第一回全国高等学校情報教育研究大会
というわけで武蔵工業大学へ。キャンパスに到着したら,きれいな案内サインがあちこちに作ってある。こっち方面ではそのあたりだだくさな人が多いから(A4の紙に印刷して貼って回るとか),てっきり別のイベントだろう(提灯も飾ってあったし)と思いそうになったが,ロゴを見てみると間違いなくこの大会だ。さすがに国内だけあって知ってる顔が多い(後で発表があったが,参加者は約300人とのこと)。
午前の講演には特に目新しい話はなかった。特にICT環境の整備状況なんてわざわざ時間とって話すほど意味のある調査じゃないだろう,とか。
午後の分科会ではいろいろヒントをもらう。福島毅氏(松戸市立松戸高校)「教育における知的生産型コンテンツ」は,この状況を作り上げたことを素晴らしいと思う。共有の良さをわかる人をもっと増やすことができたら,いろいろ幸せになる。
上杉茂樹氏(宮城県立泉館山高校)「Excelと学ぶ数理統計」は,私の実践(配布資料)と同じ動機に基づくものだとは思う。もっとも,焦点をあてたいところが違うので具体的なアプローチは違っているが。この路線をもっと深めたいとは思うが,時間の制約が…。
ポスターセッションでは,嘉村均氏(神奈川県立希望ヶ丘高校)「情報機器を使った授業は有効か」に足を止めた。この件について私の考えは過去に述べたことと変わっていない。図版や動画の提示のために3分程度使うのがいい(そのための準備のコストに見合うかとかいろいろ問題はある)ということだ。
追記:MT氏はブログで「結論が性急すぎる。プリントの工夫など改善の余地があるのでは」と述べている。いずれにせよ,黒板の単純な代用にはならないということについては,意見は一致しているように思われる。
企業展示の終わりぎわに,資格試験をやっているサーティファイの人と話した。本校ではクライアントにLinuxを使っているのでこういった検定には合わない云々ということから始まって,OpenOffice.orgを使うような人は「できる〜」にある程度のことは試行錯誤で探し当ててしまうから「できる〜」が必要な人の気持ちを本当にわかることができないんじゃないかとか,先日のOSC2008に鎌滝さんが来ていたとか。
懇親会では,弘前から来た先生を辰己氏に紹介された。最初はLinux上でドリトルを使うことの相談だったのだが,話がはずんで技術科の新学習指導要領のこととかいろいろ話し込んだ。
終わって携帯のナビを確認して10時くらいに帰れると思っていたら,人身事故で東横線が止まっているという。そんなわけで1時間くらい遅れて帰宅。
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