不定期戯言

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2011.09.02 (Fri)

WordBeach

・8/27に行なわれたWordBeach 2011に参加してきた。せっかく海辺なので,隣の駅で降りて(最寄りの駅は普通しか停まらない)海を見ながら歩いてみた。こういう夏の感じ方は久しぶりだ。

・中村けん牛氏の「日本語環境におけるWordPressの高速化」は手元で試しつつ聞いていたが,確かに効果がある(翻訳を停止するプラグインは試していないが)。php-apcを使うだけでも処理時間は半分くらいにはなった。WP Super Cacheを使えば格段に速くなるわけだが,キャッシュされた部分のクリアに気をつけることができるかというと,職場で複数人管理の状況では難しいので,導入は見合わせるかな。

・福山カズヒデ氏の「制作効率を格段に向上させるWordPressの活用方法」で驚いたのは,大手Web制作会社の多くはCMSを使ってはいないということだ。私は職場のWebをWordPress(に限らないけどCMS)に移行することはサイトを管理する(特にコンテンツについて)上で最低限必要なことだと考えていたので,それをしない(しかもプロが)ということが信じられなかったのだ。懇親会で他の人からも,ビジネスモデルとしてできあがっている(導入を安価にして,のちのちのメンテナンスでペイすることも含めて)のだからしょうがないという話も聞いたのだが…でもやっぱり無駄金だと思うんよね。

・池田百合子氏による「セキュアなWordPressプラグインの作り方」の,セキュリティに関する部分はPHP全般に通じる話が多かった。前半はプラグインを作るとっかかりについて具体的な話。私自身はプラグインを作ってはいないが,既存プラグインに俺様パッチを当てて使っているので,その管理方法について質問してみた。同じ名前にすると自動更新で気がつくけど,間違って上書きしてしまうと悲しいことになる…ということだったのだが,それだったら名前を変えて両方インストールしておいて,オリジナルを無効にしておけばいいと言われて,なるほどと思った。

コメント(2)

だきわ wrote at 2011-09-08 08:14:

やっぱりPHPのキャッシュ効果は高いですか~。
うちのWebサイトはほとんどjoomla!で作られてます。
日常更新は新着情報のみですが。

わたやん wrote at 2011-09-09 09:33:

firebugで計測して数値として顕れる程度には高いです。
Joomla!もいいですよね,最近のは触ってないですが,このときの懇親会でJoomla!を使っておられる方と話して,デザインのしやすさとかがいいって言ってました。

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ハイバネートから復帰しなかった件

・最近ハイバネートから復帰できなくなってることに気づいた。ディスクに書き込みにいってるのに,起動すると復帰でなく普通の起動になってしまうのだ。おそらくswapパーティションを作りなおしてUUIDが変わったことが原因だろうということで,設定をさがしてみた。前のUUIDが控えてあればそれをキーに検索するのだが,/etc/fstabはさっさと書き換えてしまったのでどうしようもない。ようやく/etc/initramfs-tools/conf.d/resumeに書いてあるのを見つけて直したが,それでも復帰しない。よくよくかんがえてみたら,RAMディスクを作りなおしてなかった。そこでupdate-initramfs -uして,ようやくまともに使えるようになった。

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SSS2011

・8/18〜20に岡山いこいの村で行なわれたSSS2011に参加してきた。発表の中身についていろいろ思ったことはあるのだけど,実はナイトセッションで大きく得ることがあった。

・一つは「情報科教員として専門性を高めなくてはいけない」ことについて,人生相談的な話。話した具体的なことはここには書かないけど,どうするかしばらく悩んでみよう。あと2年くらいは職場で抱えてる大きいヤマにかかりきりだろうから身動きとれないけど,その後でどうするかだ。

・もう一つはPenFlowchartを作る決断をしたこと。松浦先生,西田先生とその件について話し,既に実装があるならそれを使いたいんだけど,ないんだったら作ってみたいという相談をした。中村先生がいたら実装のところで詳しい相談をしたかったのだけど。

実は昼間に発表された,三浦元喜氏(九州工業大学)らによるAnchor Gardenにも感化されたところがある(実は実装するにあたって,Anchor GardenでオブジェクトがフェードアウトすることでGCを表している,そのイメージがだいぶ助けになった。PenFlowchartのデータはメモリ上では基本的に単方向リストなので)。

コメント(2)

だきわ wrote at 2011-09-02 15:12:

わたやんの行動力に驚愕しているなう。
僕自身も「情報科教員として専門性を高めなくてはいけない」んだけど、どう動けばいいのかわからん&別の専門性を高めたいということもあってどうしよう?ってな感じです。
#今の自分は 中途半端やなあ という感じですわ。

わたやん wrote at 2011-09-03 07:12:

気分安定剤を止めてるので少しハイな方にいってる感があります。

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脱・解答読解

・8/21に青山学院大学で行なわれた「高校数学・新課程勉強会2011」に参加してきた。最初の長尾視学官の話にあったように,指導要領改訂というと単元がどうなったというところばかりに目が行きがちだが,改訂のねらいが何であるのかはそこには現れてこない。そのねらいを読み取らないと,今まで通りの教育を,ただ単元の入れ替えだけをして続けるだけになってしまう。数学というのは「自分で勉強すること」や「答えの正しさを自分で判断すること」が最もやりやすい教科のはずなのだが,そういう風に生徒が育っていないのが現状。その現状について,会の首謀者である大渕氏が書いた文章「脱・解答読解」と同じ主張を私も持っている(というか,私が今まで考えていたものの文章化していなかったことをこのような形で明文化しているのを見て,感心すると同時に自信をもった)。身につけるべきものは問題と解答の「間」にあるのに,それを見ずに解答ばかりを解釈しようとするから,何の力もつかずにただテンプレートを暗記するだけになってしまう。そんな風に勉強という行為を勘違いしてる生徒は,決して少なくない。問題を「解いて」もいないのに何が「勉強」だ!その点を何とかしていければいいのだがなあ,とつくづく思った。

・SSS2011を終えて夜行バス11時間というきついスケジュールでの移動だったが,本当に来た甲斐があった。

・(追記)和田秀樹の「数学は暗記」というフレーズは多く誤解されているように思われる。実は「脱・解答読解」の第8回に書かれている

  • 基本事項の理解
  • 典型的な問題のinput
  • 考えて解ききる訓練

とまったく同じことを言っているのだが(その本自体は読んでないが,同作者の別の本で明確にそう主張している)。

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