不定期戯言

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2011.12.25 (Sun)

R advent calendar 2011

・ふと衝動的に参加したR Advent Calendar 2011がようやく完結した。ずっと眺めてみると,私一人がレベルを下げている感が否めない。そのことは申し訳ないけど,楽しかったからいいや。他の人の書いたのは理解できないことが多いけど,でも先に何があるかを見せてくれているのがありがたい。

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2011.12.21 (Wed)

自炊代行業者が提訴される

・報道によると,自炊代行業者が提訴されているらしい。個人的には「代行」ということで著作権法第30条に触れる可能性はあるかもしれないと思っているので,そのこと自体は批判しない。ただ,訴えてる側の人たちの中には,自炊は本をだめにするみたいな言い方をしてる人がいるのが残念。たとえば私は本に書き込みもすればページも折る。そういうのが嫌いな人もいることは承知しているが,私にとっては本をしっかり読みたいからやっていることなのだ。自炊だって,本を何冊も持ち歩くのが大変だから,本を溜め込むスペースには限りがあるから「読むために」仕方なくやっていることだ。そういったことは,本に対する私の愛情なのだがなあ。

・電子書籍がないから自炊代行を依頼することについて「売ってないから盗むのか」とか言ってる人もいるらしいが,それはただのバカだろうって気はしてる。大抵の自炊者は自分の持ってる本を自炊しているのでないか。決して盗んでなどいない。もちろん裁断の終わった本をオークションで売ったり買ったりとかのことは話が別。訴えたければブックオフとまとめて訴えてみればいい。

・もちろん,現状の本の物理的な形態に対する思いは私にもあるのだ。本屋さんに並んでる本の並びや帯が乱れていたら勝手に直したりもするし,カバンに本を入れるときに上下反対に入れると頭に血が下がるみたいで気持ち悪いから向きを直したりするし,古書の類をさわらせてもらうときには紙を傷めないように気をつけてページをめくる。

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プログラムを作らせる授業を終えて

・2学期はずっとプログラムを作らせる授業ばかりやってきて,当然期末テストもそういう問題だった。テスト返しのときにこういう話をした:

3ヶ月間ずっと授業ではプログラムを作る実習をやってきた。やってみたら,こういうのが性に合ってるという人もいただろうし,合わなかった人もいただろう。それは必ずしも能力の有無ということではない。やってみた感触を元に,今後のコンピュータとの付き合い方を考えてくれればいい。

たとえば私がiPhoneじゃなくてAndroidのケータイを使っているのは,プログラム作成環境がすぐに手に入るからだ。でもそれは私の選択基準であって,他の人は他の選択基準を持つだろう。実際に展示機をさわってみると確かにiPhoneはよくできているという実感もあるので,そういったことを基準にiPhoneを選ぶ人も当然いる。自分のやりたいことを,プログラムを作ることで実現してもいいし,誰かの作ったプログラムをうまく使うことで実現してもいいのだ。どちらが上とか下ということではない。大事なのは自分には何ができるかということであって,そのためには自分に合った方法が何であるかを知ってないといけない。だから,プログラミングを体験として君たちにやってもらった。

そういえば私が今までに持ったコンピュータ的なもので,自分でプログラム作れなかったものってPHS・ガラケーとワープロ専用機とザウルスくらいか。中3のときに買ったプログラム電卓ではいくつもプログラム作ったし,就職2年めにパソコン買ったらすぐに開発環境も揃えてたもんな。

コメント(4)

たつみ wrote at 2011-12-21 13:09:

僕は自分の車のエンジンのプログラムとか書きなおしてみたいです。

わたやん wrote at 2011-12-21 17:12:

ほんと,手元にあるソフトウェアって「ちょこっとだけ直したい」ものが多すぎていらいらすることがあります。

たろ wrote at 2011-12-22 02:16:

話をした後の生徒達の反応が気になります。
考えてみれば全教科、合う合わないがあるんですよね。
でもその上で、成績を取っていかないと上に上がれないわけで・・・
難しいです。

わたやん wrote at 2012-01-18 00:29:

生徒からの反応は特にないです。まあそれぞれに何かを思ってくれたら過分な喜びではあるのですが。

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2011.12.19 (Mon)

授業アンケートと期末テストの関係

・二学期の授業はPenでのプログラミングが中心だったが,途中からPenFlowchartも導入し,使い方は両方とも説明しておいて,生徒にはどちらでもいいからやりやすい方で作業するように指示してきた。最後の授業のときにどちら派であったかのアンケートをとってみた。「a:Pen,b:PenFlowchart,c:状況に応じて」ということで,結果は次の通り。

> table(enq$Q1)
        a   b   c 
   16 146  65  37 

Pen派が過半数。PenFlowchartを導入したのが授業の数回めからだったから,最初に覚えたPenでのやり方を変えたくなかったという子もいるし,最初はPenFlowchartを使っていて構造とかをわかってきたらPenに戻ったという子もいる。とりあえず派別に点数を見てみるか。

> boxplot(enq$期末2 ~ enq$Q1)

大差はなさげだな。ついでに平均点。

> mean(enq$期末2)
[1] 57.24242

> by(enq$期末2,enq$Q1,mean)
enq$Q1: 
[1] 56.6875
------------------------------------------------------------ 
enq$Q1: a
[1] 55.43151
------------------------------------------------------------ 
enq$Q1: b
[1] 58.52308
------------------------------------------------------------ 
enq$Q1: c
[1] 62.37838

ちょっと差があるように見えるかな。試しにt検定でもしてみるか。Pen派とPenFlowchart派で平均点に差があるか(分散が等しいかどうかわからないときは,それを調べることなく黙ってWelchの方法でやれと奥村先生のサイトに書いてあったのでそうしてみた):

> t.test(enq$期末2[enq$Q1=="a"],enq$期末2[enq$Q1=="b"])

        Welch Two Sample t-test

data:  enq$期末2[enq$Q1 == "a"] and enq$期末2[enq$Q1 == "b"] 
t = -1.0752, df = 132.399, p-value = 0.2842
alternative hypothesis: true difference in means is not equal to 0 
95 percent confidence interval:
 -8.778911  2.595771 
sample estimates:
mean of x mean of y 
 55.43151  58.52308

有意差があるとはいえないな。aとcでもp値は0.0579だ。平均点だけ見てたら「c(状況に応じて選ぶ)と答えた子はそれだけ意識が高いから,きっと点数も高いだろう」と思っていたのだけど,フィーリングで言いきってはいかんのね。プログラム→フローチャート,フローチャート→プログラムの書き換えの問題だけとってみて(小問別に点数のデータはとってある)t検定すればp値が0.04くらいにはなるんだけど,ここまでくると多重比較のやりすぎ(data dredgingっていうの?)な気がする。

・それよりも気になるのがクラスによるPen派とPenFlowchart派の割合の違い。

> 組 <- c("A","B","C","D","E","F","G")
> t <- matrix(nrow=7,ncol=4)
> for(i in 1:7) t[i,] <- table(enq$Q1[enq$組==組[i]])
> row.names(t) <- 組
> barplot(t(t),horiz=T,legend.text=c("","Pen","PenFlowchart","状況に応じて"))

凡例が変なところに表示されちゃってるけど直し方がわからないのでまあいいや。A,F,G組はPenFlowchart派がいない。共通点はというと,AとGはともに木曜日だということがある。PenFlowchartのバージョンアップはなぜか水曜日の夜に行われることが多くて,それがこなれてない状態で授業をしちゃってたのかもしれない(Fは金曜日の午前なのでその次ではあるが,金曜の午後にはBがある)。そういうバラツキがあったのでは,統計処理しても意味なかったのかもしれないなあ。

コメント(8)

myopomme wrote at 2011-12-20 09:04:

日記にまだまとめてませんが、legendを枠外に出すときは
par(xpd=FALSE)
plot(1:10)
par(xpd=TRUE)
legend(x=par()$usr[2],y=par()$usr[4],legend=1)
で外に出ますよ。

わたやん wrote at 2011-12-20 18:49:

myopommeさん,ありがとうございます。legendでhelpをひくといろいろでてくるんですね。その通りでやると凡例が外にはみ出してしまうのだけど,それは全体を調整すればいい感じでしょうか。
ブログの方,拝見しました。boxplotやbarplotの値を読んでいろいろやってるのとか,いいですね。こういうの見るともっとどんどんいじりたくなってしまいます。

myopomme wrote at 2011-12-21 08:44:

ご返事、ありがとうございます。
近く、legend関数の話はupさせていただきます。
もう少し時間を下さい。

わたやん wrote at 2011-12-21 08:56:

それはうれしい(^^)。楽しみにしています。

myopomme wrote at 2011-12-26 20:38:

遅くなりました。legend関数について少し書いてみました。

わたやん wrote at 2012-01-04 01:00:

ありがとうございます。向こうにコメントしましたが,あんなにすっきりやれるものなんですね。

myopomme wrote at 2012-01-05 20:13:

少しでもお役に立てばうれしいです。
良く分かってないのですが、ブログのコメントの返事って、自分のブログにしても意味ないんですよね?

わたやん wrote at 2012-01-06 08:59:

激しく役にたってます。
見に行くためにはてブしたんだから,向こうでお返事いただいても大丈夫ですよ。

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2011.12.17 (Sat)

名古屋ライフハック研究会

・年会ということで,それぞれ「行動」と「もの」に関するハックを一つずつ発表。20人くらいが順番に話したことはみんな新鮮で,「自分が普通だと思ってることでも,話してみると他の誰かのプラスになるかもしれない」みたいなことをやまもとさをんさんが言ってたのを思い出した。

・私は「職場にライフハックを持ち込む」話と,「マインドマップ用に百均のクロッキー帳が安くて便利」という話をした。

学校っていろんなことが古くさいやり方のままで,特に結論を出すための会議が下手,いつまでもそんな風じゃなくて,世の中にあるいろんなメソッドを取り入れてもいいんじゃない?ってこと。だからマインドマップを人前で描いたりもするし,会議の資料として提示したりもしている。そうすると反応してくれる人はいるので,たぶんやってることは無駄ではないと思う。

クロッキー帳は近所のSeriaで見つけた(別の店舗のSeriaにはなかった)。白紙ノートってあまり品数が多くないし,案外高い。ていうかL!FEのやつくらいしか知らないんだけど,割高感はある。紙ばさみに白紙を綴じて持ち歩いてはいるけど,すぐに緩んだりしてあまり具合はよくない。百均でも自由帳はB5が多いし,スケッチブックは枚数が少ない。そんな中でたまたま見つけたクロッキー帳は50枚綴じなので,ページ単価2円(税別)という安さ。取扱いがなくなってもすぐには困らないように数冊買い込んである。

・終わってからの懇親会もおもしろい話だったのだけど,食べすぎて苦しくなったので一次会で帰宅。

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だきわ wrote at 2011-12-18 21:36:

そうか、セリア行ってこよう。うちの近所にもあるし。
僕がずっと使っているノートは月光荘のスケッチブック。
名古屋でも売ってるけど、買うのは昔から行ってる本屋で。
贅沢なのか強迫観念なのか、どうもこれ以外使いにくい。
そういうのも他人にとってのライフハックネタになるのだろう。

わたやん wrote at 2011-12-19 09:08:

気に入ったお店,通ってるお店,「いつもの」お店があると,そういうのがない人には気づかない何かがあるような気がします。
さをんさんのその話は「普通を武器にする」の1回めにまとめられてました。
http://www.ashi-tano.jp/?p=586

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2011.12.11 (Sun)

RichTextBox

・ふと思うところあって,RichTextBoxを使う方法を探してみた。ワープロみたいに文字の書式をいじるのは,そういうボタンなんかを配置して,処理を自分で書かなくてはいけないのかな。文字の大きさや色やフォントを変えたりすることはあんまり難しくない。印刷はまた面倒が一つあるみたいだけど,サンプルとかみればやれるだろう。さて問題は,これを本当に使うかどうかだ。

・そんな暇があったら,自作の印刷ライブラリにさっさとグラフィックを追加しろと。

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2011.12.10 (Sat)

The lunatic is in my head

・今日は部活の試合の引率だったのだが,電車にぎりぎり乗り遅れたり,乗るべき電車を見逃したり,なんだかすごくだめだめな1日だった(生徒たちの戦績はかなり良かったのだが)。ああ,そうか,今日は皆既月食の日か。

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2011.12.09 (Fri)

彼らが身につけるのは(続き)

・昨日書きかけたこと「脱・解答読解」に近いような気がするのだけど,そう言ってしまうと1行で終わってしまうのでもうちょっとだらだらと書いてみる。

・確認テストをやって追試をやって…という一連の流れがあるのだけど,最初のテストの勉強をろくにせずに,テストの問題を見て「この問題の解き方を見直せばいいや」と考えてそれだけを覚えて追試で受かる,という不毛な作業をよく目にしていた(ここ数年は数学を担当してないから,最近はどうなのかよくわからないけど)。それだったら昨日のだきわさんのコメントにあるように短期記憶だけでこなしてしまえるのだけど,でも何の能力にもなっていない。それで勉強したとか錯覚するのは本人にとって不幸だ。

・仕事の息抜きにYahoo知恵袋に解答を書き込んだりしてるのだけど,そのときは何も考えずに書き込んでいる。頭を使うような回答はまったくしていない。たとえば二次方程式の解を求めること,たすきがけで因数分解をすること,因数定理で高次方程式を解くこと,(高校の範囲の)積分をすること…そういったことはまったく頭を使わないでもできる(手作業はするけどね)。そうなってようやく,考えるべき事柄を考えることができるようになる。

考えなくてもできることをやるのなら,誰がやっても同じだから,それをできることやそれをできる人に特別の価値はない(いくらでも代替がきく)。自分がやることに価値を持たせるためには,他の人がやっては同じにならないことをしなくては話にならない。そのために「考える」のだ。そして「考える」ことができるためには,誰でもできることを考えずにできるようにならなくてはいけない。そのために確認テストが作用してくれるといいな。

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バルス

・金曜ロードショーが「ラピュタ」をやる…ということで,当然のごとくtwitterは「バルス」で埋め尽くされる。2chのサーバがいくつか落ちたらしい(噂)。これって,テレビとインターネットが融合できるといういい例なんじゃなかろうか。もちろんあと何年かしたらみんなバルス祭りには飽きるだろう。そのときまた別のおもしろいコンテンツがあれば盛り上がるだろうし,なければテレビはほったらかしにされる。もうテレビは正座してそれだけを集中して見るものではなくなっている。

・あれ,それはテレビに限ったことじゃないのかもしれないぞ。

・「公式サイト」なんてどうでもいいのかもしれない。

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2011.12.08 (Thu)

彼らが身につけるのは

・同僚と話していて思ったこと。生徒達は,わかることよりも解き方や,もっといえば答え方を覚えることにやたらと走ってる気がする。詳しいことは後日。今日は疲れた。

コメント(2)

だきわ wrote at 2011-12-09 08:53:

ややもすると数学の問題集の答えを頭で覚えようとするんですよねえ。しかも一夜漬けだから海馬まで到達しない。そんな短期記憶僕ならいりません。

わたやん wrote at 2011-12-10 00:23:

そんな記憶ができる能力は私にはないので「すごい」とは思うのだけど,全然うらやましくないです。いつかお前ら仕事するんだろ,仕事って責任がついてくるんだよ,誰かの思考のコピーにお前が責任負えるのか?…って言ってやりたいんだけどね。

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