不定期戯言

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2013.03.07 (Thu)

情報処理学会#75第二日

・いよいよイベント企画「できるのか?高大連携情報教育」だ。私が話したいことは十分には話せなかったな。シナリオは作ってたんだけど,見てる余裕がなかった。主張は次の2点:

  • 情報教育がコンピュータ(科学)に偏りすぎている
  • 「何を教えるか」の合意がほしい

他の講演者やパネリストの話の前提をぶち壊すようでどうかとは思ったが,コンピュータという「手段」が目的化しているように思われたので,どうしても一言言っておきたかった。しかしあせってぐだぐだになってしまったな…。もちろんコンピュータは必須の手段である,ということは間違いない。

午後は情報教育・教育の情報化のセッションに出たのだけど,「情報基礎教育」「リテラシ」という言葉がオフィスソフトのことを指しているようで,やはりどうかと思った。パネルでもしゃべったけど,「オフィスソフトの操作を教えるなんてムダ」という声と「オフィスソフトくらい使えるようにしてもらわないと」という声の両方があるんだから,こちらはどうしていいのかわからない。何が「最低限必要な技能」なのかも人によって違ったまま,話がなされていて気持ちが悪い。

・会場で,久しぶりな人に会った。彼の本拠地は別の学会だと思っていたのでびっくりしたが…。今日は学生さんの発表で,明日が自分の発表らしい。インタラクションか…私はプログラミング教育のセッションに行くから,見られないが。

・夜はパソコン通信時代からの友人に会った。直に会うのは初めてなのだが,普段からネットで話してる分,近い距離で話せたと思う。

・これで仙台に来てするべきことは全部できたかな。明日は気楽にしていよう。

コメント(5)

もうひとりの中西 wrote at 2013-03-08 07:34:

「オフィスソフトの操作」の定義を明確しないと議論がかみ合わないと思います。例えば大学生については、「Wordのアウトラインとスタイルを使いこなし、図表目次も自動生成でき、校正機能が使えるレベル」とか「Excelなら相対・絶対参照の使い分けとvlookupが使いこなせるレベル」とか。
私は、Microsoftの手下になるのが嫌で、大学1年生に10数年間はTeXとOpenOffice系を教えてきましたが、ここ数年は割り切ることにしました。

もうひとりの中西 wrote at 2013-03-08 07:39:

Facebookのほうに同じ内容を書きましたので、さきほどここに書いた内容は捨てて下さい。

もうひとりの中西 wrote at 2013-03-08 07:42:

あ、こっちで公開することで別のコミュニティの人達の間で議論ができるなら、公開して頂いてもなんら問題ありません。

生田 wrote at 2013-03-08 10:29:

パネルディスカッション、お疲れ様でした。
参加できなかったのが残念です。

スライド10枚目の
・「根拠」つきの「情報モラル」
は情報科の大きな課題だと思います。
これについての話や質疑応答はどうだったでしょうか。

http://watayan.net/doc/20130307/20130307ipsj.pdf

わたやん wrote at 2013-03-08 12:06:

中西先生に指摘いただいた点については,Facebookの方にコメントしました。人の使ってる言葉の定義がいまいちだということを問題にするからには,こちらもちゃんとしなきゃいかんな,と。

生田先生が課題だと指摘してくださってる点は,なんとかなってくれないかなあと思っています。危なそうなことを避けることが情報モラルじゃないんだと言いたい。この点について,会場では特に話題にはなりませんでした。

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