不定期戯言

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2007.02.20 (Tue)

日本語はなぜ美しいのか

・「早期英語教育は危険!!」と書かれたオビに目をひかれて「日本語はなぜ美しいのか」(黒川伊保子著,集英社,ISBN 978-4-08-720374-5)を読んでいる。なるほど,この人が「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」の著者だったのだな。語感というか,音のイメージをすごく大事にしている。そのあたりの感性をオープンにして読まないと,おもしろさが半減してしまう。

・面白いのはこないだ読んだ「14歳の子を持つ親たちへ」も別のアプローチで,母語の形成がうまくなされないことの危機について言及していたことだ。

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2007.02.18 (Sun)

14歳の子を持つ親たちへ

・その待ち時間とかを利用して「14歳の子を持つ親たちへ」(内田樹・名越康文著,新潮社,ISBN 4-10-610112-2)を読んでいた。最近読んでいたいろんな本とつながるのが不思議…って,選んでるのが同じ人間だからしょうがないか。フロイトが「トラウマというものは実在しないのだけど,そういう話を作っておくことは治療法としては有効だから,上手に嘘をつくといい」と言ってたのは知らなかったとか,「somethingについてeverythingを知っていると同時に,everythingについてsomethingを知っているということが教養である」という定義は面白い(知らないことに出会ったときに推測を巡らす楽しさを知らないのは不幸だと思う)とか,「システムの成り立ちを知るには,それが破綻したところをちらっと見ないとダメだ」というのはすごく心あたりがあるとか,いろいろ面白かった部分はあるのだが,そればかりを書くと本の引き写しになってしまって面白くないのでこの辺にしておく。

・と言いつつ,もう一つ頭に残ったことを自分の考えも交えて整理してみる:言語による表現には訓練が必要だ。だから情緒や身体のメッセージを表現しようとしても,言語能力が追い付いてこないことはよくある。そんな状態で無理に言葉を要求されたら,どこかからストックフレーズを拾ってくるしかない。しかしそれに頼ってばかりいると,「表現できないものは最初からなかったことにする」というフィルタリングが身についてしまう。そんな風にして感度が鈍ってしまうことを是とすることに恐怖を感じる。解ける問題だけを選んで解くことにどれだけの意味があるのか。

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2007.02.17 (Sat)

システム手帳の極意

・名古屋駅まで出たついでに東急ハンズで文具を物色。普段使ってる情報カードは8mm罫のものなのだが,6mmのものを試してみようかと思って購入。システム手帳の売り場を覗くと…ミニ5穴関係の品揃えの碓さにいつもがっかりさせられる。13mm径のリング使ってるやつで胸ポケットに入るやつがあれば高くても買うんだが…。

・「システム手帳の極意」(館神龍彦著,技術評論社,ISBN 4-7741-2779-5)が置いてあったので手にとってみる。システム手帳の使い方は自分流である程度かたまってきているのだから,軽く立ち読みでもしてみるかと思ったのだが…買ってしまった。実際いくつかのアイディアは適用してみたいと思った。それに,How-Toものにときどきあるような,頭でっかちな思想や実現困難な理想の押しつけがまったく感じられない。書いてあることが何もかも現実的に実現可能なことばかりだ。さっさと買っておけばよかった。

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2007.02.16 (Fri)

大好き!

・フライング発売のような気がするが,「大好き!」(水沢めぐみ著,集英社,ISBN 978-4-08-856727-3)が出てたので購入。相変わらずこっぱずかしいお話で…休み休みしながら読む。展開はいつものパターンと言ってしまえばそれまでなのだけど。

・一緒に買ってきた本のことは読んでから書くつもりなのだけど,裏表紙に内田樹氏の顔写真が…あのー,すごく普通の人に見えるんですが。「子どもはわかってくれない」の表紙の顔をイメージしてたのでちょっとびっくり。

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2007.02.13 (Tue)

ウェブ人間論

・ちょっと前から「『狂い』のすすめ」(ひろさちや著,集英社,ISBN 978-4-08-720377-6)を読んでいたのだが,どうにも老人の屁理屈や愚痴が見苦しく思えて読んでられない。無理して読んでも意味がないので捨て。

・そんなわけで口直しに「ウェブ人間論」(梅田望夫・平野啓一郎著,新潮社,ISBN 4-10-610193-9)を読んでいた。「ネットで生きる」ということ,ブログの双方向度(たとえば私のこのサイトは発言にコメントがつけられるようになっていないなどの点で,平野氏の言う「独り語り型」だ),リアルとの関係,(スターウォーズで言うところの)ダークサイド…これはカード片手に読み返して,自分の中のネタにしなくちゃもったいないと感じた。

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2007.02.01 (Thu)

「普通がいい」という病

・こないだ本屋で買った本を袋からも出さないうちにアマゾンから本が届いたので,「『普通がいい』という病」を読了。引用している文章や詩には非常に興味をひかれる。しかし,書いてあることはわりと容赦ない。頭:身体,欲望:心,そういった区別をしながら話を進めることで,いろんな常識的な思い込みをときほぐしていく。してやられたという感も強いが,爽快だ。

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2007.01.21 (Sun)

「普通がいい」という病

・なんとか「Computer Science Unplugged」を読み終えた(図の間違い2箇所見付けた)。7〜9歳以上を対象としたactivityなので,そんなに難しいことをやっているわけではない。でも,こういった「体験」は実際できてないわけで…何かやってみたいなあ。

・で,買ったままカバンにいれっぱなしだった「『普通がいい』という病」(泉谷閑示著,講談社,ISBN 4-06-149862-2)を読みはじめる。「本来あったはずの気持ちを無意識レベルまで抑圧して得られる安定は病的なものであり,それを意識に戻してきちんと悩むという不安定の方が健康的」という話とかに救われた気持ちになる。まだ自分に負荷をかけると危ないという自覚があるのでいろいろセーブしているのだけれど,そろそろもう少しだけ解放してもいいんじゃないかと思ってみたり。

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2007.01.10 (Wed)

腐女子彼女。

・Computer Science Unplugged(最初のActivityまで読んだ)を綴じるバインダを買いに栄に出たついでに,本屋にいって「婦女子彼女。」(ぺんたぶ著,エンターブレイン,ISBN 4-7577-3059-4)を購入。家に持って帰ったら娘に「私が買うつもりだったのに…」と言われた。そもそも腐女子彼女。パート2のブログは娘に教えてもらったのだ。書籍化にあたってブログの古い部分は削除したということなので,その部分を読んでみたくなったということで,一気に通読。うーん,若いですなあ(って,感想それだけかい)。

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2007.01.06 (Sat)

青空文庫が著作権保護期間延長反対署名

・奥村先生のブログで知ったのだが,青空文庫著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名を進めているとのこと。青空文庫に収録されているのは作者の死後50年を経過して著作権保護期間が終了した(あるいは著作権者が許可した)図書なので,保護期間が70年に延長されてしまうと20年も先送りされてしまう本ができてしまうということだ。もちろんその20年の間にも収益が得られる作品はあるのだろうけど,そんな一握りの作品に巻き込まれて他の多くが死蔵されてしまうのはどうかと思う(希望するものについてだけ,特許のように延長料金を支払う制度にすればいいのに)。そんなわけで趣旨に賛同。職場に署名用紙持ち込めるかな…。

・一方,一定の補償金を著作権者に支払うことで,図書などをネットで公開できるようにしようという案が検討されているらしい。これは絶版になった出版物が入手できなくなることを防ぐことが目的のようだが,この制度ができたからといって保護期間を延長していいってことにはならないだろう。確かに裁定手続きをしなきゃいけないとしたらすごく面倒っぽいので,それが楽になればある程度の助けにはなるだろうけど。

著作権保護期間延長反対ロゴ

・メモ:やねうらおさんがまとめたwebで読める本へのリンク集

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2006.12.30 (Sat)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

・昨日職場で買ったプリンタを取りに車を出したついでに本屋に寄って,つい「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(北尾トロ著,文藝春秋,ISBN 4-16-767996-5)を購入。うーん,裁判ってもっとロジカルなもんだと想像してたんだけど,そういうわけでもないのだな。携わってるのが人間だからそれも当然なのかも。どちら側であっても当事者にはなりたくない…こんな駆け引きに身を任せるのはごめんだ。

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