統計数理研究所の研修(続き)
「確率」の実験の授業モデル。モンティホール問題(こないだテレビの平成教育委員会スペシャルで扱ってたけど,案の定デタラメだった)とか,風雲たけし城のドアをやぶってくやつとか,サイコロ転がしたりして試してみればいいやん,という話。コンピュータを使う方法もあるけど,せっかくクラスに40人いるんだから全員でやれば試行回数を40倍にできるんだし。余談:昔はトランプとかすごろくとか人生ゲームとか運にかなり影響されるゲームが多く行なわれていたけど,今のテレビゲームは決定論的すぎて子供たちが「運」を実感する機会がなくなってるんじゃなかろうか,とのこと。すごく納得。
続いて中3で扱われる「標本調査」の実験。たとえばBB弾に色違いをまぜて300個くらい拾い上げて数え上げて割合を推測させるとかそういうのもあるよね,と。モンテカルロシミュレーションで有名なものというと円周率を求めさせるやつやビュッフォンの針があるけど,実物でやるのも大事だと。私がSSS2007などで発表した(下の2つ)ネタは値のばらつきの考察が主題だったのだけど,それの前に平均値の考察が必要だったかなと思った次第。
政府統計の役割と統計局による授業支援ということで,国勢調査へのご協力よろしくお願いしますとのこと。それはともかくとして,総務省統計局や政府統計の総合窓口にあるデータを授業で活用してほしいと。統計局には統計学習サイトも用意されているし。
理科ねっとわーくというと理科教員だけのものだとずっと思っていたのだけど,登録利用するには教科の制限とかまったくないのね。そんなわけで理科ねっとわーくの中に算数や数学の資料の活用やデータ分析のための教材やサンプルデータなどを置いた「科学の道具箱」を作ったとのこと。ただしまだ暫定版。誤植や図の間違いもいくつか見つかったので,機会をさがして指摘をしたい。
しかしデジカメって便利ね。こないだFinePix Z2を中古で買ったのだが(QV-10とかのレベルより上のデジカメを買ったのは初めて),スライドとか展示物とかささっと写しておけば安心できる。年があけてからのブログの写真は全部これで撮ったもの。
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