不定期戯言

戻る

« | 2024 | Jan Feb Mar Apr May Jun Jul Aug Sep Oct Nov Dec | »

古いページ 新しいページ

2009.12.01 (Tue)

そんな感じの国

・帰ったらTVの「教えて!Mrニュース」に池上彰が出演して,フィンランドは日本の学校がやめてしまったことを今もやっている。その結果が世界一ということだというようなことを言っていた。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2009.11.01 (Sun)

新学習指導要領「数学I」の「データの分析」

・青山和裕教授(愛知教育大学)の講演「新学習指導要領・数学I『データの分析』を始めとする高等学校での統計の指導について」を拝聴。私は以前から統計をちゃんとやれと主張してきたので,非常に楽しみだったのだ(と言いつつ,職場を抜けるのに苦労して遅刻したが)。青山氏は「初等中等教育で統計をまともにやらない先進国なんて他にない」とか「20年遅れてる」とか煽りまくり。私がイメージしていたものよりもっときちんと統計的な考えを教えようとしていることが伝わった。たとえば『統計でウソをつく法』(ダレル・ハフ著,講談社ブルーバックス)にあるようなことも統計リテラシーであるとか(AP StaticsStatisticsからの問題例が紹介されたが,それらはこの本に通じるものであった),四分位数の定義はいくつかあるけど「こまけぇこたぁいいんだよ(AA略)」とか,データの特徴や全体的な傾向を掴むことが大事なのであって,それは必ずしも検定や推定ではないとか,考察して論述することを重視したいとか。

私が危惧するのは,この単元だけアプローチが違うことによって生徒や教員が敬遠してしまうのではないかということだ。特にセンター試験などの入試の傾向が公開されたらそれへの対策でよしとしてしまうことは容易に予想できる。「答え方」を教えることは「考え方」を教えることにならないというのに。

・日本統計学会統計教育委員会「センサス@スクールプロジェクト」にあるデータサンプルとか,「データで学ぶ!統計活用授業のための教材サイト」はおもしろそうだ。

・Excelではヒストグラムを作るのが面倒だという話が出たけど,Rなら簡単なのになあ。boxplotもsummaryもfivenumもあるし(どれを使うかによって四分位数の扱いが違うというのは奥村先生のブログを読むまで知らなかったけど)。

コメント(7)

だきわ wrote at 2009-11-02 13:41:

TYPO一個。統計学はstatisticsですよん。
これもよさげ、というか、これの方が正当性あり?
http://www.amazon.co.jp/dp/0764195441/

わたやん wrote at 2009-11-02 16:59:

typo直しました。ありがとう。
そちらは分厚いような気がして敬遠中です。

だきわ wrote at 2009-11-02 17:24:

確かにCD-ROMも付いているみたいだし。重そうですね。
余裕ができたら買ってみましょうか。

わたやん wrote at 2009-11-02 18:30:

http://www.educator.com/mathematics/statistics/yates/raw-data-dotplots-stemplots.php
のアドレスはとりあえずメモっとこう。日本人だときちんと定規で表作ってやりそうだな。

だきわ wrote at 2009-11-05 09:23:

http://www.ism.ac.jp/events/2009/091227jst.pdf
# 平成21年度理数系教員指導力向上研修事業のお知らせ:新学習指導要領における数学科「資料の活用」及び「データの分析」new

申し込んでみました。奥さんの承認はまだなし。

わたやん wrote at 2009-11-05 11:25:

PDFに書いてないことについて問い合わせ中。返事が届き次第,申し込むつもりです。

だきわ wrote at 2009-11-11 13:49:

http://www.youtube.com/user/EducatorVids
というのもあった。

コメントの受付は終了しました。

2008.11.07 (Fri)

陰山英男はそこまで馬鹿だったか

・てなことをこの記事を見て思った。

コメント(10)

Someone wrote at 2008-11-07 05:15:

橋下ももう少しはまともな人かと知事選に出馬するまでは誤解してた。
陰山ももう少しまともな人かと橋下を支えるまでは誤解してた。

だきわ wrote at 2008-11-07 06:43:

まあ藤原も同じですな。
一度うまくいった成功体験をこうも長いこと引っ張ってきて教授(なのよ)になれるってのは、よっぽどうまく立ち回ったんだろうなあと思います。

わたやん wrote at 2008-11-07 10:53:

百ます計算の普及や,まず生活をきちんとしろという提言とかは良いと思ってたんですが,この人についてそれ以上のことは知らないのです。ただ,この記事にあるような勘違いにいっちゃってるとしたら,もうどうでもいい人というか,むしろ有害という印象を持ちました。

だきわ wrote at 2008-11-07 13:23:

 とにかく話の持って行き方が、やる気をそぐ方向へ行っているんですよねえ。

ちょいと探ってみました。要は教科書を問題にしたかったようです。

「みなさん聞いてください。今の中学の教科書じゃヨーロッパって1国しか扱わないんですよ〜〜〜〜。これって問題ですよねえ〜。独自にプリント作ったりして増やしている先生もいるんですけれどねえ。」って言い方すれば誰でも納得すると思います。

怒る場面じゃないですよね。

わたやん wrote at 2008-11-07 14:31:

教科書の問題だったら校長に言ってもしょうがないですよね。たとえば教育再生会議のメンバとかに言ってくれないと :-)

だきわ wrote at 2008-11-07 15:40:

そんな再帰的な……。(-_-)

tkamada wrote at 2008-11-08 00:31:

つか、産経の記事に文句つけてる時点でちょいとずれてる感が>わたやん
(すまん)

Someone wrote at 2008-11-09 12:16:

橋下にしても,藤原にしても,陰山にしても,共通点がいくつもある。

・いわゆる勝ち組=強者の側である。
・自分なりに努力して,たまたまそれが結実したに過ぎないのに,それこそが完璧であり,真理だと勘違いしている。
・傲慢であり,謙虚でない。

これって,日本人の心に響かないよねー。

わたやん wrote at 2008-11-09 15:48:

ずれてるのは社会観おんちな私ゆえということで。

だきわ wrote at 2008-11-09 20:05:

昔話を思い出した。僕は藤原氏から「大学なんて夜に人がいるわけがない」という言葉を聞いたことがあります。
理系の大学(彼の和田中で扱った例では東工大だった)で夜に人がいないなんてどんな大学だ?

コメントの受付は終了しました。

2008.09.20 (Sat)

水からのオカルトを信じさせるカルト

・落伍弟子のブログ「非科学的な(論理思考ができない)管理職の増産?」で紹介されているブログによると,関東地区の小中学校女性校長の会で『水伝』著者の江本氏の講演があって,その後同氏の絵本の発注が7000冊もあったという。笑い事…じゃないよなあ,さすがに。大槻義彦氏が反オカルトの旗を振らざるを得なかった気持ちがわかるような気がする。江本氏自身は『水伝』はポエムであって,科学ではないというようなことを言っているらしいが,オカルトというよりカルトの方に走っているように思われてならない。もっとも,そう考えてしまう原因は江本氏自身よりもむしろ周囲の「信者」にあるのかもしれないが。

・IRCで教えてもらった話。神戸市環境福祉局環境保健研究所の「おみずのはなし」というトピックで『水伝』の実験を取り上げて,…結果が得られるそうです。興味のある方は、江本勝氏の著した『水からの伝言』を読んでくださいなんて書いている。あんたら,もう「研究」やめた方がいいんと違うかと言ってしまいそうだ。

・私個人は,こんな危険な思想を「道徳」で使うなんてもってのほかだと思う。洗脳ならともかく。

と書いて終わろうと思ったが,小牧市教育委員会の教育委員会だより(これも落伍弟子のブログで紹介されていた。実におもしろい。今まで読んでなかったのがもったいない)のNo.137ラス前の段落に,思ってたのとほぼ同じことが書いてある…。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.07.16 (Wed)

採用試験の不正

・大分をはじめとして,教員採用試験に関する不正が取り沙汰されている。20年前に三重県の採用試験に落ちた私が無実であることは言うまでもない。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.07.04 (Fri)

数学の定期試験で別解がバツにされるようになった理由

・という記事が話題になっているようだ。私の勤務校ではありえない話なのでどうでもいいのだが。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.06.30 (Mon)

NHKよ,お前もか

・ニュース9で小学校学習指導要領の説明会が行なわれたという話題を扱っていたが,そこで

これまでは円周率を3と教えてもよかったのが…

と言いやがった。あれは「ゆとり教育の象徴」でなく,「ゆとり教育への誤解の象徴」だと何回言ったら分かるのかと。

・まあいいや,今晩は久しぶりに平井さんの謎の絵(娘はあれを見て「吹流し」だとはわからなかった)を見られたからよしとするか。

あのー,自己紹介の「特技」欄に「挨拶,雷予報,絵」って書いてあるんですけど…<平井さん。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.06.09 (Mon)

授業の最適化

・奥村先生のブログで紹介されていた高校生奮闘記を興味深く読む。コメントしようと思ったが,CAPTCHAがEXPIREDとか表示されてて残念な思いをしたのでこちらに書く。

・彼(か彼女かわからないのでとりあえず「彼」と表記する)はよく考えていると思うし,基本的にポジティブだ。私自身も同感する部分が多くある。だから機会があれば自分の学校の教師に「も」どんどん提案してくれれば,と思う。そこで対話をすれば「なぜやらないのか」を(想像でなく)知ることができる−彼が思っているようなリテラシ不足ももちろんあるだろうし,他の要因があるならそれを踏まえたアイディアに行き着くヒントになるだろう。もっとも,私は勤務校(私立男子校)の感覚(教師と生徒の距離がかなり近い)で言っているが,他の学校ではそんな風に気軽には口を開けないのかもしれないので必ずしも対話が可能だとは限らない。

・ただ,教師の立場から「少し違うぞ」と言いたいところもある。チャットを取り入れるアイディアはおもしろいし,私自身そういう状況を見てみたいと思っている。しかし,教室にいるのはコンピュータや文章に手慣れた者ばかりではない。口に出すのを躊躇する人がいるのと同じように,キーボードからの入力が他者に即座に届くことを躊躇する人がいるのだ(慣れが必要であることは彼も言及している)。また,口頭での発言は文になってなくてもそれなりに理解されるが,テキストでは些細な助詞の間違いや変換ミスだけで意味が通じなくなることがよくある。彼のように自分の考えをブログで,しかもしっかりした文章で書ける人は(文章についてもコンピュータについても)リテラシが十分に高い組に属しているわけで,それを基準にすると残りの過半数をスポイルしてしまう。

「こちら側」に立ってみると,起立しての発言だけでなく,生徒の表情や教室の「ざわざわ」が我々へのフィードバックになっていて,だから空気を媒体とする暗黙のコミュニケーションがネットでは伝わらないものを伝達していることを実感する。私はそれを無駄だとは思わない。

・板書についてはかなり意見が異なる。板書の代用としてのPC利用については2004年度愛知県放送特研の資料,特に11ページ以降に書いた通りだ。板書をコピーすること「だけ」にエネルギーを費やすべきではないとは思うが,その作業によって(あるいは作業を通じて)知識を体に取り入れることができるという面は間違いなくある。岡潔先生は時おり「君たちは私の話を『迎え聞いて』いないじゃないか」と学生を叱責したという。授業を「知的体験」にするためには少なくともそこに参加しなくてはいけない。書いて考えることは割と楽な参加方法なのだ。書くことを省いて「迎え聞く」ためにはかなりの集中が要求される。

私の考えはaromatic Kamさんの「効果はあったのか」に近いのかな。

・と,意見の相違を中心に書いてみたが,決して彼の考えを非難したいのではない。補足で彼が言っているように,いろいろな可能性があるのだから,それに目を向けることが大事なのだと思う。欲を言えば,こういう意見を高校生からではなく,若手教師や教育実習生から聞きたかった。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.05.24 (Sat)

教育情報化コーディネータ試験

・試験日に仕事はいってる…orz

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

2008.03.28 (Fri)

JAEISシンポ

・日本情報科教育学会のシンポジウムということで関西学院大学梅田キャンパスへ。なんか東京より歩きにくい感じがするんだが…。

・雑感:

  • 校長会からの逆風
  • 情報をいやいや担当している教師をさっさと元教科に戻して新任採用をしてほしい
  • あるクラス担任が生徒に「情報2単位はしかたなくやってるものなんだ」と話したという件

といった話があったわけだが,やはり「情報」という教科はまだ理解されていない,あるいは誤解されているのだなぁとつくづく思う。必履修から外せという要請が校長会からあったということをとりあげて,敵が管理職なのだと短絡してはいけない。数学や英語のために情報を削りたいと思っているのはむしろ一般の教員だ。そしてそのことに憤っていてもしょうがない…理解されるよう,働きかけることを続けていかなくては。

コメント(0)

コメントの受付は終了しました。

古いページ 新しいページ