日文のメールマガジンのブックレビューにあった「低度情報化社会」(コモエスタ坂本著,光文社,ISBN 4-334-93392-0)を読了。挿入されている英単語が鬱陶しい(覚えておくとよさそうなものもいくつかあったし,後半を読む頃には慣れてしまったが)。内容は面白いというか耳が痛いというかある意味で気が重い。「議論という慣れあい」というのはよく見かけることだし,「バカはバカとだけ交信し,もっとバカになる」というのはリアルでもよくあることなんだけど,ネットではそれでいいような気になってしまいがちだ。
最近はちょっと同じ場所に居合わせた程度の関係でも,敵意がないことを示す意味でメールアドレス等を気軽に交換するという話を奥村先生のブログのコメントで見た。私はそれに対してある種の気持ち悪さを感じるのだが…その気持ち悪さはmixiのマイミクをどんどん増やしたり,日記のコメントや足跡を必死に追いかけたりすることに似ているように思われる。まとわりつく擬似的な体温が気持ち悪い。20年近く前に「Street Meetingのための覚書」という唄を作った思いにも通じる感覚だ。(これのMIDIデータどこにいったかな)。
これも生徒に読んでほしい本の一つとして推薦したいなあ。
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