JAEIS設立2周年フォーラム
去年の12月23日に行われた日本情報科教育学会設立2周年記念フォーラムのことを書いてなかったのでメモ。アルカディア市ヶ谷はすごく前に一度来たことがあるような気がする…。
文科省調査官の大倉氏による特別講演「高等学校学習指導要領の改訂について」では「言語活動」に関する話が気になった。ただ単にみんなの前で話したり発表したりすることが言語活動なのではない,言語を操って行なうはずの思考・判断が重要(発表以前に必要なはず)なのだが,それが疎かになっているのではないかという。ごもっとも。
パネル以降で話されたことは頭の中で混然となっているので,いくつか拾い上げてみる。小泉氏がCECの高等学校等における情報教育の実態に関する調査で情報専任教員と兼担教員での差を調査したところ,多くの項目で有意差がみられたという。でもそれは決して兼担教員が手を抜いているのではない。自分だって,数学の授業と半々で担当していたとしたら,情報だけに今ほどの労力を割けるわけがないのだから。さらに能城氏の発表にもあったように,情報は授業の実践例や教材がまだ多くないし,日進月歩の分野について勉強しながら教材研究していくのは骨が折れる。望む限り専任できる状況をもたらすには2単位では難しいし,「社会と情報」「情報の科学」が名目通り生徒選択になればある程度は解決するのだろうけど現実には学校選択になることが目に見えているし,そういったことを突き詰めていくと,何らかの政治力−といっても学内政治とかいうレベルでなく−が必要なのだろうと思い至った次第。
だきわ wrote at 2010-01-06 11:28:
わたやん wrote at 2010-01-09 23:56:
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