不定期戯言

戻る

« | 2024 | Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec | »

古いページ 新しいページ

2012.02.13 (Mon)

PenFlowchart 1.3リリース

・今回のバージョンアップは,Windowsで日本語文字が含まれるディレクトリからのロードができないという報告への対応と,PENの呼び出しが遅いことが不満だったので最初からPENの窓を開いておくようにしたのが大きいところ。コード生成でのムダを少し切り詰めたつもりではあるけど,どれだけ効果があるかわからない。

コメント(1)

だきわ wrote at 2012-02-14 09:02:

おおっ!素早いぜ兄貴。

コメントの受付は終了しました。

2012.02.12 (Sun)

日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか

・今日は「高校数学・新課程統計分野研修会2012冬」があったり,「ゆる速」セミナーがあったりしたのだが,私は部活の試合の引率。本校の参加者が少なかったので待ち時間が長い。そんなわけで『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(山田奨治著,人文書院)をその間に読む。生徒がこれを読もうとしたら,今やってる授業が下準備になるかな(授業で話すために考えてきたことは大きくは間違ってはいなさそうだけど,説明が足りないことはいくらかある)。

・特に興味をひかれたのは第4章「ダウンロード違法化はどのようにして決まったのか」の部分。2006年からの私的録音録画小委員会の議事録を読み解いているのだが,自分がいかに結果から読み取れる表層しか見ていないかということを思い知らされた。参加者がそれぞれ背負う立場の利害のために,理念の話がまったく追いやられている。もちろんこの読み解きには山田氏のフィルタがかかっているわけだが,津田大介氏の孤独なストラグルが切ない。『情報の呼吸法』で書いてたのはこのことだったんだな。

・やはりこの話は生徒に伝えていかなくてはいけない,と改めて思った。彼らが社会の主役になるために,知らなくてはいけないことなんだ。私が著作権の授業の中で,特に30条以降にある著作権の制限について話したいと考えていることは多分間違っていないだろう。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2012.02.10 (Fri)

ラケット買った

・そろそろ部活の方もきちんと見なくちゃいかんよな,というわけで,外堀を埋めるためにラケットを新調した。いまどきペンの表ソフトなんて流行らないよなあ,とは思うものの,今更ほかのスタイルに変えられるような気はしない。迷いはしたものの,以前から使ってたものに近い丸っぽいラケットにした。ラバーはSpinPips。来週は,これで生徒に相手してもらおうかな。

コメント(2)

カタカナアマノ改めあまのじ wrote at 2012-02-15 19:27:

こんばんは。先日はどうも。
中学は卓球部でした!数年前、知り合いの卓球経験者と、
千種区内山辺りの卓球場で打ちました。
そのとき、池下の卓球専門店でラケット買ってそれきり。
今度、打ちましゃう‼ちなみにぼくはシェイクでフリースタイルです。

わたやん wrote at 2012-02-22 11:32:

まだ打ててません…。ううむ。

コメントの受付は終了しました。

2012.02.09 (Thu)

セントラルイメージ(その2)

・色鉛筆使い始めてからのをスキャンしてきたけど,改めて見るとアレだな。1枚目はデータベースの概要を考えてたときのやつ。2枚目は教育に関する本を読んでたとき。3,4枚目は知的財産や著作権に関する授業ノート。5枚目はCE113のプレゼンの下書き。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2012.02.08 (Wed)

セントラルイメージ

・過去に書いたマインドマップを振り返ってみると,セントラルイメージが変化した機会が2,3回ある。最初は伊藤賢氏の講座をうけたときだ。あれでセントラルイメージが本当に「引き出す」働きを持つことを実感した。次は山本さをんさんのイラスト講座。具体的な方法もたくさん教わったが,描くことが楽しいということを思い出させるものだった。他にもMulti8を使うようになったことは大きい。色鉛筆のタッチによって,無理のない色づけができるようになって,ずいぶん気が楽になった。そんなわけで過去のセントラルイメージの中で,気に入っているものを掲載してみる。最後の1枚は色鉛筆を使っているが,それ以降の色鉛筆使ってるやつのスキャンをしそこねていたので,その分はまた後日。

最初の二枚は「コンヴィヴィアリティのための道具」を読んでいたときのメモ。この万年筆の絵や,分水嶺の絵は気に入っている。3枚目は著作権に関するまとめ。4枚目は講演のメモということで大急ぎでざざっと描いたもの。なんかプレゼンでよく見るやつ。5枚目は手帳のアプリを作ろうと思ったときに,その機能をメモしたもの。6枚目は色鉛筆を使っている。この「ずびしー」という感じの指はNew's Networkひとコマを見て真似したものだったりする。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2012.02.06 (Mon)

お伊勢参り

・CE113に先立って,有志で内宮さんにお参りしてきた。ガイドは大阪電通大の中野氏。私もガイドするはずだったのだけど,全然知識が追いつかない。ひと通りまわったあとは,おはらい町を散歩して伊勢うどんをいただいた。

・そういえば実は集合前に神代餅とお茶をいただいていて,そこに貼ってあった伊勢言葉を懐かしく思ったのだった。「ぬくたい」「ひやかい」「かんぴんたん」「ごうわく」「おおきんな」「おいない」「だんない」「みじゃく」「しゅむ」「とごる」「かいだるい」「あめる」このあたりになると,地元じゃない人はわからないものが多いだろうなあ。伊勢出身のかみさんでさえ「あめる」を知らなかったし。

コメント(4)

だきわ wrote at 2012-02-07 10:25:

わかりません。ドイツ語の方がわかりやすいかもしれぬ。
恐るべし、伊勢伊勢伊勢。

じょに wrote at 2012-02-07 10:29:

「あめる」は言いますね.
それより「だんない」って伊勢で言いますかね.

「ごうわく」は「業を煮やす」から「業が沸く」んですよね,たぶん.
「布団を着る」(かける)とか「風呂を焚く」(沸かす)も伊勢の方言かな.

じょに wrote at 2012-02-07 10:30:

伊勢は普通に二重敬語を使いますね.
「おいでなさる」とかね.

それから,夕刻のことを「よさり」といいますね.
玉城方面の言葉かもしれません.

tkamada wrote at 2012-02-08 15:58:

湯(ゆう)は沸かすもの、風呂は焚くもの、というのが伝統的な日本語だと思います。

(使用例)
・湯沸かし器
・風呂焚き

へそが茶を沸かすってのもありましたっけw

コメントの受付は終了しました。

CE113

・4,5日は情報処理学会コンピュータと教育研究会の第113回研究発表会(CE113)に参加してきた。会場は三重大学。

・資料はPDF配布なので,中華PADで読むことにした。思ってたよりやりやすい。私の発表の2つ前に,保井氏(静岡大学大学院)の「ブロックエディタ方式によるプログラミング構造化教育支援システム」という発表があって,かなり意識した。というのは,やろうとしていることや,生徒・学生の反応についての考察に,似通ったところがいくらかあるからだ。Scratchみたいにタイルをはめ込む形でプログラムを作り,それがJavaのソースコードになる(逆にJavaのソースをタイル化することも可)というもの。質疑のところで何人もが「これ(BlockEditor)ください」と言う。私だって欲しい。もう卒業されるということらしいが,これは何らかの形で継続してほしいな。後輩に委ねるとか,パブリックドメインにしちゃうとかで。

・で,私の発表。「PenFlowchartの開発」というタイトルだが,そもそもタイトルの付け方が間違っている気がする。PenFlowchartなんて書いてもわからんやん。abstruct見れば少しはわかるけどさ…。

発表は最初から最後まで緊張しまくり。だってPENプロジェクトの松浦先生も西田先生も会場にいるし,PenFlowchartのAndroid版を作ってる学生さんもいる(彼女の作ったものを懇親会のときに見せてもらったが,私が思いつかなかったアイディアでうまく問題を解決してるところがあって感心した)。さらにBlockEditorの発表者もいれば,彼を指導した静岡大学の松澤氏もいる(懇親会のときに,この手のことがスムースにできるような中間言語とか作れないかなという話をした)。

話してる20分間,なんかずっと頭が空回りしてた気がする…ここ何日か脳内リハーサルやりまくってなかったら途中で破綻したかもしれない。質疑でいろいろアイディアをいただいた。特に, 生徒がPENでインデントやブロック構造を壊してしまうということについて「生徒はおそらく,その部分を削った方が自然な日本語になるからそうしてるのではないか」という指摘は私がまったく思い至らなかった部分。質疑が盛り上がって座長がコメントする時間がなかったので,終わってから立田先生に批評をいただいた。やっぱり今回は生徒の反応を調査することについて,うまくできなかったという反省がある。学期の途中でいきなり導入したものだから(そもそも作ったのもSSSの会場でいきなり思いついたということなのだし)計画とか全然なくて,指導についても調査についてもグダグタだったし。来年度はこのあたりをもうちょっとうまくできないかな。

発表の資料はこちらで公開しておく。

・他の発表のいくつかに共通して思ったこと。たとえばBebrasでもそうなんだけど,あれを生徒はComputer Scienceだと思ってくれるだろうか。もちろんそれを意識するのは子供たちでなく我々の役割なのだし,意識せずに能力を高めることができればむしろ喜ばしいことかもしれない。ただ,私はここで期待する能力が,コンピュータにしか関わらないことだとも思えない。他の教科でもその能力を利用したり高めたりできる場面を作ってほしいんだがなあ。

コメント(5)

じょに wrote at 2012-02-07 10:22:

井戸坂発表で「読解力」というのがあったように,CSに限った話ではないし,そもそも日本の初中等教育における「情報」は,実態として「総合的な学習」だし…

だきわ wrote at 2012-02-07 10:29:

うーん、行きたかったなあ。
はい、確かにうちの「情報」は、確実に国語か総合でやってくれるといい内容です。

じょに wrote at 2012-02-07 17:07:

で,今春から始まる新学習指導要領の中学校社会と高校公民で「情報モラル」をどう扱うのかということについてCE114で発表したいと思っています.
(が,まだ1文字も書いていないという罠…)

だきわ wrote at 2012-02-08 09:42:

高校公民は来春です。数学と理科だけ高校は先行実施です。>じょに
中高国語科の話も調べてみたいなあ。

わたやん wrote at 2012-02-14 09:27:

何度もこの話でしつこくて申し訳ないのですが,「勉強科」という考えがあってほしいと思うのです。その土台を抜きに従来教科を積み上げてもしょうがないだろうみたいな。

コメントの受付は終了しました。

2012.01.27 (Fri)

祖母他界

・母方の祖母が今年100歳になるということで,この正月に自分たち孫が集まって写真を撮った。そして今日,他界したと知らされた。ああ,とうとうか。安らかであってくれただろうか。

コメント(1)

わたやん wrote at 2012-01-30 09:41:

年末に100歳になってたとのことでした。あれ,どこで間違えたんだろう。

コメントの受付は終了しました。

不遜な考えを連発してみる

・月曜日はちょっと無理してプ会へ。そのときに「WordやExcelを教える必要があるのか」という話題がでた。私の考えは,先にWordやExcelがあるのではなくて,考察したい対象がまず先にあって,それを扱う上でコンピュータを使わないとどうしようもない状況が発生するから,そのための下地となる能力としてそれらが必要になるだろうということだ。それが目的なのだから見栄えの整形だとか,計算式を使わない表計算の利用なんてことには何の意味があるのかわからない。でもどうだろう,世の中にはコピペや穴埋めをすることで仕事ができてしまう人もいるんじゃないだろうか。だから「そのための」ツールとしてのWord,Excelを学ぼうとする人もいるような気がするんだ…。

・職場の会議というか意見の拡散を目論んだ会合で「生徒が試験前に勉強してるようじゃ終わりだ」という発言をした。もちろん試験前には試験前用の勉強があるのだから(スポーツ選手が試合前の調整をするのと同じように),試験前にまったく勉強しないのがいいということではない。しかし生徒を見ていると,それ以前のことを試験直前になってからやってるように見える。試験前にしっかり勉強をさせるという考え自体は悪くないのだけど,その「しっかり」が何か間違ってるような気がするんだ…。私は勉強や仕事については腕力にものを言わせてやってきたところがあるから,点数をとるための技術というようなことは今でもよくわからない。

・こないだtwitterに「回り道の一つもしないで何が勉強だ」と書き込んだら数人にRTされた。今『アホ大学のバカ学生』(石渡嶺司・山内太地著)を読んでるんだけど,第4章のバカ学生がまるで私のことを言ってるみたいだ。今でもそういうところは残ってるけど,効率よく利口な手段を選ぶために何かを我慢するなんて耐えられない,待つことの嫌いな(って『青い麦』にあったっけ?)そんな男の子だったから。そうして通ってきたいくつもの回り道が,決して無駄にはなってないという実感がある。もちろんそういう実益があったことだけがいいことじゃなくて,楽しかったということが一番。

コメント(2)

tkamada wrote at 2012-01-29 17:17:

どれも全く「不遜」に考えない僕は終わってるでしょうか...

わたやん wrote at 2012-01-30 09:41:

こんなことを書くくらいだから,もちろん私も不遜だとは思っていません。世間様に対する配慮ということでこう書いてみました。
やはり「不遜」にはカギカッコをつけておくべきだったかもしれません :-)

コメントの受付は終了しました。

2012.01.21 (Sat)

論理的思考の放棄

・Facebookで長瀧氏が,登大遊氏の「論理的思考の放棄」を紹介してたので読んでみた。普通の開発者の作業量が数百〜数千行/月であるというのは私から見ても少ない数字なのだけど,開発者集団というシステムの中で仕事してるといろんな「作業」が必要になるからじゃないのかなあという風に思ってしまった(「人月の神話」じゃないけど)。登氏の数千〜1万行/日というのはすごい数字だと思うが,これは設計が彼の頭の中で出来上がっていて,あとはそれを書き下すだけになっているからなんだろうなあと想像する。

・彼のいう「論理的に考えないこと」はすごく納得いく話だ。たとえば私が数学について何かを考えるとき,それを支配しているのは論理ではなく感覚だ。そして考えた結果を表現するときに論理が使われるが,それは単なる作業に過ぎない。

しかし学校の勉強ってこのアウトプットで使う論理のことしか教えてないんじゃないのかなあ。でもそれじゃ何も「考えて」いない。肝心なのは自分の中にどれだけ数学の世界を作り上げるかということだと思うのだけど(張栩棋聖が言ってた「精密な碁盤を頭の中に作る」もそういうことなのかな)。

プログラミングも同じようにきっちり設計で「考えて」しまえば,コード書く最中に考えて手戻りしなくていいのかもしれないなあ。

・おまけ:ずっと前にFacebookで「感電したことがあるか」という投票があったのだけど,元ネタってこれ

コメント(5)

だきわ wrote at 2012-01-22 10:46:

感電したことあるよ。コンセントから直接とトイレの便座が漏電してた。

のぐー wrote at 2012-01-22 14:02:

理系なら誰でもあると思ってたけど違うのか?>感電

わたやん wrote at 2012-01-22 23:05:

かみさんは感電したことがないそうで,それを聞いて「そんな人生もあるんだ」と新鮮な気持ちになりました。

tss wrote at 2012-01-23 12:36:

残念ながら直流で感電した経験がありません。

だきわ wrote at 2012-01-23 13:15:

雷が目の前3メートルに落ちたことなら1回ありますね。これも直流?

コメントの受付は終了しました。

古いページ 新しいページ