ジョーシン2010秋
ということで金城学院大学へ。講演がいくつかあって,話はパネルディスカッションに集約していったように思う。たとえば「情報B」と「情報C」のアンバランスが「情報の科学」と「社会と情報」に引き継がれるかという話。ある程度は傾向を引き継ぐことは予想に難くないが,偏りが拡大されはしないだろうか。「『情報B』や『情報の科学』は難しくて教えられない」と敬遠する教員もいるようだが,だったら「情報C」や「社会と情報」は易しいとでもいうのだろうか(元教科が理科や数学だという教員が情報科には多いはずなのに)。それはそれとして「情報B」や「情報の科学」について「これだけやれば形になる」というものがあるといいという話もあった。多くの大学が入試で取り上げれば標準が収斂していくのかもしれないけど(もちろん功罪両面ある),それを待つのは現実的でない。
生徒のスキルは果たして向上しているのか,という問題提起は興味深い。ほうっておくとWebを見たりYoutubeを観たり…ケータイも含めて受け手(あるいはtwitterやメールなどの短文作成)としての能力は高いのだけど,まとまったものを作り出す方向には向かわないということだろうか。 コンピュータ方面に寄っていえばhackableという楽しさというようなことも大切なんだけど,最終的には梅棹氏のいう「情報科」ができないとどうしようもないんじゃないかなあと思う。
懇親会は全体が見える人数でいい感じだった。長谷川先生が片付けをしていたので,不肖ながら乾杯の挨拶をさせていただいた。後から思えばいろいろお礼を述べたりとか形を整えるべきだったのだと思うけど,唐突に指名されて心の準備がなかったので容赦いただきたい。そのあとはわいわいと。何人かをuiro.orgに勧誘したりもした。
今回メモのマインドマップをカラー筆ペンで書いてみた。いや,楽だわ。マインドマップには「枝の力」というのがあると思っているのだが,筆ペンだとそれが労なく描ける。もちろん「セントラルイメージの力」も重要なのでそれはそれで鍛えなきゃいかんのだが。
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