不定期戯言

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2014.03.22 (Sat)

日本情報科教育学会第2回研究会

・午前中はずっと仕事がつまっていて,それをどうにか片付けて大阪に向かう。お昼はホームできしめんでも食べようと思っていたのだけど,混んでいて無理だった。

・少し迷って到着したので,まともに聞けたのは最後のセッションだけ。田崎氏の発表にあった「A 知識の伝達/収集」「B 思考」「C 学習成果の表現」「D フィードバック/発展への支援」のバランスということで自分の授業を振り返ると,明らかに偏りがあるな,と思った。

勝田氏のビッグデータ分析については,生徒が勝手にいろいろな視点を見つけてくることが面白いと思った。アンケートと個人のひもづけに関して質問したかったのだけど時間切れ。隣に共同研究者の稲川氏がいたのでちらっと聞いてみたら,データを人ごとに集約した後はひもづけをはずしているとのこと。「この回答が,誰のものかわかった状態で担任や部活顧問に伝わったらどう思う?」って考えさせると面白いかなと思って,そのようなアプローチをしているか尋ねたかったのだが。

鹿野氏,五月女氏はどちらもApp Inventorを用いた実践。これをストレス無く使うにはそれなりの性能が要求されると思うんだが…。それはそれとして,具体的なモノにつながってるプログラミングは楽しいだろうと想像する。五月女氏は「自宅でもインストールしてみた」という学生が28.3%であることを少ないと感じていたようだが,私の感覚ではすごく多いように思われる。二人とも参考文献に塚田翔也氏の『30分でつくれるAndroidアプリ』をあげていたというのがおもしろい。

・懇親会を終えて,帰りの電車では江島氏とずっと話し込んでいた。関係ないことも含めて。

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2014.03.16 (Sun)

日本情報科教育学会 東海・中部支部設立総会

・ということで愛知大学名古屋キャンパスへ。総会は滞りなく進んだ。私も評議員ということで,いろいろ関わっていくことになるだろう。

・岡本会長の記念講演。形式陶冶,実質陶冶の話なんかはとてももどかしい。一昨日の青木氏のCE研での発表にもあったのだけど,従来教科が妙に「学問」のポーズを取りたがっていることが気になっている。そういったことはバランスの問題なのだから,行き過ぎたところで揺り返しがあるべきなのだけど,「学校用」の数学とか「学校用」の英語とかが幅を利かせている現状を変えられるかというと,そんなに簡単なことじゃないだろうと思う。

・後半はワークショップ。まず國宗氏(信州大学)「授業運営支援機能を有する初学者向けビジュアルプログラミング環境AT」から。デモは何度か見せていただいたけど,実際に触ってみるのは初めて。少し慣れると操作はわかりやすい。構文がかなりストイックにできている(複雑な計算も二項演算の繰り返しでしか書けないとか)のは,そういうところでプリミティブな動作をイメージさせようということなんだろうな。

続いて私の「フローチャートによるプログラミング実習」。PenFlowchart for JavaScriptを使ってみようということだ。詳しい操作説明はしなかったが,みんな情報教育の人だということで適当に推測してやっていった様子。これの存在を知ってはいたけど使ったことはなかったという人もいたので,こういう機会が用意されたことをありがたく思う。最後に少し時間をとって,昨年9月にspamを送ったこと,暫定的にサーバを立てたことを話した。普通に考えればあのハガキは得体のしれないものなので,生で説明できる場があればそうしたかったのだ。

最後の質疑で,今後の開発方針にヒントをもらえた。構文解析を作り直していたのは,JavaScriptらしいコードを受け付けるように,ということだったのだけど,考えてみたらそんなアプローチには意味がないんじゃないか,って。フローチャートで素直に記述できるものに限っていいんじゃないかとも思えるようになった。

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2014.03.15 (Sat)

CE研第2日

・今日は何もなくひっそりと…と思っていたら,最後のセッションの座長をまかされることになった。講演よりこっちの方が緊張するかも。急遽プレゼンタイマーのスマホアプリをインストール。これがけっこういい仕事をしてくれた。

・時間は少しオーバーしたが,フロアからの質問がたくさんあったのでなんとか乗りきれた。講演,座長の初体験で,一つ二つばかり度胸がついた気がする。

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2014.03.14 (Fri)

再放送

・情報処理学会の全国大会は昨日で終わり。今日と明日は東京学芸大学でCE研。おおお,PENのOpenBlocks版か(でも実はほとんど独立しているらしい)…と感激したり,やはりプログラミング関係の発表は興味をひかれる。それはそうと,吉田智子先生にお会いするのは何年ぶりだろう。

・プログラムにはないのだけど,今日の最後に先日の全国大会での講演を再演することになった。こちらでもわりと好評でほっとした。

教科書の範囲を逸脱することを求めているわけではない。結果としてちょっとはみ出すくらいのことはあっても仕方ないよね,って考えようよ,という感じ。

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2014.03.12 (Wed)

PenFlowchart for JavaScript 1.06

・ソースは数行書き換えただけ。「HTML保存」ボタンを押した初回だけ,そのままブラウザで読み込むことにした。

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情報処理学会第76回全国大会(2日目)

・お役目は終わったのでどこをふらふらしようかと思っていたら,玄関を入ったところで高岡先生に声をかけられたので,そのままふらふらとイベント企画「学会へ行こう!若者の夢を実現できる場所」へ。私は戸籍年齢的にはあんまり若手っぽくないかもしれないけど,この学会への関わりということでいえば若手というかひよっ子だ。パネルディスカッションではたとえば実績を学会のような社外に作っておくことは転職の際に有利だとか,いくつかの提案があった。研究とか発表というようなしっかりした関わり方もあるのだけど,私みたいなライトな立ち位置もありだよな,とか思ったりする。

・数学の教員として生活していれば,学会というものと関わることはたぶん無かった。情報の教員として力をつけたいと思ったときに,そこに手を伸ばそうとしている人たちとコンタクトが取れたことはとてもラッキーだったのだけど,それは情報処理学会(あるいはその中のCE研)というベースがなければありえなかったことだろう。

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2014.03.11 (Tue)

情報処理学会第76回全国大会

・いつものように夜行バスで東京へ。イベント企画「大学入試における『情報』入試のあり方と可能性」で講演とパネリストをすることになっている。喫茶店で半年以上かけて書きためた情報カードをながめつつ,ノートに書きなぐり。それを元にスライドを作りつつ,さらにメモを書き足し。事前に何度か声を出さずにリハーサルしてみたのだけど,やってみると予定時間を少し過ぎてしまった。内容は…そんなにきついことを言ってるつもりはないのだけど,「勉強しない教員は去れ」とは言ったつもり。スライドはいつものところに置いておく。

・そんなこんなで燃え尽きて宿に。安いところに連泊なのだけど,思ってたよりきれいなところ。壁は薄くて,隣の人が外国人らしいことはなんとなくわかったけど。

・午前のセッションに出るはずだった中野氏は,事故渋滞で間に合わず,東京に着くとすぐに飛行機で帰ったらしい。一歩間違えば自分もその立場になっていたのかもしれない。

コメント(5)

M. Nakanishi wrote at 2014-03-12 06:38:

力のはいったわかりやすいプレゼンでした。ほとんどのご主張に同意します。
なお、去れというメッセージは感じませんでしたが、私が高校現場にいないからかもしれません。

わたやん wrote at 2014-03-12 13:54:

そう言っていただけて,ほっとしました。めちゃくちゃアガりまくってたので。でも言おうと決めていたことはだいたい言えました。
試験のための試験になってしまうとか,そういうつまらない方向で固まってしまうのは嫌だなあと思います。数学なんかはそういう側面が実際にあると思いますし。

久野 wrote at 2014-03-12 20:24:

いちばんウケたのは「高校教員の意見は聞くな、無視せよ」でした(w

jada wrote at 2014-03-23 14:39:

いつものところのスライドに反応したい。
KBは1024バイト?1000バイト?
情報の科学の5冊のうち4冊がキロを1024倍と説明している。
SI単位系の記号をこう使うのは間違いと思い、かなりの時間を
使って調べたのに、周りの関心は薄くて、ここで出会えたのは
とても嬉しく思います。
こんなのはまだまだありそうです。
「学校用」の情報って、どっちのことですか。

わたやん wrote at 2014-03-23 18:06:

詳しく言えば,問題をつまらなくするような高校教員の意見を聞くな,ということだったのですが,言葉足らずでした。

1024(だけ)になっている教科書があることは私も不満です。このまま「学校用の情報では1024で計算する」という「暗黙のルール」が作られてしまうことになってしまうとしたら,それはさらに困る気がします。

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2014.03.03 (Mon)

PenFlowchart for JavaScript 1.05+1.20

・久々のバージョンアップ。実は構文解析をゼロから書き直していたんだけど,どうにもエラーが取れないので,いくつか思いついたアイディアを古いソースに追加した。

  • ウィンドウの表示位置を修正して,PENのウィンドウを画面右端に表示するようにした。
  • PENのHTML保存ボタンとブラウザボタンの役割を分離した。
  • true,falseが大文字になっていたのを小文字に修正。
  • 「もし」→「分岐」,「増やし」→「forループ」に表示を変更。

といったところが修正点。でもいずれは構文解析をきちんとやり直したい。教科書に載ってるプログラムであれば今のままでも大丈夫なんだけど,それよりも複雑なものを生徒が書いてきたときにも対応したいから。

・16日に行なわれる,日本情報科教育学会の東海・中部支部設立総会でのワークショップのテキストを何とか作り終えた。印刷を依頼して,明日から修学旅行の引率だ。

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2014.03.02 (Sun)

ちょっと諦め

・JavaCCを手なづけるのが,いまいちうまくいかない。これだと某ワークショップには間に合わないから,そこまでは旧バージョンに手を入れたもので行くことにしよう。そうと決まれば,やることはたくさんある(って,後回しにしていただけなんだが)。ほんとに時間なくなってきたから,自分の中できっちり締切つくってやらなくちゃ。

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2014.02.23 (Sun)

JavaCCとの格闘

・今日一日かけて構文解析の見直しをしていたのだけど,解決の糸口が見えない。「このコードを通す」ための場当たり的な修正はいくらかできそうなのだけど,それをやってしまうと本質的な解決から遠ざかってしまって原因追求困難なバグを増やしてしまうだろう。教科書に載ってるプログラムなら今のバージョンのでも扱えるのだから,当面はそれでしのいでおいてもいいのかもしれない。間に合わないのではどうしようもないのだから。

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