前に書いた「数学的思考」と「無防備な日本人」はわりとすぐに読み終えたのだが,「教育メディア科学」は全然進まず。
昨日の出張の行きの新幹線でようやく「安心のファシズム」(斎藤貴男著,岩波新書,ISBN 4-00-430897-6)を読み終えた。特に終わりのあたりは読み進むと,どんどん怖くなってくる。でも現実だよなあ。
帰りは「日本を滅ぼす教育論議」(岡本薫著,講談社現代新書,ISBN 4-06-149826-6)を読んだ。教育論議といいつつ,日本人が議論下手であることについてなかなか厳しく書いてある。んでもって面白い。中でも,日本では童話が子供向けということでハッピーエンドになるように改竄されていることがあること(「アリとキリギリス」の最後でキリギリスがアリに助けてもらって友達になるとか)を取り上げた後の,
そうした改竄の最たるものが,「戦争が終わり,すべての国の人々が深く反省し,『二度と戦争はしない』という同じ心を持って『国際連合』という全く新しい国際機関を作りました」という虚構だろう。
というくだりには笑った。
最近買ってまだ読んでないのが「理系白書」(毎日新聞化学環境部,講談社文庫,ISBN 4-06-275435-5),「超発想法」(野口悠紀雄著,講談社文庫,ISBN 4-06-275431-2),「愛国者は信用できるか」(鈴木邦男著,講談社現代新書,ISBN 4-06-149842-8)。前に買って読んでないのが…うああ。
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