終わってから,徒歩で秋葉原に移動。途中で湯島を経由…なるほど,この辺に湯島天神とかあるんだな,明日ゆっくり訪れるとしよう。
秋葉原に着くと,あやうく我が家かと見間違えそうな飲み屋を見つけたのだが,混んでいたので退散。カプセルイン秋葉原にて宿泊。外国人の宿泊客がけっこう多いようだ。
というわけで東大へ。なにしろ東大に来るのは初めてなもので,赤門とか安田講堂を写真にとったり,兼宗先生がキャンパスで遭遇したドリトルの神様をお連れしたり皇太子一家が訪れたりしたという三四郎池でまったりしたり。昼食はVX氏と一緒に安田講堂地下の食堂で赤門ラーメン(大盛)をいただいてみたり。
で,肝心のフォーラムだが,高校教員の参加が予想外に少ない(10人くらい?)のが残念。入試の強化は「情報」の地位向上につながると思うんだがなあ。センター試験にせよ個別試験にせよ,入試には政治的な判断がつきまとう。それが日程などの制約を受けて押されていくわけで…このまま立場弱いままだと教科としての存在さえどうにかなってしまいそうだ。天良氏からは,全国高等学校長協会が出した要望書がその筋では影響を及ぼしそうだという悲観的な話を聞かされたし…私自身はこの要望書は的外れであるし卑怯だとも思っているのだが,お偉がたはそうは思っていないらしい。あんまりにもがっくりきて,帰りに寄った聖橋でなんだか吸い込まれそうになっちまったよ,まったく。
それはともかくとして,講演はまじめに拝聴。韓国もけっこう同じことで悩んでるというのは意外だった。アプリケーション操作だけでなく,原理についても勉強させたい,しかし教師がそれに対応しきれないなんて,どっちの国の話をしてるのかわからないじゃないか。それにしても韓国のICT教育運営指針は見事なものだ。ゲーム中毒のことが取り上げられているなど,時代に追随しようとする意思がはっきりでている。情報教育課程の内容も,中学段階である程度のプログラミングやアルゴリズムを習得させてしまうなど,十分に高度なものを目指しているように思われる。一方で,このカリキュラムでは現職の教師がついていけないとか,情報系科目の扱いが縮小されそうだとか,日本と同じ問題点も抱えている。
綿貫氏の学校では情報の専門科目を全部やっているという話を聞いて驚いた。入試はともかく,この専門科目のことが気になるなあ。建前としては私の免許でも専門科目を教えられなくてはいけないのだけど,私の知識や技能は偏ってるから。
全然話ができなかったので,とりあえず名刺を交換させていただいた。「わた」つながりということでよろしく。
入試ということについては,高校からは対応に困るだのいろいろ文句がでるだろうけど,大学側にはそれをあえてつっきって「こういう能力が欲しい」をアピールしてほしいと思う。もちろんそれがいい状況に向かうためには周辺環境の建てなおしが必要で…具体的な内容が書かれていない学習指導要領や,ぬるい研修で教員免許をばらまいたことについてさっさと反省して次の段階に向かってほしいものだと思う。パネルディスカッションでも,
「社会の要請」についての共通認識を作ることは,本当は可能なのではないか
という発言があった。前述の校長会のあれもそうだけど,将来の社会が求めているもの,子供たちに必要なものを考えようとしない状況にはもううんざりだ。
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