中国嫁日記の井上氏が,書籍版中国嫁日記発売記念トークショーをするらしいのだが,あっという間にチケット完売で追加公演まですることになったらしい。ブログの人気も予想外でずいぶんうろたえたということだが,この売れ行きも予想外だっただろう。だって告知のときには俺を一人にしないで!!
と言ってたくらいなのだから。
しかし彼は冷静に状況をとらえてもいる。中国人が嫁である人はオタク界の人よりもずっと多い(意訳)のだと(別の文脈で語られたことだけど)。私はオタクでも何でもないのだが,正直いってこのバランスを理解していなかった。むしろ逆にさえ感じていた。自分自身はオタクではないのだけど(しつこい?),周囲にそういう人が多いのでそう思っていたのだろう。だからオタクの人にどう接したらいいかは考えることがあっても,中国嫁の人にどう接したらいいかはあまり考えていなかった。手の届く範囲で見えるものだけで物事を考えていたので,間違えてしまっていたのだなあ。
そういえば森博嗣もよく,自分の書いたものについていえば新書の読者よりも小説の読者の方がはるかに多いということを言う。私は彼の小説は2冊くらいしか読んだことがないが,新書は数冊読んでいる。これも私の感覚と,世の中のバランスが違っているところだ。「本を読む」といったときに,小説などのいわゆる文学系を思い浮かべる人の方が,新書や技術書を思い浮かべる人よりも多いのだろう。おそらく電車の中で読まれている本だってきっとそうなんだろうなあ…実は私には想像がつかないのだけど(小説を細切れに読むことができないので)。
自分の考えをぼやかすつもりはないけど,それが絶対になってしまってはまずい。そんなことをふと思った。
文庫老 wrote at 2011-07-27 22:10:
わたやん wrote at 2011-07-31 19:59:
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