いろいろ考える
『日本人の美徳』(櫻井よしこ著,宝島社)は一つ一つの話題を短くしてあるのでさくさく読めた。櫻井氏にはなんとなく完璧超人っぽいイメージがあって敬遠していたのだが,拾い読みしてみると案外そうでもないのかもしれないな…と思ってつい買ってしまったのだ。書かれている日本観・日本人観は私の持っているものと近いように感じられた。家族のあり方,親(大人)としての厳しさ,母語としての日本語の重要性,他文化への寛容さ…これを懐古趣味とは片付けてほしくない。そしてそういった「日本人の美徳」が薄れ,社会への責任が薄れつつあることに歯止めをするために自分ができることは何だろうと思う。
昨日たまたまIRCでhttp://alfalfa.livedoor.biz/archives/51374928.htmlの>>131が話題になったのだが,この子供たちを止める要因が今の社会にあるような気がしない。雑誌の類はろくなゾーニングがされてもいないし,少女マンガの性描写は問題にさえされないし,小学生の妊娠を題材にした映画が好意的に受け止められているみたいだし(初代金八の時代とは違って,今では中学生の妊娠くらいでは話題作りにさえならない)。テレビのクイズ番組は芸能人だけを出演させることで「賢いキャラ」「バカキャラ」の断絶を強調するばかりだ。私には,それらは前段で触れた美徳を捨てて目先の金に飛びついた結果のように思えてならない。そして,子供たちはそれを見て,自分の「基準」を作っているのだ。
『図で考えれば文章がうまくなる』(久垣啓一著,PHP研究所)を読みかけたのだが,その「図」を見てFrieve Editorが思い出された。というか,考えながらこういった図を書くことは誰もがやっていると思っていたのだけど(他人がそういうのをやってる様子を見たことないからわからない),実はそうじゃないということなんだろうか。何度も書いている話だが,小学生時代にこの本にあるように矢印とか使って社会科のノートをとっていたら先生にやめさせられたということがあった。
後述する古本屋(のとなりの古本屋)で『データ解析環境「R」』(舟尾暢男・高浪洋平著,工学社)を購入。職場で「データを扱うなら最低限の統計の知識がないと話にならんよ」と発言した手前,自分が勉強しないわけにはいかないので。Rは簡単にわかる範囲でしか使ってなかったので,この際もう少し知っておきたい。
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