日本情報科教育学会第6回全国大会2日目
データベースとか,モデル化とシミュレーションについて面白い発表があったな。シミュレーションはゲームをやってみるというもの。イスカンダルのトーフ屋さんを思い出した。やっぱりこういう題材でないと意味がない。モンテカルロ法で円周率の近似値を,ってやつが教科書にも載ってたりするけど,あれはむしろ有害なんじゃないかと思っている(ビュッフォンの針やモンティホールジレンマの検証ならいいんだけど)。
データベースは設計の部分だけを紙の上でやるというもの。正規化の説明をしたあとだと,何人かはうまいテーブル設計をするらしい。もちろんいい設計ができるようになるためには,巨大な1枚テーブルを作って不便な思いをしないとそのメリットがわからないのだから,理想通りのものができることは期待してはいけないだろう。2,3枚にでも分割できれば上等じゃないかな。
最後はパネルディスカッション。正直にいえばぐだぐたになってしまった。情報教育一般に求められることと,高校の教科「情報」に求められることの切り分けがうまくできていなかったということはある。しかし,どんなカリキュラムを作っても,現場の教員は「もっと○○が必要だ」と考えて独自実践をやってしまうんだよな。だから全国の高校で共通の内容の授業をやってる様子なんて想像できない。「ぐだぐだ」と書いたが,それは我々の立ち位置のぐだぐださを確認するということだったのだろう。
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