チャペルでのお話
勤務校では学年別に週1回チャペル礼拝があって,そのときに学年会の一人がスピーチをする。今日は私の当番…ということで,タケカワユキヒデの「Hard World」という歌に出てくる「ソドムとゴモラ」が何なのかを探した当時の話をした。
当時はインターネットの商用利用はなく,ましてやgoogleなんてなかった。そんなわけで頼れるのは図書館くらいだった。ギリシア・ローマ神話は中学のときにだいぶはまって読んでいたので,その中に出てくるものではなさそうだと見当はついていた。そうじゃなくてカタカナ言葉で多くの人に通じるもの…ということで推理して聖書にたどり着いたのだったと思う。創世記のわりと早い部分にでてくるエピソードなので,読んで見つけるには大して手間もかからなかった。というかそこまではちゃんと読み進めたので,ノアの方舟とかロトの妻の話はしっかり印象に残っている。
今だったらgoogleやWikipediaで一発で見つかるような話だが,それを誰かがまとめたものでなく,おおもとの文書にあたれたことが良かったと思う。インターネットの検索で開くのは小さい「窓」だ(精度が上がるほど狭くなる)。本はそんなに照準をしぼれないから,余計なものまで目に入る。そういう,一見古臭い方法の良さを見失わないようにしたい。アイディアというのは既存要素の組み合わせなのだから,多くの「ひっかかり」を含む読み方ができる方がいいと思うのだ。
というような話をした。
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