というわけで早稲田大学へ。
鈴木寛氏の話。具体的なところをびしびしついてくる。授業でのICT利用が進まないというが,教師たる者,使うべきか使わないべきかが選別できるまでやりこむのが当然,なのにそこまで行き着いていないことが問題なのだ…とか。東大入学生のICTスキルが○○だ…とか。
教員免許更新講習について,私の講義は「数学への思い入れが強く感じられた」とのことだが,私としては高校の数学で数値計算をやらないことなどを批判したつもりだった。それにしても,当日は緊張しまくって真っ白になってたっけなあ。間辺氏がライブコーディングへの思いを語っていたけど,私も授業では「ちょっと今からプログラム作って試してみようか」ってやったりする。わざと間違ってみて考えさせるというのは,高3の担任だったN先生が数学でやってたのを見習ってやってたりもするし。同じようなライブ感へのこだわりがあるのだな,と妙なところで感心した。
MSの人のWord,Excel,PowerPointの操作方法なんて,開発の方針でいくらでも変わるんだから,そんなの教えこんでもムダ
という話が妙にウケた。
「高校の授業でどのくらいのことを目指しているか」という話題で次のような発言をした(うまく話せなかった部分は補完してる):授業で教えたことそのままで使い物になるとは考えていない。できるだけ多くのことについて「やったことがある」「聞いたことがある」ということにできれば,いざ自分で使わなくてはいけないときに何を勉強したらいいかわかるので,自分の役割はそうした経験を積ませて種をまくことだと考えている。MSの人が操作方法を教えてもムダだと言ったのもきっとそういうことで,たとえばワープロに検索や置換の機能があると知っていれば必要なときに探して使えるようになるのだけど,それを知らない人は目検索や手置換をしてしまう。
(27日追記)興味あるツイートをみかけた。具体的にやることはWordやExcelを操作ではあるのだけど,それらが抽象化された「ワープロ」や「表計算」を理解することにつながればと私も考える。
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