不定期戯言

戻る

« | 2025 | Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec | »

古いページ 新しいページ

2009.02.04 (Wed)

腐女子と浜田省吾

・『腐女子取扱説明書』という本を娘が買ってきていた。自分たちの性癖をぐだぐだと書き並べてあるだけなので内容は大したものではないのだが,その中にあったWASPという単語を知っているというような項目が気になった。そういえば浜田省吾の12インチシングル「Breathless Love」のB面「Blood Line」に見なよ 街ゆく奴らを/まるでWASPだぜというフレーズがある。私がWASPという単語を知ったのはこの曲からなのだが,問題はタイトルだ。Breathless Love,Blood Line…頭文字をとると…浜田省吾は当時(約20年前)からこのブームを予期していたのか。

・嘘です。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2009.01.28 (Wed)

一冊のノートにまとめなさい

・ふと手にとった『読書は一冊のノートにまとめなさい』(奥野宣之著,Nanaブックス)が気に入った。私も新書とか読むのは好きなのだが,読む端から忘れていく。それではつまらないとはずっと思っていたからだ。この本では本の内容を頭(など)に残すための方法を具体的に提案している。それがあくまでも提案であって押し付けでないのがいい。さっそく100円ショップでA6ノートを買った。抜書って,やってみるとそんなに苦じゃないのね。カードだと収まるようにまとめることに頭を使うが,ノートだとそれをしなくてもいい。

・後で『情報は〜』も買ったのだけど,『読書は〜』だけで十分だったようにも思える。パソコンでのインデックス整理など,大事なことはそちらでも十分に述べられているので。

・たまたま平行して読んでいた『思考の補助線』(茂木健一郎著,筑摩書房)と共通する主張がある。茂木氏は,世界のすべてを知り尽くすことは不可能だとしながらも,「すべて」に背を向けたまま分類された小さい分野に閉じこもって得られるものは幻想に過ぎないと切り捨てる。奥野氏が「一冊」を薦める理由は,完全な分類はそもそも不可能であり,不完全な分類は非効率や漏れをうむ原因となるということだ。我々が生活する上で「分類」をまったく考えないなんてことはありえないにしても,分類すること自体にリスクが含まれることを頭のどこかで覚悟しなくてはいけない。

内田樹氏は著書やブログで経済原理にしたがって勉強する子供たち(そうさせたのは利益誘導で子供たちを学習に導いた大人)は,努力という対価を払うべき対象を厳選するというような主張をしている。厳選とは細かい分類をした上での取捨選択である。その作業にエネルギーを費やす子供(には限らないか)の姿は私を寂しい思いにさせる。

といいつつ自分を振り返ると,人のことばかり言えたものじゃない。たとえば私には音楽,プログラミング,数学などいろいろ興味を持つ分野があって,それら全部,あるいはもっと雑多なもの(文具好きとかかわいいCG好きとか酒飲みとかぐうたらとかここに書きにくいあれやこれや)まであわせて私という人間ができている,というのが本当なのに,ずっと忙しさを理由にいろんな部分を休眠させている。ストレスを感じてまで「分類」することもないのかもしれないと思うと,もったいない。

クオリアの問題に目覚めた日は,私の人生における最大の祝福として今でも脳裏に鮮明である。研究所からの帰り,夜。私は電車に乗っていた。無意識のうちにガタンゴトンという音を聴いていた。突然,その音が,周波数で解析しても,スペクトラムを眺めても決して解明しきれぬ生々しい「質感」として私の意識に到達していることに気がついた。私は感動と畏怖で青ざめた。『思考の補助線』茂木健一郎 p.17

法事を終えて親元から帰りの電車の中で,ウォークマンのノイズリダクションの違和感を気にしながらこの部分を読んでいた。なるほど,確かに鼓膜に届くノイズは位相反転した音をかぶせることでキャンセルされているが,そのことが全身が感じる「質感」とのミスマッチを引き起こしているのだろう。

それにしても,茂木氏の本は自分がわかってることは読者もわかるだろうみたいな突き放しがわりとあって,意味のわからない喩えなどが多すぎる感がある。もちろん私が不勉強なのは確かなのだけれど。

コメント(5)

tkamada wrote at 2009-01-30 15:07:

茂木さんのクオリアはトンデモだと思ってます。
ただ、文章はきれいですね。無駄がない。
意味がわからないところがあったら、自分で調べましょう。

むしろ、茂木さんの困ったところは、脳科学で世の中のあらゆることが説明できてしまうような誤解を振りまいているところで、もっとたちが悪いことに、脳科学の主要なトピックはきちんとおさえているところです。彼自身、もはや研究職というより文筆家、文化人になっているにもかかわらず、その自覚がないところに問題を感じます。

内田センセイも文筆家に近いところがあるけれど、本業が哲学なので別にいいのかもしれない。

わたやん wrote at 2009-01-30 17:49:

調べなきゃいかんとは思うのだけど,話のでどころが広くて…「教養」の差ってこういうことなのかな,とか思ったりします。氏が文化人として扱われる面が強いのは同感ですが,そのために研究から遠ざかることになるとしたら,それは不幸なのかもしれないとも思っています。本人がどう思ってるか次第ですけど…是とするなら,「自覚」がないのは困りますね。
内田氏については文筆家というかエッセイストとしての部分しか知らないです(^^;

わたやん wrote at 2009-01-31 20:00:

クオリアはトンデモなのかもしれないけど,茂木氏の夢なんじゃないかなとも思っています。

tss wrote at 2009-02-05 14:53:

いちおう茂木氏本人が主宰している(w)クオリアMLというのがあるのですが、理性に自身のない人は絶対に入らないほうがいいです。自称哲学者、自称進化論者、自称数学者、自称計算機科学者等々が入り乱れ、トンデモの世界になっています。
* w : オレオレ哲学の無法地帯を茂木氏は観察し、人々の思考について研究しているのでしょう。

わたやん wrote at 2009-02-05 18:53:

うう,おそろしげなMLですね。我がぶつかりまくってそうな感じ…

コメントの受付は終了しました。

2009.01.14 (Wed)

らき☆すた

・唐突に「あなたにとって『らき☆すた』は何なのか」とかみさんに聞かれた。萌えという要素で読んでいる人もいるのだろうけど,どうも私にとっては違うような気がする。「あー,そういうのってあるよね」みたいな感じかな…という意味では『スケッチブック』や『OL進化論』とも通じるのかもしれない。そう言うと「ある意味『サザエさん』やね」と言われた。うーむ。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.12.21 (Sun)

みんなの寺

・おお,みんなの寺の絵日記が本になるのか。

コメント(6)

だきわ wrote at 2008-12-22 09:57:

買わねば。
うちにはみんなの寺から年賀状が届きますし〜〜〜。

わたやん wrote at 2008-12-22 15:50:

私も買いますよ。絵日記はWebにある分はほとんど全部見てますが,それでも楽しみです。

だきわ wrote at 2008-12-22 20:01:

うちに帰ったら、この本の案内が郵便で来ていました。orz...
いや、やっぱ楽しいっす、みんなの寺。

だきわ wrote at 2008-12-25 14:46:

アマゾンから、出荷は来年だよ〜〜〜メールが来ました。がーん。

わたやん wrote at 2008-12-26 09:37:

なるほど,では私はリアル本屋に行ってこよう。アマゾンはその後でいいや。

だきわ wrote at 2008-12-26 09:53:

と、思ったら、今日になって出荷したよ連絡がorz....
どうなってるんだろう?出版元だろうなあ。

コメントの受付は終了しました。

2008.11.09 (Sun)

いろいろ

・マンガについてはアマゾンへのリンクだけ置いとくことにするけど,特に『理系の人々』(よしたに著,中経出版)について。えーと,この本に書いてあるのって,まったく普通の行動やん。

そういえば本じゃないけど『超SF的社会科見学 DVD BOX』は萌えそうな気がする。いつか勢いで買ってしまいそうだ。

・『ヤバいぜっ!デジタル日本』(高城剛著,集英社)。最初見たときには「ヤバい」のダブルミーニングが気にいらなくて書棚に戻したのだが,2年たってみるとなんとか読めそうな気がしたので買ってみた。2006年に出たこの本も2年たつといくらか古い記述が出てくる(たとえば「映像が見られるiPodがそう簡単に普及するとは思えないが」と書いてあったり)…おそらくこうやって寝かせて2年古くすることでようやく私が読めるようになったのではないかと思う。

ただし古くなったのは表層的な部分であって,根本のところはまだこの本に追いついていない。たとえば情報収集能力について

その情報収集のポイントは,何でもかんでも集めるのではなく,限定的な良い情報を集める力に他ならない。では,限定的な良い情報とは何か?それは簡単に言えば,だれもが入手できるわけではない,例えばインターネットなどに載っていない情報を指す。すなわち,今日インターネットに載っている情報は,すでにその時点でBクラスな情報と言える。(同書 23ページ)

と言っている。最近どこの学校でも出張に出にくい状況が続いている。人によっては「いまどき情報なんてネットで手に入るじゃん」と言うのだが,必ずしもそうとは言えないという実感がある。幸い私は出張であるかないかを問わず,研究会などにひょいひょい出かけて行って,学校の外部に人のつながりを持つことができている。そしてその人たちに直接会って得られる情報にいろいろ助けられてきた。もちろんネットで検索すればそのどれかは見つかるのではあるが,それに付随する温度が伝わる実感があるかどうかが違う。

このブログへのコメントで追加情報をくれたり,思いの行き過ぎをいさめてくれたりする人の存在にも感謝。

他にも興味をひかれたところはいくつかある。たとえばかつての日本にあったスピード(日本の30年前は大昔だ)が失われているということ。その上でいまの日本人は保守的で遅いから,10年前の他国の成功例で丁度いい(同書100ページ)って…。一貫して「スタイル」の開発・輸出を提案していること。マーケティングデータはあくまでも過去のものだということ(これは『ニワトリを殺すな』にもあったな。私は「資料の統計」にも同じことを感じることがあるのだが)。

・『ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書』(7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部編著,講談社)。私にとっては,今までに得てきた考えの再確認(たとえば英語の講義で語られている「感覚」については,数年前にT氏から紹介された『ネイティブの感覚がわかる英文法』を読んで「ああ,私が学校というところを卒業したで身につけた『感覚での考え方』は間違ってないんだ」と気づいたのと通じる話)やそれとの比較になってしまうのだが,この本によって16歳でこれらの話を手に入れることができるとしたら…その者をうらやましいとも思う一方,逆にそれを自力で手に入れてきた自分に自信が持てるような気もする。

最後に「心理」を持ってきてるのがうまいと思う。これはホームルームや授業中の余談で話すことが多いんだけど,どれだけリアルに伝わってるかというと自信がない。でもすごく伝えたいこと,わかっていてもらいたいことなんだよね。

コメント(11)

だきわ wrote at 2008-11-11 08:33:

私、今も結婚してなかったら、よしたに的な生活をしていたかと思われます。
#オタリーマンな人ですよね。

わたやん wrote at 2008-11-11 09:09:

オタリーマンの人ですね。そっちを読んでないのでいまいちわかりかねますが…腐女子彼女のぺんたぶさんも,となりの801ちゃんのチベット801さんも結婚したもんなあ(ぺんたぶさん自身は別にオタクということもなかったけど)。でもきっと相変わらずなんだろうなあ…という意味では大丈夫なのでは(何が)。

だきわ wrote at 2008-11-11 16:35:

独身だったら、多分おなか周りと中性脂肪は今以上に上がっていると思われます。風邪ひきも更に常態化してたろうし。で、オタリーマン、うちの奥さんに処分して、と言われ、泣く泣く数少ない奥さんがオタクな友人に渡しました。(うちの奥さんがここまで言うのは空前絶後なことです!)
#そういえば腐女子彼女(あ、腐女子辞書登録しちゃった)も処分対象でした。

わたやん wrote at 2008-11-12 20:44:

えーと,オタリーマンってそんなに嫌がられるような内容でしたっけ?

だきわ wrote at 2008-11-13 10:28:

・オタク
・大酒飲み
・腹が出てる
・もて(るわけが or そうに)ない
・パソコン関係が好き
・(どう見ても)不健康

というところで、私と共通点があるようです。

わたやん wrote at 2008-11-13 12:55:

ぐさっ!
質問した私のところにも跳ね返ってきました。「不健康」以外はあたってるかな。大酒は最近控えてるけど。

だきわ wrote at 2008-11-14 17:16:

そ、そんなぁ。刺すつもりはなかったのよ。
そういえばこの前このブログの1919番を踏みました。(謎)

わたやん wrote at 2008-11-14 17:52:

うひひ。
トップページよりもこっちの方がカウンタの回りが数倍速いんですよね。まあ当たり前ですけど。

だきわ wrote at 2008-11-19 22:07:

理系の人々 買いました。
 結論として、理系の人々じゃない人々の行動パターンもわかってとってもうれしいです。orz.................

わたやん wrote at 2008-11-19 22:49:

…今度は廃棄命令が出ないといいですね。
ネタにしてある事柄が「理系じゃない人との差異」だということはわかるのですが,そうでない行動をあまりわたしは取らないだろうとは思います。うちのかみさんも割とそんなところがあります(全部ではありませんが,合理性の求め方とか)。彼女は学校では文系でしたが。

だきわ wrote at 2008-11-20 11:35:

実は職場に避難させてます。

コメントの受付は終了しました。

2008.10.27 (Mon)

不安定からの発想

・昨日BSの番組で児玉清さんが『不安定からの発想』(佐貫亦男著,ダイヤモンド社)を紹介していた。探そうかと思ったのだけど30年前の本なのだな。アマゾンでは品切れだった。

・児玉さんが語った内容は☆みちこのゴールドボール☆で述べられている。アタック25の児玉さんというイメージがあるので,彼は安定感の中にいるとずっと思い込んでいたのだが,人はそんなに単純じゃないということか。不安定だから操縦で安定させるのだということ,誰かが安定を用意してくれるなんて妄想には意味がないということ。

コメント(2)

だきわ wrote at 2008-11-09 10:10:

三重大学に所蔵されているようですよ。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN04662523

わたやん wrote at 2008-11-09 17:10:

名古屋大学では検索にひっかかりませんでした。私は番組で語られた部分でそれなりに満足したのでそのために津までは行かないと思いますが,ありがとうございます。
この本を探してる人はかなり多いようですね。このサイトの11月のアクセスログを見ると,検索語句では「不安定からの発想」関係がトップです(lenovoの互換バッテリを探してる人も多いようですが…入荷未定がずっと続いてるので)。

コメントの受付は終了しました。

2008.10.12 (Sun)

いろいろ考える

・『日本人の美徳』(櫻井よしこ著,宝島社)は一つ一つの話題を短くしてあるのでさくさく読めた。櫻井氏にはなんとなく完璧超人っぽいイメージがあって敬遠していたのだが,拾い読みしてみると案外そうでもないのかもしれないな…と思ってつい買ってしまったのだ。書かれている日本観・日本人観は私の持っているものと近いように感じられた。家族のあり方,親(大人)としての厳しさ,母語としての日本語の重要性,他文化への寛容さ…これを懐古趣味とは片付けてほしくない。そしてそういった「日本人の美徳」が薄れ,社会への責任が薄れつつあることに歯止めをするために自分ができることは何だろうと思う。

昨日たまたまIRCでhttp://alfalfa.livedoor.biz/archives/51374928.htmlの>>131が話題になったのだが,この子供たちを止める要因が今の社会にあるような気がしない。雑誌の類はろくなゾーニングがされてもいないし,少女マンガの性描写は問題にさえされないし,小学生の妊娠を題材にした映画が好意的に受け止められているみたいだし(初代金八の時代とは違って,今では中学生の妊娠くらいでは話題作りにさえならない)。テレビのクイズ番組は芸能人だけを出演させることで「賢いキャラ」「バカキャラ」の断絶を強調するばかりだ。私には,それらは前段で触れた美徳を捨てて目先の金に飛びついた結果のように思えてならない。そして,子供たちはそれを見て,自分の「基準」を作っているのだ。

・『図で考えれば文章がうまくなる』(久垣啓一著,PHP研究所)を読みかけたのだが,その「図」を見てFrieve Editorが思い出された。というか,考えながらこういった図を書くことは誰もがやっていると思っていたのだけど(他人がそういうのをやってる様子を見たことないからわからない),実はそうじゃないということなんだろうか。何度も書いている話だが,小学生時代にこの本にあるように矢印とか使って社会科のノートをとっていたら先生にやめさせられたということがあった。

・後述する古本屋(のとなりの古本屋)で『データ解析環境「R」』(舟尾暢男・高浪洋平著,工学社)を購入。職場で「データを扱うなら最低限の統計の知識がないと話にならんよ」と発言した手前,自分が勉強しないわけにはいかないので。Rは簡単にわかる範囲でしか使ってなかったので,この際もう少し知っておきたい。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.10.11 (Sat)

楽しい万年筆画入門

・しばらく前にふらふらっと買ってしまった『楽しい万年筆画入門』(古山浩一著,エイ出版社…のエイは木偏に世の字)をぱらぱらと読む。なるほど,この人は画家なのだな。道理で前に読んだ『スケッチは3分』(山田雅夫著,光文社)とはずいぶん違うわけだ(山田氏は都市設計家)。

・『スケッチ〜』は,マインドマップのセントラルイメージを描く上での助けになるんじゃないかと思って買った。もちろん内容はスケッチについてではあるが,省略技法や,CAD的な視点が私には新鮮だった。「絵」ではあるものの,着目点を強調することによって(あるいは適度に省略することによって)「図」の意味を与えることもできる…でもやっぱり基本は絵なんだな。この本でも万年筆を使っているし,手書きの線の味を大事にしている。

・『楽しい〜』はまず描くことの快感から入っているのが楽しい。いたずら書きの模様をどんどん広げていく楽しさとかね。あんまりおもしろそうなんでセーラーの「ふでDEまんねん」を買ってしまった。絵の具や色鉛筆のちゃんとしたものはこんな値段なのか,いいものを使わないことは実はめちゃくちゃ難しいことだったのか,とかいったことにも驚いた。自分でそこまでやろうとは思わないけど,収録されている絵を見ているだけでじゅうぶん楽しい。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.10.06 (Mon)

読書進化論

・Moodle入門と一緒に買ってきた『読書進化論』(勝間和代著,小学館)を読む。冒頭でアドラーの『本を読む本』や,梅棹先生の『知的生産の技術』が名著であるが,しかしあまりにも古すぎることに触れ,この本では特にWebを絡めた読書について語っている。

・第二章までの内容は感覚的によくわかる…というか,ようやくたどり着いたものがここに書いてあるというかそんな感じ。逆に,この本でいきなりそれを手に入れるやつがいたらと思うといくらか妬ましい。もちろんある程度は数をこなさないと身にならないのだけれど。

本を選ぶ基準として「Webより質が高いか」「周囲の人との会話より質が高いか」をあげているのはおもしろい。

・紹介されている本などで,気になるものがいくつかある。『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』(勝間和代著,ディスカヴァー・トゥエンティワン)は(年収をどうこうしようとは思わないけど)ざっと拾い読みくらいはしてみたいし,『図で考えれば文章はうまくなる』(久垣啓一著,PHP文庫),『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント著,ダイヤモンド社),あと,フォトリーディングも。そういえば前にマインドマップのセミナーを受けたときにもフォトリーディングが少し話題になった。神田昌典氏つながり,脳つながりということもあるのだろうけど…気になるな。

・P.S. 娘が買ってきた文庫本の表紙がごとPさんだった。絵はすぐにあの人だとわかったのだが,名前が出てこなかったのがちと悔しい。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.10.05 (Sun)

moodle入門

・職場内WebをNetCommonsからmoodleに切り替えようかと思っている…というのは認証にLDAPを使ってアカウントを一本化したいからだ(NetCommosにもそういう要望は出ていたようだが,実現していない様子。使ってるライブラリにはldapに関する記述があるのだけど,それが使われているということではなさそうだし)。てなわけで『moodle入門』(井上博樹・奥村晴彦・中田平著,海文堂)を購入。この本が書かれた当時(といっても2年前か)はmoodleのバージョンが1.6だったが,今では1.9.2だ。でも基本的なところは通用する。というか,私が使いたいのはmoodleの機能のうちほんの一部分だし。

・職場でしばらくNetCommonsを使っていて感じたのは,アカウントが複数あるというのがどういう意味なのか理解してもらえないということだ。たしかにmoodleにもコースやフォーラムの概念を理解する必要があるというハードルがあるのだが,それはアカウントのことよりも小さい障壁だと考えている。というのも,アカウントが理解されなければ最初のログインさえしてもらえないからだ。ログインさえしてしまえば後はなんとかなる…必要な部分だけでも使ってもらえれば御の字だ。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

古いページ 新しいページ