の準備。 今年は日曜を休めるだけ楽だと言えばいいのか, それとも平日の慌しさが増えると言えばいいのか。 こちらの作業が遅れると割を食うのは事務方だから手際よくしないといかんわけで。

2010/01/28(Thu)

謝女流三冠

謝依旻女流名人・女流本因坊が梅沢由香里女流棋聖からタイトルを奪取して 史上初の女流三冠になったとのこと。 謝女流三冠といい,井山名人といい,平成生まれがすごいなあ。