不定期戯言

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2010.05.02 (Sun)

岡田斗司夫氏のノート術

・岡田斗司夫氏がやってる「ひとり夜話」の「ノート術」を見てみた。夕飯をはさんで全部一気に見たのだが,いい。発想法好きな私向けにしゃべってるんじゃないかと思うくらい。

・ノートの効能として「人前で話せる」「文章が書ける」をあげているが,これは非常によくわかる。ノートであるかカードであるかブログであるか,それは人によるだろうし,方法による効果の違いはあるだろうけど,こういう小さい私的なアウトプットをすることの効果だと言えるのではないか。我々は外部にアウトプットをしてなんぼの仕事だ。そのためにこのような私的なアウトプットを繰り返しておくことが準備になる。そうしないとすぐに忘れてしまう…風呂場で思いついたメロディのように。

・以下,動画を見て面白いと感じたことなどのメモ。

「楽しい」を重視してるのもいいな。

頭は工場じゃない…効率を重視しても無理をかけるだけ。頭は農地なんだから土壌をいい状態にすることが大事。

助走段階
その日にやったことを名詞と動詞で書く。適したノートが売ってないから日付のある手帳を使ってしまうというのはどうしてなんだろう…と思ったのだけど,助走で書く分だとこのくらいの分量になってしまうからのようだ。

離陸段階
採点する。0~5。マイナスはつけない。そのうち1点,2点のことは自然とやらなくなる。そういえば中学のときにつけてた日記には好きな歌ランキングを毎日ずっと書いてたな。

上昇段階
ここまでの段階では自分にしか影響が及ばない。まわりへの影響を及ぼすのはこの段階以降があるから。ノートを大きくする。右側が論理や考え,左側が面白いこと。採点や「やったこと」はもう必要ない。考えたことでノートが書けるようになる。24時間持ち歩く。「なぜ」を突き詰めていくときに,裏をとったり正解を調べたりするのはしない方がいい,というのは面白い。これは演習問題だから自由に発想を遊ばせること。「どうして自分はこれが気になるか」を最後に考えるといい。左ページでは自分にしかわからなくていい。イメージを遊ばせる感じ。確かにこれをやるには「書き癖」がついてないとしんどいだろう。そのための助走・離陸段階なのだろう。

「頭のいい人はジャグリングの名人」というのはわかるな。私は凡人だからノートとかカードとか道具を使う。あの人(誰)やあの人(誰)は頭が良すぎるからそういう風に道具を使うやり方を著書で否定していたけど,私にそんな無理な注文をしないでほしい。

そういえば岡潔先生も発想ノートみたいなことを言っていたと思う。高校生の頃に読んだ記事だからあまり覚えてないけど,「毎日新しいページに書く」ことが大事だ,ということを主張されていたと思う。その頃は1日1ページ消費されていくことがもったいないと思っていたので受け入れられなかったけど,今ならわかる気がする。

「学べること絶対量の法則」はすごくわかる。プライドが邪魔してしまって素直に受け入れられないのではつまらない。

巡航段階
思いつきやアイディアが仮説や意見になる。これが財産であり,これを生み出すことが目的。脳内にリンクが作られるようになる。

再加速段階
アウトプット。人に話す…ノートを見せながらがいい。おもしろいことを書けないうちのブログはS/N比が低い。そういえば今年の最初2ヶ月くらいブログを毎日埋めることに挑戦してみたが,どんどん薄くなっていって自分でも面白くなかった。三つの世界…社会・電脳・ノート。社会と電脳は他人と差がつかない。ノートによって深度ある世界が作れる。

・ちょうど@nakano_lab氏がノートの話をtwitterでしていた。コクヨのドット入りノートナカバヤシのスイング・ロジカルノートにはあまり興味をひかれない。学研のコーネルメソッドノートは自分では使わないかもしれないけど,ちょっと気になる。自分が生徒や学生だった頃にはこういう形でのいわゆる「整理されたノート」を作ることにまったく興味がなかったのだが,それはその当時扱っていた情報量が整理しなくても済む程度のものだったからだったように思われる。

コメント(2)

のぐー wrote at 2010-05-03 08:38:

>適したノートが売ってないから日付のある手帳を使ってしまう
コンビニとかに、A6とかの小さいノートが売ってませんか?
コンサートのMCのメモによく使いますが。

わたやん wrote at 2010-05-03 12:24:

私もその説明を聞いたときにそれを思いました。普段読書ノートでA6使ってますし。岡田氏の説明を聞いて,助走段階ではウィークリーくらいのやつの方が分量が手頃だということのように思われました。小さいノートの1ページでやると空白が大きすぎて,埋めなくてはいけないという思いに圧迫されて続かないということを危惧してるのかな,と。

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