ということで愛知大学名古屋キャンパスへ。総会は滞りなく進んだ。私も評議員ということで,いろいろ関わっていくことになるだろう。
岡本会長の記念講演。形式陶冶,実質陶冶の話なんかはとてももどかしい。一昨日の青木氏のCE研での発表にもあったのだけど,従来教科が妙に「学問」のポーズを取りたがっていることが気になっている。そういったことはバランスの問題なのだから,行き過ぎたところで揺り返しがあるべきなのだけど,「学校用」の数学とか「学校用」の英語とかが幅を利かせている現状を変えられるかというと,そんなに簡単なことじゃないだろうと思う。
後半はワークショップ。まず國宗氏(信州大学)「授業運営支援機能を有する初学者向けビジュアルプログラミング環境AT」から。デモは何度か見せていただいたけど,実際に触ってみるのは初めて。少し慣れると操作はわかりやすい。構文がかなりストイックにできている(複雑な計算も二項演算の繰り返しでしか書けないとか)のは,そういうところでプリミティブな動作をイメージさせようということなんだろうな。
続いて私の「フローチャートによるプログラミング実習」。PenFlowchart for JavaScriptを使ってみようということだ。詳しい操作説明はしなかったが,みんな情報教育の人だということで適当に推測してやっていった様子。これの存在を知ってはいたけど使ったことはなかったという人もいたので,こういう機会が用意されたことをありがたく思う。最後に少し時間をとって,昨年9月にspamを送ったこと,暫定的にサーバを立てたことを話した。普通に考えればあのハガキは得体のしれないものなので,生で説明できる場があればそうしたかったのだ。
最後の質疑で,今後の開発方針にヒントをもらえた。構文解析を作り直していたのは,JavaScriptらしいコードを受け付けるように,ということだったのだけど,考えてみたらそんなアプローチには意味がないんじゃないか,って。フローチャートで素直に記述できるものに限っていいんじゃないかとも思えるようになった。
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