不定期戯言

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2006.11.01 (Wed)

ジョーシン06を終えて

・自分の中に残っている疑問とかいろいろ列挙してみる。

  • 現行カリキュラムや現職教員等講習会は「ある意味」失敗が含まれていたと総括した方が次の動きに移りやすいのではないだろうか。あの時期に講習会によって免許を乱発する必要があったのは事実だが,その結果十分な力のない教員が行なった授業が「情報」という教科を誤解させることにもつながったのではないか。また,教科としての完成度が低い(内容を情報A〜Cに「分類」するところでかなりの無理が生じている)ために,意欲的な教員はそれぞれ独自内容に走ってしまい,その結果学校ごとに内容がばらばらになってしまっている現状もある。
  • 情報はパソコンの授業でもなければOfficeソフトの講習会でもない。しかし正しいOfficeソフトの使いかたを教わる所はいったいどこにあるんだろうか。ワープロでスタイルも使わず,行頭スペースと改行で整形するようなことを技術だと勘違いさせないために,最初に触れる段階で正しい教育が必要だと思うのだが。
  • 他教科の教員があいかわらず「パソコンの授業」と勘違いしているのを正すにはどうしたらいいのか。
  • 情報の授業がうまくいけば自学自習力につながるという発言があった。それはそれで正しいのかもしれないが,生徒は従前の方法以外の勉強方法を知らない。高校3年間90単位のうち情報の授業は2単位,たった2%で工夫をこらしても,残りの98%は旧態然とした授業が続けられる。
  • 未履修問題について,情報がひどい現状にあることはみんな知っている。CIECの資料で「情報を履修していない」が24%もあったのを見て驚いた人はいただろうか。しかし教員サイドからは告発できない事情がある(自校にせよ他校にせよ)。一方,教委や都道府県の調査は学校側の自己申告に頼るもので,まったく実効性に欠ける。外圧に期待するよりない。
  • 情報の未履修については,指導要録附則の読みかえが適用できるという誤解も少なくない。
  • 教科「情報」が始まる頃は各所で研究会が活発だったが,今ではすっかり静かになってしまった感がある。それぞれの学校で授業内容が安定してきたことも一因だとは思うが,発展を望むにはやはり外の声を聞く必要があると思う。学内では情報について考える仲間は少ないのだから,何も変化しないまま「お山の大将」でいられてしまう。とはいえ外に出られないのは個人の意欲の問題ばかりではなく,学校側が出張に出ることを渋ったり,あるいは他教科との兼任だと情報ばかりに時間を割けないという事情もある。
  • 教科「情報」は新しいものを学校にもたらすことができるはずだ。だからこそ我々は目障りな存在であり続けなくてはいけない。

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すくらっぷ・ブック

・てなわけで昨日「すくらっぷ・ブック」を一気に読んでから寝たのだが,ふと懐かしい歌がいくつも思い出されて泣けそうになった。そういえばこのマンガと同じ中2のときからギターを始めたんだった。

・どうでもいいが,「はじめたん」を変換すると「一たん」とか「創たん」が候補に出てきて「始めたん」が出てこないのはどうしたことだ>anthy。「たん」は優先的に敬称(?)と扱われるようになっているんだろうか。# そんなとこで区切って変換するやつが悪い。

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X Window練習帳

・「X Windowなんて言い方は…」と私につっこまないでいただきたい。買ってきた「X Window練習帳」(大村正道著,工学社,ISBN 4-7775-1247-9)がそういうタイトルなんだから。なぜ今さらXlibなんだ(実際この本も2002年に刊行された「X Windowで遊ぶ本」に加筆・修正したものらしい)というと…そりゃあれですよ,あのシリーズのX版を作りたいからですよ。

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